百花と相談して決めた通りに進める

大学の講義やバイトなどの時間の合間を使って着々とやっていく

トントンッ

誰かに肩を叩かれた

(ん?誰...って美優紀か。どうしたん?)

(何してるん?)

(あ...いや、何もしてへんよ!)

美優紀には、なにがなんでもバレてはいけないこと

(彩ちゃん、ウソつくの下手やで?何してたん?)

美優紀はじっとこちらを見てくる
今の状況は非常に不味い

(レポートやってたんや。悪いか!)

(ふーん。悪いわけあらへんやん。どうしたん?変やで?)

(なかなか進まへんくてイライラしてんねん。)

(あっそ。どんなレポート?)

(いやや。絶対見せへん。)

(もう!彩ちゃんなんか知らん。)

美優紀がどこかへ行こうとしたから咄嗟に腕を掴んだ

(待って。)

(なに?彩ちゃんと一緒におっても何もおもしろくないし、イライラぶつけられるだけやん。)

(すまんって。そんなつもりやなかったんや。ほんまごめん。)

(...もうええよ。)

(ありがとう。)

(まぁ、頑張ってな。"レポート"!)

ドキッとした
完璧にレポートじゃないことは気づいている
だけど、詮索されないっていうのが唯一の救い

(おう。)


あれから...

思うように進むわけではなかったが、徐々にことが運んでいった

(百花、どうや?)

(ええと思うで。)

(そか...良かった。)

(やっぱり、彩は才能あるわ。)

(そんなことないって。)

(いやいや。あとはうちの番やな。)

(せやで。こっからは私にはできひんことなんやから...)

(責任重大やな。)

(ほんまやで...百花に全てかかってるんやからな。)