『それはそうやけど...』

「でも、見た目とは違ってちゃんと考えてるよな。」

『いや...』

「いろいろ言い過ぎた...ホンマにごめん。」

『いや、謝らんといけんのはこっちや。すまん!』

「ううん。なんも知らへんかったら、ももちゃんみたいに言ったっておかしくないんや...」

『知らんからって良くないやろ...』

「だから、知って欲しい。あんな...ももちゃんに頼みたいことがあるんや。」

『なに?』

「彩ちゃんの耳になってくれへん?」

『はぁ?どういうことや。』

「ももちゃん、ギター弾けるやろ。だから、彩ちゃんにいろいろ教えて欲しいんや。もっと、彩ちゃんが輝けるように...」

『いや...でも、みるきーがおるやん。』

「私は、ギター弾けへんし、音楽にはそんなに詳しくないねん。」

『そうなんや...』

「せやから、お願い!!」

『...分かった。みるきーの頼みやったら引き受けるしかないやろ。』

「ももちゃん、ありがとう!」

美優紀はそう言って、百花に抱きついた

『うおっ!みるきー、あかんって!』

「あかんの?」

『う、上目遣いはずるい。急やなかったら、嫌やないから...』

「うん!...あっ、そうや。今日、空いてる時間ある?」

『え?...ちょっと待ってな......4コマ以降やったら空いてるで。』

「そうなんや...4コマ、講義入ってるから、その間、待っててくれへん?」

『ん?ええけど、どうしたん?』

「彩ちゃんにももちゃんのこと、紹介したいから。」

『あぁ、分かった。じゃ、講義終わったら連絡して。』

「分かった。」

『じゃあ、またな。』