アフガニスタンが大変なことになっています。
とても気になります。とても不思議です。
「社会科のセンセイ」だけに
でも,そのことは次回に。
下書きしておいた話題が,アフガニスタンのことにも関連するので,先にこちらを投稿します。
「国名が変わる」って,どんなことなのか,ボクたち日本人のほとんどが経験したことのない話題です。
「エスワティニ王国」というボクにとって謎の国がオリンピック開会式でに登場して驚いた--という話題は以前投稿しました。
その後,国名改名の経緯を調べたら,これまで知らなかったことを次々と発掘できて,個人的にお祭り状態
読みながら「変なヤツだなぁ」と思われるでしょうが,初めて知る方も多いでしょう。よろしかったらお付き合いください
さて,「エスワティニ王国」は,かつての「スワジランド王国」。
と言っても「どこ?」ですね。アフリカ大陸南端の内陸国です。
見えますか。下の方にあるぽちっと小さな赤い部分。
拡大してみましょう。
改名の詳しい経緯はWikipedia「エスワティニ王国」の項目へ。
要約するとこうなります。
(1)国王が新国名を発表(2018年4月20日)。
(2)国連において改名が承認される(2018年5月30日)。
(3)日本国政府が国名変更承認を閣議決定(2019年2月12日)。
(4)日本国政府が国会に法案提出。可決成立(2019年3月29日)。施行(同年4月1日)。
もう(1)~(4)まで,すべてがボクには「目がテン!」状態
(1)「発表」!つまり,国王の「ツルの一声」で国名が決まっちゃう。
Wikipediaによると,この国はアフリカ唯一の「絶対君主制」。
議会はあるようだけど,国王の命令(決定)は,議会の承認を必要としない模様。かつての大日本帝国と同じです。
いやぁそれにしても,国王って勝手に国名を変えられるんだぁ。
国王の決定には誰の承認も必要としないんだ。
やっぱり「絶対君主」ってすごい!
「君主」は本当に「絶対」的存在なんだ。
(2)国連が「承認」する?
でも,何のために?
どこの国も「主権国家」なんだから,国連が「承認する・しない」っておかしくないのか?
(3)えっ?なんで日本の内閣が承認するかどうか話し合うの?
「あっそうですか」でいいじゃない。何のために「決定」するんだ?
(4)しかも国会に法案提出?一体どんな「法律」なの?
え~~分からない
あなたは,どうですか?
でも,さすがはWikipedia。いろいろと典拠を掲載しています。
法案の名称は,「在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案」(長い!)。
何と全文を読むことができる。時間と根性ある方は下をクリック
こちらもクリック。「第198回国会提出法律案一覧(外務省)」。
とっても長~~いので,一言で言うと。
外交関係を結ぶ上では「相手国を何と呼ぶか」をきちんと決めておかねばならないのでした。
そりゃそうだ。あ~~あもう,なんでこんなあたりまえのことが頭に浮かばなかったのか。はずかしいです。「社会科のセンセイ」なのに
国連で承認するというのも同じ理由ですね。
もちろん,クーデターなどで政権が交代&新政権が国名変更を宣言--なんて事態の時は,新旧どちらの政権を支持するのかという問題も絡んできます。
(4)国会の承認
そして内閣の決定だけで「こと」は終わらない。
日本国憲法 第七十三条 「内閣は(略)外交関係を処理すること。条約を締結すること。但し,事前に,時宜によつては事後に,国会の承認を経ることを必要とする」
なるほど我が国の政治は「三権分立」。
しっかり憲法に則て行われておるのだなぁと再認識。
いやぁ,今回は(も?)超マニアックな話題でした。
最後までお付き合いくださった皆さん,本当にありがとうございました。
--と,下書きして寝かしておいたところに,入ったニュースが,冒頭のアフガニスタン情勢。
アフガニスタンで,反政府武装組織の「タリバン」が全土を制圧,政権を掌握。現大統領は国外逃亡,政権が移ったことを認める。
さぁ事態を巡ってアメリカ,中国,ロシア,イギリス・・・大国が動き始めています。
ボクは国際政治に関与なんてできません。
でも,タリバン「政権」が「国名」や「国旗」を変えることは100%予想できます。
どう変えるのか。
それ以上に,国連や日本国政府は,それを承認するのか。
この先,目が離せません。
ホットなニュースですが,冷静な目で,事態の推移をみていきたいと思います。
とはいえ,すべての情報にアクセスすることはできません。特に「国名」「国旗」「政体」に係わる情報が入った方は,ぜひ教えてください。よろしくお願いします。