朝から、賑やかな状態で楽しく感じた彩
こんなにも楽しいと思えるのは、近くにいてくれる人がいい人ばかりだから...

高校までが悪かったわけではない
でも、刺激がなかった
美優紀が、そばにいてくれなかったら、きっと毎日がつまらないものになっていたはず

大学に進学してからは、上西や朱里、それに百花と出会った
この出会いだって、美優紀がいてくれたおかげ

いままで、知らなかった世界が沢山見れるようになった
おもしろいと感じた
もっと、刺激が欲しいと思った

これほどまでに感情が出てくるのは、みんなにいろんなことを教えてもらったからだ

嬉しさ、喜び、悲しみ、怒り
楽しさ、辛さ、苦しみ、もどかしさ

こんなにも、毎日が彩られるものだということを知ってから、誰もが知らない世界を見てみたいと思った

1歩を踏み出そうと思えた
そのためには、まず、美優紀に伝えたい...





(おつかれ。)

ん?
百花からLINEきてる

(うん。どうかしたん?)

(日曜日のことなんやけど...)

(どうした?)

(ちょっとさ、みるきーに聴かせる前に連れていきたいとこあるんやけど...)

(はぁ?まぁ、ええけど。どこに行くん?)

(それは、行く時に教えるから。)

(あんま、遠いところだったら、行かへんからな。美優紀には、日曜日空けといてって言ってあるんやから。)

(あー...それなら大丈夫やで。)

(なんで?)

(うちから、みるきーに言っとくから。ある場所へ来て欲しいって。)

(え?そうなったら、曲聴かせられへんやん!)

(それも大丈夫やって...心配すんなって。)

(どういうことや!?)