売り上げを一定の状態で保ち続けることはとても大変なことであり、しかも、創業から結構な時間が経過した状態でそれが行えることは立派なことでもあります。売り上げの維持に必死な思いをして結果的に従業員に苦労を強いるだけ強いる企業が多い中で、不動産業の青山メインランドはそのような風潮、傾向から一線を画する存在となっています。

なぜそのようなことが言えるのか、それは青山メインランドが社員の健康を第一に考えて経営を行っているからです。その陣頭指揮を執るのが青山メインランドの代表取締役社長である西原良三さんです。青山メインランドはどんなことを行い、社員の健康を支えているのか、なぜ社員の健康に力を入れるのか、そこにはちゃんとした理由がありました。

青山メインランドの健康経営宣言
西原良三

元号が変わった2019年8月、青山メインランドでは健康経営宣言を出しました。この健康経営宣言では社員の検診に関して100%の受診を目指すことや実際に検診結果を見ながらそれを活用していくこと、社員の健康づくりを行える環境づくり、健康を支える食や運動、禁煙、心の健康の取り組みを行うことなどを宣言しており、そのすべてが社員のためになるものばかりです。

定期検診は本来従業員が100%受けるべきものですが、その実態はかなり深刻で、定期健診そのものを実施する事業所の割合は大企業ではほぼ100%なのに対し、中小企業になるとだいたい90%程度になります。人物単位で考えると大企業ですら80%強、中小企業ともなれば8割を切る状況になっており、とても健康を応援する姿勢とは言い難く企業としての責務を放棄しているといっても過言ではありません。定期健診100%受診が健康経営優良法人として経済産業省から認定を受ける1つの基準にもなっており、これが達成されないことには経済産業省からの認定はあり得ません。

青山メインランドでは2019年度、2020年度ともに健康診断や人間ドックの受診率が100%となっており、無事に健康経営優良法人としての認定を受けました。このことを見ても社員の健康を第一に考える、西原良三さんの姿勢が垣間見えると言えるでしょう。

有給休暇の取得率も高い
西原良三

有給休暇の取得率は、実感的にそこまで高くないと感じている人が多いようです。ブラック企業ともなれば有給休暇なんか1日も使わせない、そんな権利は存在しないとばかりに有給休暇を与えず、使わせようともしないケースもあります。当然そんなことは違法ですが、違法状態でもそのままにしている企業が多いから働き方改革にも動きが鈍く、なかなか問題の解決には至らないというわけです。

実際に有給休暇の取得率はおおよそ6割を切る感じですが、青山メインランドは健康経営優良法人として認定されていることもあり、2019年度の取得率は80%を超え、2020年も7割程度と平均を大きく上回ります。政府の目標はだいたい7割ほどなので、政府が掲げる目標に青山メインランドは限りなく近いことが言えるでしょう。たとえ忙しくても何かしらのタイミングで有給休暇が使えるようになっているため、仕事とのメリハリがつけやすいのも特徴的です。

また長時間労働を抑制する動きも出ており、会社の残業時間はおおむね20時間前後になっています。安全衛生委員会で管理を行い、時に注意喚起を行って長時間労働を防ぎます。西原良三さんが大変理解のある経営者であるからこそ、このような取り組みができるのであって、一般的な会社ですらここまでの意識を持たない経営者の方が多く、青山メインランドはかなりホワイトな企業と言えるでしょう。

他にはどんな取り組みがある?

青山メインランドはでは禁煙の啓発活動も行います。最近では喫煙者の割合が減っており、明らかに禁煙者、最初からの非喫煙者が大部分を占めるようになっており、非喫煙者を守るために喫煙スペースをビルからなくすなど活動を展開している状況です。また青山メインランドに行くと、栄養補給をしてもらうために野菜ジュースを無償で支給しており、健康に配慮した姿勢はこのような場所でも見受けられます。

社内に目を向けるとマッサージチェアが設置されており、リラックスを行うことができます。マッサージチェアが置いてある会社はあまり多くなく、営業の外回りで疲れても自費でマッサージを頼んでやってもらうのが一般的でした。それを会社が負担する動きを見せており、一連の行為は新聞にも取り上げられるくらい大変好評です。こうしたことは従業員のモチベーションにつながっていることは確かであり、2019年における首都圏投資用マンション供給戸数ランキングでは2位を記録しています。極めて順調に成長を続けているのは、西原良三さんが会社全体の事を考えた経営を行っていることが大きな要因です。

健康経営宣言に走らせる気持ち

西原良三さんがなぜ健康経営に力を入れるのか、そこにはしっかりとした理由がありました。西原良三さんが創業当初から掲げているのが「あなたの大切なもの大切にしたい」という理念です。資産運用のマンションを展開する青山メインランドにとってあなたの大切なものといえばお客様のマンションを誰しもが思い浮かべますし、事実その通りです。しかし、あなたの大切なものはお客様のマンションだけではありません。ここには青山メインランドに携わるすべての人が含まれ、従業員やその家族も含まれています。

お客様のマンションのために粉骨砕身頑張っていくのは当然だとしても、従業員の健康を害してまで成り立つものなのでしょうか。一時的には成り立つものの、長い目で見た時に成り立たなくなるのは仕方ないことです。創業して間もない時期であれば多くの企業は従業員の健康は度外視でまずは成長ありきで考えたはずです。それだけでは会社が成長しないから健康にも気を使いだすわけですが、それを徹底してやってきたのが西原良三さんです。

あなたの大切なもの大切にしたいという理念には、社員の家族、社員の健康など色々なものが含まれていると考えた時、健康経営宣言を出してまで健康にコストをかけていく姿勢は大変立派です。それが売り上げにつながっていると考えた時、こんな状況であってもたくましく頑張れるのは立派な経営者がいてこそでしょう。

まとめ

青山メインランドの西原良三さんをはじめ、アクティブな方が多く、ゴルフや野球など様々なアクティビティに挑戦する姿がSNSでもしっかりと見ることができます。元々野球部はとても強く、そのメンバーはプロもびっくりなメンバーが揃うこともあるようで、野球教室に元選手が来ることもあるのだとか。青山メインランドの健康的な姿勢は昔からあったと考えるべきでしょう。今後も青山メインランドの健康経営宣言は続くでしょうし、さらなる改革、従業員思いの施策がどんどん打ち出されていくことを期待したいです。