「守成の人」 | 紙風船

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中学校と高校で社会科を教えています(いました)。街探検や銭湯が大好き。ピクトグラムや珍しいものが好き。でも一番の生きがいは、子どもたちに「先生の授業、たのしい」と言ってもらえることです。

ブログデビュー2日目。「2」にちなんだことを書こうかな。・・・「二代目」なんてどうだろう。社会科の先生なので、歴史の話ニコニコ

 歴史上の有名人物といえば、「初代」が多い。秦の始皇帝、漢の劉邦、源頼朝、北条早雲、徳川家康・・・。宗教だってもっとも尊ばれるのは「開祖」と相場が決まっている。

 しかし、「創業後の組織の命運は二代目が握る」。これがボクなりの「歴史認識」。
 頼朝の長男頼家は早々に御家人層から見放され,源氏将軍は三代で途絶えた。織田家は二代信忠が本能寺の変で父信長と共に死に,豊臣家は二代秀頼が力を奮う以前に滅んだ。
 ところが,徳川将軍家の二代秀忠。彼は歴史教科書に名が載らぬ扱いだけど,父家康亡き後,戦国の風が色濃く残る時代を安定に導いた名君だった。「最初の戦国大名」ともよばれる北条早雲の長男氏綱も同様。そんな秀忠,氏綱らに共通しているのが「守成(しゅせい)の人」としての才覚ウインク

 

「守成(しゅせい)の人」とはあまり聞きなれない言葉。
--『創業は易く(やすく),守成は難し(かたし)』。この言葉は今から1300年以上昔に中国で書かれた『貞観政要』(じょうがんせいよう)に載っている。唐王朝(日本の奈良時代ですね)二代目太宗(たいそう)が家臣に「創業と守成はどちらが難 しいと思うか」と問うた時に,ある家臣は「創業である」と答え,別の家臣が「守成である」と答えた。後者が言うところは,「創業つまり事を新しく始めることはたやすいが,守成つまりそれを守り育ててゆくことは難しい」と。太宗は「お前の言うとおりだ」と語ったそうです。

 さて改めて「守成」とは何か--  「創業者の志を継ぎ,志が創業に至った所以を理解し,その「原理・原則」を忘れず,曲げず,後代に受け継ぎ発展させていくこと」--これがボクなりの理解。
   
なんて難しくなっちゃたなぁ。ショボーンいろいろ書きましたが、「徳川秀忠って実はスゴイのかも」って初めて思ったのは、敬愛するみなもと太郎先生のマンガ『風雲児たち』第3巻を読んでから(笑)。ウインク

 

 

 

「北条氏綱って、そんな人だったんだぁ」と初めて知ったのは、今一番好きな宮下秀樹氏のマンガ『センゴク権兵衛』第15巻を読んでから(笑)。ウインク

 

 

なんだかんだとボクの教養はマンガ由来が多いのかも(大笑)あぁ『風雲児たち』『センゴク権兵衛』の新刊、早くでないかなぁ。ラブ