なぜ3色の国旗が多いのか?『チコちゃんに叱られる』 | 紙風船

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中学校と高校で社会科を教えています(いました)。街探検や銭湯が大好き。ピクトグラムや珍しいものが好き。でも一番の生きがいは、子どもたちに「先生の授業、たのしい」と言ってもらえることです。

 久しぶりに社会科の話題


NHKの人気番組『チコちゃんに叱られる』。9月25日(金)は予告を見て,放送前から楽しみにしていた。
 1問目。「なぜ3色の国旗が多いのか」。なるほど,いいところをついてきますねぇ~合格


 放送をご覧になっていない方,ちょっと予想を立ててみませんか。
ちなみに,3色旗というと,どこの国を思い浮かべますか目

 う~~ん,旗は頭に浮かぶけれど,あれはどこの国だっけ?大人だって迷います。  

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 チコちゃんのお答えは「オランダのマネをしたから」。
   

 


 実はこれ,ボクは正解を知っていました。『世界の国旗』という本に書いてあったんです照れ

 

 

 これは一般の書店で販売している本でありながら,そのまま教室の授業で使えるテキストにもなっています。

 

 「授業書」というそうで,あっちなみに,教室の授業などで使用する場合には著作権フリーだそうですから,ボクは安心してバンバン印刷して子どもに配って授業していましたラブ

 

 同名(類似名)の本はたくさんあるので,出版社「仮説社」,著者「板倉聖宣」氏の『世界の国旗』です。ウインク
 同書第2部「似ている国旗・似ていない国旗」に三色旗の話題が出てきます。これは社会科のセンセイならばぜひ読んでください。センセイでない大人の皆さんも楽しめるし,読んでしまったら絶対誰かに教えたくなる,あなたが「チコちゃん」になれるような話題が満載ですよ。

ところでチコちゃんによる解説が秀逸。
かいつまんで書くと
(1)17世紀(1600年代)ヨーロッパ。国旗というのは実は王家の旗。旗には必ず王家の紋章が入り,旗を使用できるのは王家と軍隊のみ。


(2)現在のオランダ付近は,当時スペイン国王の領土。オランダの人びとが海運などで上げた利益はスペイン国王に吸い取られてしまう。そこでオランダ独立戦争の始まり。
 

(3)そのとき誕生したのが三色旗。初めは今と色違い。

 

 


             
 なんと「王家の紋章が入っていない」そして「誰でも使用してよい」という世界初の画期的な国旗だった。たちまちオランダ民衆の団結のシンボルとなり,独立後,国旗として採用された。


(4)それ以来,ヨーロッパの人びとにとって,三色旗は「独立と解放のシンボル」となり,その後多くの国でマネされるようになった。
ざっとこんなことを教えてくれました。ありがとうチコちゃん,NHKラブラブ