「そうだ!都議会へ行こう!」~~ボクの傍聴記 | 紙風船

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中学校と高校で社会科を教えています(いました)。街探検や銭湯が大好き。ピクトグラムや珍しいものが好き。でも一番の生きがいは、子どもたちに「先生の授業、たのしい」と言ってもらえることです。

国会傍聴ですっかり勢いづいたボクは,

この際とばかり東京都議会にも乗り込んでまいりました。

まずは腹ごしらえ…ですが,その話はまた後で。

         (正面入り口は反対側です)

では皆さんご一緒に!

正面入口から入ります。

受付で傍聴に来ましたと告げると,傍聴券とレジュメ一式を渡されます。

そうそう国会傍聴記には「お笑い」の冠をつけましたが,今回は外れています。実は都議会ははるかにスムーズ,スマートかつウェルカムだったのでツッコミどころが少なかったのでした。

●都議会感心ポイントを2つ

(1)スムーズ&スマート

・傍聴券に住所・氏名を記入。ドアを入ります。

・するとまた受付。おいおいまた「たらい回しかよ」とガックリ

 しつつ,楽しみ半分(もはや変態の域笑い泣き)。

・電子タッチペンで氏名を記入(これはぴったり垂直にパネルに

 充てないと反応しないのでオジサンは苦労)。バーコード付き

 入館証が発行される。

・ゲートの向こうとはいえ手が届くところに立つ受付嬢に「紙の

 傍聴券」を渡し,半券を受け取る(写真)その後バーコード付

 き入館証をタッチしてゲートイン。

 ここの流れは澱んでいます。

・でも,あとは衛視もつかずエレベーターでスイ。

・議場入口で荷物検査をしてスマホの電源オフを見せるとイ。

・ちなみに小さいロビーでは飲食可,スマホ可です。

・自販機も冷水器もないので飲み物は持参しましょう。議場には

 持ち込めないのでロビーのロッカーに入れておけます。

 

議場全体が半円形,正面に意味不明の文様がある以外は装飾なしのさっぱり感。貴賓席は見当たらないので「あの方々」の来訪はないのでしょう。

開会は13時。10分前,5分前にブザーが鳴り,都庁幹部,都議会議員がぞろぞろ入場する中,トリを飾って小池百合子都知事のご入場。はじめての生小池ビックリマーク

 

さぁ開会!ですが,

その前に都議会の「ウェルカムポイント」をご紹介。

 

(2)ウェルカムポイント

いったん,はじめ受付で渡されたレジュメ一式のお話。これが実にウェルカムなのです。内容は

(1)傍聴される皆様へ。マナー集。

(2)本日の会議予定

(3)第1回定例改会議予定表(2月8日~3月24日まで予定一

   覧)

(4)第1回定例会質問事項(8ページ)

(5)東京都議会定例会知事提出議案一覧(4ページ)

(6)同 概要(14ページ)

(7)第1回定例会質問順序

(〇〇党〇〇君が〇〇分。開会・休憩・散会予定時刻)

(8)東京都議会座席表

(9)TOKYOMXと議会中継のお知らせ

(10)都議会提供テレビ番組のご案内

―― 以上です。

すごいですねぇ~。(3)~(8)は圧巻です。

ある程度内容を把握しながら傍聴できます。

国会(衆議院)では「見せてやるけれど,な」的押しつけがましさがプンプンしましたが,

都議会では傍聴人をきちんと主権者として扱ってくれた感じがします。

 

●呆れたこと・感心したこと

議事は進行表通り。

(1)代表質問・自民党との質疑。

(休憩)

(2)代表質問・都民ファーストの会との質疑。

なんとこれだけで2時間半以上が経過ドクロ

 

先ほどのレジュメ(7)「定例会質問順序」によれば,数回の休憩を含み散会予定時刻は,22時52分びっくりいやはや,本当ですか,というより正気ですか?労働基準法違反では(笑)

 

当日質疑文を読み上げる各会派の質疑者は,通告において事前に示された内容しか発言することができません。答弁に再質問は原則できません。筋書き通りのお芝居にダラダラと時間を費やしてもまさしく気力・体力が損耗するだけじゃないかしら?

何とも非生産的・非効率,ここは国会と五十歩百歩。

 

ちなみに傍聴人は初め10人程度,途中から増えたけれど,

休憩後は3,4人になり,最後はボク一人という有様。

いくらウェルカムされても付き合いきれません。

出番は議席数順でしょうから,出番が後になる政党の人は代表質問を傍聴してもらえそうにありません。まぁ予定表がしっかりしているからその時間に合わせて来場するかもしれませんけれど(夜になっても傍聴させてくれるのか?聞きそびれました)

 

それでも感心したことがあります。

国会ではすべての政党に代表質問の権利が与えられてはいません(詳しくは省略します)。

ところが都議会では一人会派の議員にも代表質問の権利が与えられているのです(5人いる一人会派の全員ではなく3人だけですが。3人の選出方法はわかりません。話し合いなのか,くじ引きなのか…)。

最終日の最後の方で一人13分ずつとはいえ,機会が確保されていること自体すばらしい。

その議員に対する尊重というより,議員を選出した有権者を尊重する姿勢を感じました拍手

 

また議席配置もすばらしい。

一人会派はすべて議長席正面,最前列に配置されています。

これまた「少数派(意見)の尊重」を絵に描いて見せていると感じました拍手

 

質問と答弁内容は多岐にわたりました。

書くと長くなるので省略します(機会があれば少子化対策や学校について書きます)翌日のネットニュースが取り上げたのは「都営大江戸線の延伸(鉄道過疎の練馬区北西部向け)」くらいでした。

 

長時間の傍聴で疲れましたが,〈流れてくるニュース〉を漫然と聴くよりは,東京都が抱えている課題や対策について,理解を深められたと思います。

 

●お笑いポイント

(1)小池都知事のあからさまな態度。

  自民党の質問中,目線はずっと手元の資料へ。パラパラとま

 くるだけ。

  与党都民ファーストの会の質問には,イスを斜にして質問議

 員を見る。「知事答弁を願います」と声がかかるといちいち頷

 いて見せる。時折ペンで資料に書きつけている。すごい豹変ぶ

 り。野党や一人会派相手の態度がまたどうなるのか,好奇心が

 わく展開でした。

(2)お水係さんのがんばり。

  都議会にもいました「お水係」さん。若い男性が一人でずっ

 とやっていました。見るからに緊張していましたねぇ,お疲れ

 様。キミはどうやって選ばれたんでしょうか。お水係は単なる

 下っ端の業務?それとも出世の足掛かり?

 だったらまるで「草履とりからのし上がった豊臣秀吉」の現代

 版ですね爆  笑ちなみに,拭き拭き係はおりません。

―― 以上です。

 

ここまで議事と同じくダラダラした駄文におつきあいいただきありがとうございましたてへぺろ

まだ気力・体力のある方は,最後にメシの話にお付き合いくださいウインク

 

●都庁職員食堂でランチ

「都議会レストラン」を目指したのですが,なんと閉業ショボーン

レストラン街は営業中。おいしそうだけどこれじゃつまらない。

向かいの東京都庁へ乗り込み職員食堂を目指します。

ここは以前入ったことがある。申し込みが必要です。

ここでも電子ペンで記入。

受付でカードを受け取りタッチ&GO~~。

エレベーターで32階。はっきり言って職員の昼食時は戦場です。お盆を抱えた難民姿もチラホラ。お連れがいる時はおすすめしません。午後1時過ぎれば空いてくるので窓際のカウンター席がおすすめ。32階からの眺めはそれだけでごちそうです。

 

選んだメニューはカレー。

お値段ほぼワンコインとお手頃。サラダ130円を追加。

ボリュームは都庁=参議院第二会館。

お味は都議会>参議院第二会館とはいえ…正直言って

時間をずらして景色を味わいに行くことをお勧めします。