大阪を中心に展開し、近年全国展開を推し進めているホームセンターがコーナンです。

そのコーナンを運営するコーナン商事株式会社で社長を務めるのが疋田直太郎さんです。

 

1956年10月9日生まれ、63歳を迎える疋田直太郎さんは大阪府の出身。父親はコーナン商事株式会社の前身、港南株式会社を設立した疋田耕造氏です。

芦屋大学産業教育学部を卒業した疋田さんは、前年に経営の多角化を図るために設立した、コーナン商事株式会社に入社します。1987年には部長、1989年には常務取締役事業本部長、1991年には取締役副社長を務め、開発本部長や経営企画室長を歴任。

しかし、父親はまだまだ健在な中、コーナン関連の会社で社長を務めたり、副社長でありながら数多くの仕事を引き受けたりし、2013年ついに代表取締役社長となりました。


疋田直太郎さんの報酬ですが、役員報酬として2018年2月期に2億1700万円をもらっています。その前年が1億6600万円、さらにその前の年が1億6900万円を受け取っており、それなりの報酬を毎年獲得している状況です。

資産に関してですが、株式として5%程度保有しています。

時価総額にしてだいたい40億円近くとなっており、資産としてそれなりの額を保有していることは明らかです。

配当だけで年間1億円前後は受け取っており、時価総額の40億円とは別に、高額な役員報酬もあって、何かしらの資産を別に築いている可能性が高いです。


疋田直太郎さんが社長になった背景には、創業者である耕造氏のスキャンダルがあります。

社長就任の会見では、「ワンマンすぎたことがアダになった」と発言しており、風通しのよい会社にしたいと社長就任時に意気込みを述べました。

ゴルフが好きで、40年以上ゴルフを嗜んでおり、ハンデキャップは12という腕前です。会社でゴルフ場を保有しており、元々ゴルフとの関りが強かった疋田さん。年間ラウンド70回ほどのペースで回っていた時期もあったそうですが、社長に就任したことでその時間はなく、ゴルフ練習場に行く程度。社長業とゴルフのメリハリはうまくきいているようです。


社長就任後のコーナンは、ベトナムに子会社を設立するほか、各エリアのホームセンターや小売業との資本提携、子会社化などを行って規模を拡大させています。

創業家グループに対する社員からの目はまだまだ厳しいようですが、懸命にコーナンを成長させようとする直太郎さんの姿がそこにはあり、その巻き返しに注目が集まります。