数日後


(彩ちゃん。おはよー!)

(あぁ...おはよ。)

(なんや、元気ないなぁ。)

(いや、昨日レポートやってたら寝るの遅くなって...)

(そうなんや。大丈夫?)

(おう...)

2人で会話しているとそこにある人物が...

『みるきー!』

「えっ?」

『みるきー。今日もかわいいな。』

「あぁ...ももちゃん、ありがとう!」

そう、百花だった

『その隣の人誰なん?』

「ん?彩ちゃんだよ。」

彩は百花を見てキョトンとしている
そりゃ、そうだ
初対面であり、美優紀と仲良さげにしているのを見て驚いているからだ

(こんにちは。)

『えっ?』

「ん?あっ...驚くよね。」

『まさか...聴こえないん?』

「うん。」

『マジか...かわいそうやな。』

百花は憐れんだ目で彩をちらっと見た
その言葉とその態度でイラついてしまった美優紀

「なに?かわいそうって!?」

『いや、聴こえへんから...』

「そりゃ、彩ちゃんは聴こえへんよ。でも、かわいそうっておかしいやろ!」

しどろもどろになった百花と急に激怒した美優紀を見てどういう状況か飲み込めてない彩
とりあえず、落ち着かせようとするが...

トントンッ

(美優紀、やめて。)

しかし、美優紀は彩の手を振りほどいた

「聴こえへんからって見下してんちゃうん?ホンマにあかんで!いくら、ももちゃんやからってそれは許されへんわ!」

トントンッ

一向に収まる気配がない美優紀を必死に止めようとする彩
それでも、1度キレたら彩でも止めることは難しい

『すまんって...そういう意味で言ったんとちゃうねん...』

「じゃあ、どういう意味や!?」