自動車免許が手動運転限定になりました。
車に手動運転装置という、手で運転する装置をつけなければいけません。
左手の位置に、前後に動くレバーがあって、向こうに押すとブレーキ、手前はアクセル。
急ブレーキで前につんのめってGがかかっても、
ブレーキだけはかけ続けないといけないから、押すとブレーキなのかな、きっと。
このレバーは、ジャンボジェットの操縦桿のようでちょっとかっこよい
なんというか、宇宙戦艦ヤマト(古い!)のようでした。
そして右手だけでハンドルを回します。
大きくハンドルをきるときのために、ドアノブのようなものを右手の位置にとりつけ
手を持ち替えなくてもぐるぐる回転できるようにします。
シンプルに考えるとこれだけなのですが、
実際に路肩に停めてある車を試乗させてもらうと、
1、ハザードを消す。
2、ウィンカーを出す。
3、ブレーキをしっかり押す。
4、サイドブレーキを解除する。
5、ハンドルをきる。
6、ブレーキからアクセルの位置にレバーを手前にひく。
7、ハンドルをもどす。
8、ウィンカーを消す。
発車だけで、こんなに動作があり、頭の中がパニックになります。
左手で、ハザード、ブレーキ、サイドブレーキ解除、
右手で、ウィンカーを出す、ハンドル操作、ウィンカーを切る。
「ウィンカー、自動で消えてくれないのかぁ!」
おまけに、公道だから、うしろにはダンプやトレーラーがせまってきます。
ひえーっ、ひえーっと叫びながら、
ブレーキでは思わず右足に力が入り、
「あ、違う違う、押すんやった!えーっと、左手、左手!」
ってなります。
わたしが運転できる日はくるのかしら、と少し弱気になってしまいました。
でも、会社の方がとても良い方で、親身になっていろいろ相談にのってくれました。
きっと福祉で働く方は、気持ちの優しい方が多いのでしょうね。
励まされ、元気づけられて、マンパワーのありがたみをどっぷりと感じました。