【負けてないか?その心構え・気構え】 | 目指せ100年企業!老舗企業・長寿企業の秘訣を企業理念から学ぶ、企業理念研究所

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「創業者の想い」から、その後に、受け継がれた「経営者の想い」を学び、100年先の未来へ向けて足掛かりを模索します

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24才の若人が日本全国を沸かせている。

テニスの4大大会シングルス決勝に日本人として初めて挑むことになった

その人、錦織圭(にしこりけい)選手


これまでも、その実力は広くに認められていたものの、

身体の故障や、メンタル面での弱さにより、

結果を残せずにいたと言える。


錦織圭選手に大きな影響を与えた要因の一つに、

マイケル・チャン氏のコーチ就任がある。


コーチに就任したのは2013年12月

つまり、マイケル・チャン氏のコーチ就任が今大会での

大躍進に貢献しているとすれば、

実に、就任からまだ1年も経過していないにも拘らず

結果をもたらしたことになる。


もちろん、コーチに就任してからフィジカル面でもメンタル面でも

錦織圭選手におおきな変化をもたらしたのは言うまでもない。

その中で、注目すべき出来事はやはりこの1件ではないだろうか?


それは、2011年のバーゼル大会の決勝戦直前の錦織圭選手へのインタビューである。

当時の錦織圭選手にとって、格上であった対戦相手のロジャー・フェデラー選手に対し

『フェデラーと決勝で対戦するのはワクワクする。彼は偉大な選手で、昔から憧れだった』

と発言し、その後に行われた試合で完敗している。


謙遜を美徳とする日本人にとって、何ら違和感を起こさない発言とも言える。

むしろ、先輩諸氏に対する礼儀を弁えた好青年の印象を受けることすら出来るのではないだろうか?


ところがマイケル・チャン氏は、後日この発言に対し、

『圭はフェデラーと決勝で戦うことである程度満足していた。あのコメントは大きな過ちだった。実績もランキングも関係なく試合になれば、誰であろうと倒すべき相手になる。』

と指摘している。


こう発したマイケル・チャン氏は、wowow『伝説の引退スペシャル』マイケル・チャン独占インタビュー※1で、

相手が誰であろうと、どんなに有名であろうと、どんなに強かろうと、怖気づいたり恐れたりすることはなかった。

テニスコートでは誰が対戦相手でも、怖気づくことはなかった。

大切なのは自分を信じることです。最高の選手に勝てる、しかも大きな試合でも倒せると信じることです。

と話している。


自分を信じること。

もちろん、信じるに値する前提も必要不可欠かも知れないが、

同等の実力・技量を伴った際に、勝敗を分けるのは

やはり、

信じて止まない自分自身への自信ではないだろうか?


『もしかすると、・・・』

『やっぱり、・・・』

『どっちにしろ、・・・』

などと、始まる前から、もしくは結果が出る前からネガティブなイメージを

自分で自分自身に植えつけていないだろうか?


短くも長い人生を歩むに当り、誰しも公私において様々な障壁に出逢うだろう。

それらの障壁は、おそらく多くの場合、

・重要な選択

・重要な局面

・重要な勝負

であったりするだろう。


その結果に大きな差異をもたらす要因の1つのに、

『心構え・気構え』

が挙げられる。


事業経営を行うにあたり、上記を落としこんでみるとどうだろう?

初めて対面(対戦)する相手が、

・偉大な企業

・偉大な経営者

・偉大な著名人

・偉大な先輩

など、様々な場面が容易に考えられる。


そこで、必要となる

『心構え・気構え』とは?


決して、偉そうにする必要はない。

決して、背伸びする必要もない。


ただ、

必要以上に謙る必要もなければ、

必要以上に頭を下げる必要もない。


そして、

1片の迷いもなく自分自身を表現してみてはどうだろうか?

真剣勝負

すべてとは、もちろん言えないが、

『心構え・気構え』1つで、

もたらす結果が変わることは間違いない。


※1wowow『伝説の引退スペシャル』マイケル・チャン独占インタビューhttp://www.wowow.co.jp/documentary/legend/interview_michaelchang.html