芸能界には多くの事務所が存在しますが、その源流となる事務所は株式会社渡辺プロダクションです。ここから独立したマネージャーなどがそれぞれで成長させており、いわば芸能事務所の生みの親のような存在。その渡辺プロで代表取締役会長を務めるのが渡辺ミキさんです。1960年4月23日生まれ、59歳の渡辺ミキさんは東京都の出身です。両親は渡辺プロダクションの創業者であり、ハナ肇とクレージーキャッツ、ザ・ピーナッツ、ザ・ドリフターズなど数多くの有名アーティスト、コメディアンをマネージメントした渡辺晋、渡辺美佐の両氏。中学時代から演劇部に入り、学生時代は演劇の道に入り浸ります。日本女子大学を卒業すると、ミュージカルに参加し、宮本亜門さんなどと一緒に活動します。


転機が訪れたのは1987年のこと。ガンと戦い続けていた晋さんが亡くなり、ミキさんは20代の若さで取締役として渡辺プロダクションに入ります。当時の渡辺プロダクションはアイドルではホリプロ、お笑いでは吉本、男性アイドルはジャニーズ、俳優は研音とやられ続け、渡辺プロを独立した人たちの事務所にも存在感が出始めます。低迷した時期に入社したミキさんでしたが、積極的に会社を設立し、音楽関係やアイドル関係、お笑い関係などを積極的に強化していき、2000年にワタナベエンターテインメントを設立し、社長となります。その後、番組の企画や舞台、映画化におけるプロデューサーなどを頻繁に手掛けるようになり、渡辺プロダクションの業績も上がっていきました。


ミキさんの夫はフジテレビの元プロデューサーでフジテレビの黄金時代を第一線で支え続けた吉田正樹氏。フジテレビと渡辺プロダクションは昔から太いパイプでつながっており、吉田氏は早々にフジテレビを辞め、ワタナベエンターテインメントの会長となります。現在はタレントだけでなく文化人を積極的に所属させ、予備校講師の林修氏や将棋棋士の加藤一二三氏、落語家の立川志らく氏が在籍し、幅広い分野での活躍を目指しています。


渡辺ミキさんの年収ですが、芸能事務所の社長ということもあり、1億円単位の収入が考えられます。タレントが億単位で稼いでいる中、そのギャラをもらう側は同じだけ稼いでいる、もしくはもっと稼いでいることは明らか。また複数の事務所の社長を務めるなど、年収を計算するのも大変であり、資産も相当なものが予想されます。父親が亡くなった年齢を迎えてもいまだ現役、今後にも注目です。