電力用の碍子、セラミックス製造をメインにする日本ガイシ株式会社。

その日本ガイシ株式会社で代表取締役社長を務めるのが大島卓さんです。

 

1956年7月14日生まれ、53歳の大島卓さんは、東京都の出身です。

地元の高校から東京工業大学工学部を卒業すると、日本ガイシ株式会社に入社します。

入社後はNAS電池の研究を行い、大量の電気を蓄電するための研究に没頭します。その後、アメリカにわたり、現地の企業を買収し、工場の設備再構築する業務を担当。


1991年に日本に戻ってくると再びNAS電池の開発に取り組みます。

日本ガイシ株式会社にとっては一大プロジェクトでしたが、大島さんはNAS電池の工業化に向けた研究を始め、毎日危険な作業をこなしつつ、そのヒントを探っていきました。技術的には完成の域に達しているNAS電池ですが、量産はまだまだこれから。

大島さんはその中心で頑張り続け、ようやく1つの形になろうとしています。


大島さんは2007年に執行役員となり、2011年には常務執行役員、そして2014年に代表取締役社長に就任。

社長に就任してからは日本ガイジ株式会社の主力商品である自動車向けの部品を強化するため、設備投資の拡大を行っていきます。社長になった今でも、NAS電池の行方を気にかけるなど、次の戦略の先にNAS電池が見えます。
働き方改革にも力を入れており、アメリカ時代に定時でしか同僚が働かないことに、カルチャーショックを受けた大島さん。

日本人は仕事が丁寧すぎると考え、自ら提案し、効率を高め、無駄を削る活動に取り組みます。結果として9000時間分の作業を減らすなど、大きな成果を出しており、働き方改革では先を行く企業に成長させています。

懇親会の費用を出すなど、会社を挙げて社員同士の交流が生まれるような活動に取り組んでいる状態です。


大島さんの年収ですが、2018年3月期で1億2700万円を役員報酬としてもらっています。

2016年、2017年と3年連続1億円を超えており、業績がそれだけ好調であることが伺えます。

資産についてですが、現状は確認できておらず、だいたいいくらぐらいなのかについては定かではありません。ただ、ここ3年間で1億円以上をもらうようになっており、財産などを今後得る可能性は高いです。


本社にいる人たちこそ積極的に事業に関与しなければならないという気持ちがある大島さん。

本社部門の部長に、提案を促すなど、その動きは活発です。現場の人からすれば何かと不満があったようですが、本社部門の人も動くようになり会社全体で頑張るようになっています。その流れを作ったのが大島さんであることは間違いありません。