━━━ オンボロ寮 ━━━

ユウ:❶これは…………

   ❷趣がありすぎる


クロウリー:そうでしょう、そうでしょう。さあ中へどうぞ。



━━━ オンボロ寮 ー 談話室 ━━━

クロウリー:ここであればとりあえず雨風は凌げるはずです。

      私は調べ物に戻りますので適当に過ごしていてください。

      学園内はウロウロしないように! では!


ユウ:❶真っ白な埃が雪景色みた~い……

   ❷座るためにも、まず掃除をしよう



ユウ:❶雨が降ってきた………



グリム:ぎえー! 急にひでえ雨だゾ!


ユウ:❶!!!!


グリム:ぎゃっはっは! コウモリが水鉄砲くらったみたいな間抜けな顔してるんだゾ!

    オレ様の手にかかればもう一度学校に忍び込むことくらいチョロいチョロい。

    ちょっと外に放り出したくらいで、オレ様が入学を諦めると思ったら大間違いなんだゾ!


ユウ:❶どうしてそんなにこの学校に入りたいの?

   ❷警備員さーん!!


(❷ver.)

グリム:こここここらーー!! オマエ!

    ちょっとオレ様の事情を聞いてやろうとかそういうのないんか!?

    ニンゲンの風上にもおけないヤローだゾ!

    話くらい聞くんだゾ!

    な!? な!?

(選択肢に戻る)


(❶ver.)

グリム:単純な話なんだゾ!

    オレ様が大魔法士になるべくして生を受けた天才だからなんだゾ!

    いつか黒い馬車が迎えに来るのをオレ様はずっとずっと待ってた。

    なのに……なのに………

    ふ、ふん! 闇の鏡も見る目がねーんだゾ。

    だからオレ様のほうからきてやったってわけだ。

    オレ様を入学させないなんてこの世界の損失だってのに、ニンゲンどもはわかってねーんだゾ。



グリム:に゛ゃッ! つめてっ! 天井から雨漏りしてやがるんだゾ!

    ふぎゃっ! また水が降ってきた! オレ様のチャームポイントの耳の炎が消えちまう~!


ユウ:❶何箇所雨漏りしてるんだろう

   ❷バケツを探してこないと


グリム:こんな雨漏り、魔法でパパーっと直しちまえばいいんだゾ。

    ……って、オマエ魔法使えねえのか。ププーッ! 使えねえヤツだゾ!


ユウ:❶じゃあ手伝ってよ

   ❷イラッ……


グリム:え? 手伝えって?

    やーなこった! オレ様はちょっと雨宿りしてるだけの他人(他モンスター)なんだゾ。

    ツナ缶も出ないのに、タダ働きするのはゴメンなんだゾ。


ユウ:❶うわっ、さらに雨漏りが……

   ❷バケツを見つけてこよう



━━━ オンボロ寮 ー 廊下 ━━━

ユウ:❶うう、なにか出そうな雰囲気……

   ❷今、なにか物音がしたような


ユウ:❶!!!!!


???:ひひひひ………イッヒヒヒヒ…………

    ひさしぶりのお客様だあ~……

    腕が鳴るぜぇ~

    イーッヒッヒッヒ!


ユウ:❶ギャーーーーーーーー!!

   ❷出た~~~~~~~~~~!!


グリム:なにを大騒ぎしてん………

    ギャーーーーーー!!! おおお……お化けえええええ!!!


ゴーストB:ここに住んでた奴らは俺たちを怖がってみーんな出ていっちまった。


ゴーストC:俺たちずっと新しいゴースト仲間を探してたんだ。お前さん、どうだい?


ユウ:❶助けて!

   ❷こ、殺されるぅ!


グリム:うううっ、ううーーっ!

    大魔法士グリム様はお化けなんか怖くないんだゾ!!!

    ふんな゛~~~~~~っ!!


ゴーストA:どこ見てるんだぁ?


ゴーストC:こっちだこっちだ! ヒーッヒッヒ!


グリム:ちくしょー! 出たり消えたりするんじゃねー!


ユウ:❶このままじゃ火事になっちゃう

   ❷火が出る時、目を閉じちゃってる?


グリム:うるせーっ! オレ様に指図するんじゃねーんだゾ!


ユウ:❶追い払えば学園長を見返せるかも

   ❷勝利の暁にはツナ缶プレゼント


グリム:なぬっ………!? ぐぬぬ、オ、オレ様は天才なんだゾ。こんなヤツら1人でも......


ゴーストたち:いーっひっひっひ!


グリム:オマエらたくさんいて卑怯だゾ~!


ユウ:❶お買い得な人手をご用意しております

   ❷今ならツナ缶もう1缶プレゼント


グリム:ぐぬぬ~~~~……っ

    オイ、オマエ! お化けがどこにいるかオレ様に教えるんだゾ!


ユウ:❶まかせて!

   ❷左側に出た!



ゴーストA:あちちっ!!


グリム:あ、当たった! よぉし、この調子で全員追い出してやるんだゾ!



🎶 ゴーストをやっつけよう!

グリム:ふふふふふな゛ぁっ! ふな゛! ふな゛ぁあ~~~~っ!!


ゴースト:全然当たらないよ。イーッヒッヒッヒ!


グリム:ううう~っ! おい、オマエ!

    もっとデカイ声で教えやがれ! 全然聞こえねーんだゾ!


ゴースト:ナイショ話なら俺たちも入れてくれよ~


グリム:ふなぁああっ! 来るんじゃね~~~っ!!



(スコア◎ver.)

グリム:よっしゃー! やっぱりオレ様は天才魔法士なんだゾ~!

    このグリム様の手に掛かれば、人間の指示なんてなくったってヨユーなんだゾ!

    ニャーッハッハッハ!


ゴースト:ギャーハハハハ!


グリム:ふなぁーーーーっ!??

    おおおおおおおい、オマエ! ゴーストが来てるならちゃんと教えるんだゾ~!



グリム:ふな~~~~~~っ!


ゴースト:アチッ


ゴースト:アチチチチッ!


グリム:す、すごい! 効いてるんだゾ!

    おい、オマエ! 次はどうすんだ!

    一気に畳みかけろって? わかったゾ!

    ふっぬぬぬぬぬぬ…くらえ~~~~~~~っ!!



(スコア△ver.)

グリム:ふな~っ! オレ様の炎が当たらねえじゃねぇか!

    え? オマエの指示を聞けって? やーなこった! そんな面倒っちいこと誰が……

    …え、後ろ?


ゴースト:ばぁああっ!


グリム:ふぎゃーーーーっ!!

    い、いいいいい今のはな、なかなかよかったんだゾ!



グリム:ふぎゃっ!


ゴースト:イーッヒッヒ! そんなに驚いてもらえると、ゴースト冥利に尽きるね~


ゴースト:さあさあ俺たちの仲間になっちまいなよ


グリム:あわわわわわわわ! おい、オマエ! なんかスゲー技とかないんだゾ!?

    ……ってコイツ魔法使えねーんだった! もうこうなったらヤケクソなんだゾ!

    ふなっ、ふなっふなぁああ~~~~っ!!