今日でラストです…
シャーの長いフロントマン生活
ってコトでお話をしたいと思います
高校卒業してからずっとコノ仕事をしてきました
僕がこの職業を選んだ理由…
ホテルではなく旅館な訳…
それは日本旅館は接客業としてはトップクラスだと思うから
僕の中ではそんなイメージの強い職業なんです
最初に入社した旅館は高卒の僕には強烈だった
テレビに取り上げられる大手旅館…
そこの女将が鬼だった…
テレビでよくある『密着女将戦争』的な番組
そんな番組に沢山出てた有名女将だったんです
めちゃめちゃオーラ全開で固まってたよね~オレ
でもそんな職場が一番最初で良かった
高卒あがりの僕は何にもわからなかったから基礎を学ぶのには本当に良い環境だった
それから数年色々学んだ
若い客もいればご年配の客もいる…金持ち社長もいれば超怖いヤーさんだって来る…
この職場でマニュアル通りの接客は通用しない
大体のスタッフはこの壁にぶち当たる
だから難しいしオモロイ
そして僕は今の旅館に入社し僕を大きく変える運命の人に出会う
その人はフロントにいたY先輩
正直入った時はめちゃめちゃウザかった
Y先輩の言うコトに反発して殴られたコトもあった…
先輩『空気を読めんなお前わ使えん』
僕『何がアカンのですかちゃんとできとるじゃないですか』
先輩『本気で言っとんか話しにならん』
ってのが毎日だった
何回も何回も辞めようと思った
けど先輩はある時言った…
『お前がこの空間で平然と仕事できる意味がわからん…お前ならわかるはずだ』
それから徐々に先輩にキレられる回数も減ったある日先輩は上の連中に消された…
そして僕は先輩が言ってたコトの意味…目の前の見え方がハッキリ変わった…
今まで何とも思わなかった同僚へのイラだち…
上司へのイラだち…
きっとY先輩はもっと凄まじい世界が見えていたんだろうと思える程変わった…
何故売り上げが上がらない…
何故客が減って行く…
って悩む上の連中…
きっとY先輩には答えが見えていた…
そして僕にも見える気がした
そしてそれはY先輩の消えた事件に繋がった
続く…