本日,10月10日は「銭湯の日」
久しぶりの銭湯話(たまっているんです・・・)
先週6日,大雪山系旭岳,今季初冠雪。
このニュースを聞いて,すぐに銭湯が頭に浮かぶボクは何者
ところは,新宿余丁町の弁天湯。
ペンキ絵をご覧ください。
(弁天湯HPより)
浴槽上部に広がるは「大雪山系旭岳と池に映る逆さ旭岳」。
これは珍しい都内唯一では?
標高や池の名前まで書き込んである念の入れ方。
ご主人がご当地出身だったのか?
旭岳の左手・男湯には雷神,右手・女湯には風神がおわします。
弁天様はいずこ?
ちなみに,弁天湯のペンキ絵は浴室入口側にも描かれています。
そして,こちらもマニアの間では秘かに有名(変な日本語だ・・・)。
何とおひざ元,余丁町の公園(余丁町公園)を描いている。
(弁天湯HPより)
地元の風景が描かれている銭湯,ボクはここしか知りません。
「えぇあそこにもあるよ」って方、ぜひ教えてください
浸かりに行きます
弁天湯の特長はまだある。
(その1)ここは煙突が立派。
新宿でこんなにド~~ンとぶっとく,
上から下まで全身を拝める煙突は珍しい。
脱衣所,浴室,天井が高い。
これも上にビルがのっかっていないからこそ。
けれんみのない佇まいがいい。
(その2)浴槽が広い。
カランの数は22と中規模。しかし,洗い場が狭く感じる。
でも,それは仕方がない。
弁天湯は「浴槽が広い」。
大浴槽に薬湯,水風呂。大浴槽はジャグジー系がたくさん。
電気風呂がないのは嬉しい。
湯温はすべて39度程度のぬる風呂。
水風呂も21,2度でこちらもぬるめ。長風呂にはぴったり。
これら浴槽の全部を合わせると「カランの数を超える人数が湯に浸かれる」くらいの広さ。このサイズ23区内ではかなり珍しい。
(その3)「サウナ」そして「オスマン浴」がある。
「オスマン浴」?ボクはまだ入ったことがないけれど,その名はここでしかお目にかかったことがない。一度は入るべきか否か思案中。
というわけで,お店の自慢の施設に幅を譲るならば,洗い場が手狭になるのも止む無し,ですか。
最後に今年の夏の終わりに出会った,ちょびっと温まるお話。
弁天湯の薬湯,先客あり。5歳くらいの子どもとお父さん。
お父さんが親しげに声をかけてきたので,しばし言葉を交わす。
どうもここは初めての様子。
風呂上り,暖簾をくぐって出ようとしたら,同じ年頃の父子が入店。
息子「ここ来たことあるの?」父「う~~ん多分ね」。
おやおや,こちらも初見参か。二組も珍しいなぁ・・・
ふと,壁の貼り紙に目が留まる。
「早稲田鶴巻町,山吹町の皆さん,本日は無料です」
なんとガス管トラブル。家の風呂が沸かせない。
この夏場にそれは困るでしょう。
そこで,弁天湯が立ち上がった?
新宿浴場組合?東京ガス?新宿区?
どなた様かわかりませんが,銭湯無料とは,これまた太っ腹。
粋な計らいじゃあありませんか
「困った時の銭湯頼み」。
どことなく人情を感じる貼り紙に,
身体ばかりじゃなくて心までポカポカになりました。
ありがとうございます。いいお湯でした。