「日本の成人の総数」 | 紙風船

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中学校と高校で社会科を教えています(いました)。街探検や銭湯が大好き。ピクトグラムや珍しいものが好き。でも一番の生きがいは、子どもたちに「先生の授業、たのしい」と言ってもらえることです。

「人口減少社会」の話題です。

2024年1月8日の年齢別人口。

20歳→約114万人。

19歳→約112万人。

18歳→約106万人。

18歳=新成人人口が過去最低だと話題になりました。

ボクも高校生の授業で

「あなたたちが20歳になるときは何人になっているんだろう。

自分と同世代が日本や世界にどれくらいいるんだろう。

検索してごらん」なんて話しています。

 さて,ここでとてもおもしろい話題を紹介します。

 

板倉聖宣さんの文章を元に、宮地祐司さんが書かれたものです(「楽知んカレンダー2024」より)。

 

「古代以来の日本人の成人の総数」

 「大化の改新から今日までの1400年間に、日本に生まれ育った人の総数はどのくらいだったと思いますか。〈20歳を超えた人たちだけの数〉を数えることにします。(略)現在の日本の人口は約1億3000万人で、20歳以上の人は約1億人です」

 予 想

  ア.5億人。

  イ.10億人。

  ウ.50億人。

  エ.100億人。

  オ.もっと多い。

さて、どうでしょうか。

あなたもまず予想を立ててみませんか。

ダウン

ダウン

ダウン

ダウン

[結果]

約4億7500万人(結果はア.5億人

(計算の仕方などは「楽知んカレンダー」をお読みください)

びっくりびっくりびっくり

ボクにとっては思いがけない少ない数字で驚いてしまいました。

内訳は

・大化の改新(645年)~関ヶ原の合戦(1600年)まで

 (約1000年間)の総数が1億3000万人

・江戸時代全体(約260年間)の総数が1億2500万人

・明治以降(約160年間)の総数が約2億2000万人

明治時代=近代以降に人口が急増していることが分かります。

 

そして古代→中世→近世→近代と上昇を続けてきた(不明の時期や停滞の時期を挟んで)ニッポンが、ついに人口減少が続くようになった。そのことがいかに〈歴史上の大事件〉であるのかがよく分かります。

 

「少子高齢化」対策というのは,

「出生数を増やしましょう」対策にとどまらないのです。

 

「人口増加=経済発展=いいこと」

「人口減少=経済低下=わるいこと」という

これまでの常識にとらわれない経済や社会のしくみをつくる。

人びとが幸せ感や生き方を変えていく。

そんな大きな時代の転換点にボクたちはいる気がします。

 

興味を持たれた方は下のカレンダーを見てください。

今頃カレンダー?というなかれ。

このカレンダーは来年3月まで使えるという優れものなんです。

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