僕は何も変哲もない毎日を苦悩を感じるまま
ただただ変化のない時間を生き続けていた。


変わらぬ毎日、進むだけの時間…


自分を変えようなんて微塵にも思わなかった。
ううん、感じていたけれど変化が怖かった。


僕はこれからどうしたらいい…?
生き続けていく意味はあるのだろうか…?


考えるだけ苦悩。もう何もかも感じたくなかった。
そんな僕がビールを買いにいった先のコンビニ。


いつもと違った風景、そうそこに天使がいたんだ。
僕の理想の女の子…雑誌の裏に輝く彼女を…。


雑誌を手に取ってみる、そこには典型的なダメ男が
金封片手に可愛い女性の肩に手を回している写真。


自分の目を疑った…こんなこと嘘だ、ありえない。
現実的に不可能だ、まさに自分を見ろ…っと。


ここで気づけば良かった…夢なんて見るんじゃなかった。
初めて買った雑誌は、ファッションをみるためのものじゃなく
出会い系サイトのアドレスをただ手に入れるためだった…。

学力もない、容姿だって中途半端。

弱気、優柔不断、八方美人…。


典型的ないじめられっ子の体質の僕は

簡単に想像できてしまうくらい普通に高校をでて

普通に就職して、普通に独りで生きていった。


この歳になってしまえば過去のいじめに対する

恨み、妬みなんてとうに忘れて今を必死に躍起に

生きることで精いっぱいである。


過去話になるけれど、僕は子供の頃から常に

女性という異性に対して夢中だった。


エロスに対しては男性の大半は理解できると

思うけれど、僕は純愛一筋だった。


高校で好きだった彼女。


ストーカーにまではならなくとも常に頭の8割は

彼女自身に向けられていたのは本当だ。


そんな高校時代、いわゆる未使用のまま

ただその愛しい彼女になにかアクションを起こす

訳でもなく脳内で直向きに彼女をみていた。


臆病者の僕は結局高校をそのまま卒業。
ありきたりなサラリーマン生活の幕明け。


毎日土下座の練習をしていたそんな気がする
媚びることばかりを考えていたそんな毎日。


苦痛でしかない…ただ家に帰っては寝て起きて
食事をして仕事をする、典型的なダメリーマン。

唯一自慢できることはギャンブルに手を染めない
そんな自分だった、あの時までは…。