翌朝4時半に起床し、日の出を見た。雲があり、ご来光は拝めなかったが、南アルプス方面の朝焼けと木曽御嶽、乗鞍岳、槍穂高連峰、南アルプスは甲斐駒ヶ岳から聖岳まで雲海の上に見ることができ、農鳥岳の脇に富士山が見えた。この素晴らしい展望は中央アルプスからでないと見られない。

西駒山荘で美味しい朝食を食べ、6時過ぎに出発。この日はまず将棋頭山に登り、木曽駒ケ岳への馬の背の尾根の途中から空身で濃が池を往復。風がなかったので逆さ宝剣を見ることができた。

濃が池を散策し、馬の背に戻り、木曽駒ケ岳の山頂に向けて馬の背をひたすら登った。馬の背はところどころに花崗岩のオブジェがあり、その造形を楽しめるし、登山者が少なく静かだ。又馬の背から見る木曽駒ケ岳はこれぞ100名山と言える山容だ。

それまで静かだった山も木曽駒ケ岳の山頂に着くと登山者であふれかえっていた。ロープウェイで千畳敷まで登れるため、何しろ登山者が多い。木曽駒ケ岳からは登山者の行列の中を中岳を経て宝剣山荘へ。
宝剣山荘から宝剣岳への登りは名前の通り宝剣のような岩峰で鎖場の連続のため、登山者はぐっと減ったものの山頂直下では渋滞で前に進まない。

宝剣岳山頂から先の縦走路は登山者がぐっと減り、渋滞はないが、鎖場の連続だ。鎖場が終わると極楽平。昔の人は険しい宝剣岳を越えてゆったりした稜線にたどり着いて、ここを極楽平と名付けたのだろう。極楽平から人があふれかえる千畳敷に下り、ロープウェイで楽ちん下山。

今回は台風のおかげでコースを変更し、麓からの静かなクラシックコースを登り木曽駒ケ岳に登ることができた。又、以前から泊まってみたかった素敵な西駒山荘にも泊まることができ、素晴らしい山旅となった。

 

<コースタイム>

西駒山荘6:14~6:32将棋頭山6:40~7:34濃が池~9:35木曽駒ケ岳10:05~10:40宝剣山荘11:00~

11:20宝剣岳11:25~11:55宝剣岳岩場終了地点12:15~12:48千畳敷

 

西駒山荘からの日の出。八ヶ岳方面の雲が真っ赤に染まった。

北アルプスの山並み。中央が槍穂高連峰だ。

南アルプスの山々

西駒山荘の食堂からの眺め。北アルプスが良く見える。

午後6時過ぎに西駒山荘を出発。

西駒山荘の裏にはコマクサがたくさん咲いていた。

まずは将棋頭山に登る。御嶽山の山頂に日が当たり始めた。

トウヤクリンドウ

仙丈岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。

農鳥岳の右側に富士山が顔を出している。

望遠レンズだと富士山が良くわかる。

足元に西駒山荘が見える。

チングルマ

これから登る木曽駒ケ岳、宝剣岳が見える。

途中、濃ヶ池に寄った。風がなかったせいか逆さ宝剣が良く見えた。

コバイケイソウ

乗鞍岳

馬の背は展望も良く、気持ちの良いコースだ。昔は木曽駒ケ岳に登るメインルートだったが、

ロープウェイができ、今は登る人の少ないクラッシックルートとなっている。後ろは将棋頭山。

馬の背から見た木曽駒ケ岳(右奥の山)。百名山だけあって、素晴らしい山容だ。

途中、花崗岩のいろいろなオブジェが楽しめた。

木曽駒ケ岳の山頂が近づいてきた。

途中、眺めの良い岩の上で休憩。

木曽駒ケ岳山頂に到着。まずは駒ケ岳神社で無事の登頂のお礼をした。

木曽駒ケ岳山頂の標識で記念撮影。登山者が多く、撮影も順番待ち。

次に登る宝剣岳。まさに宝剣のような山頂だ。

宝剣岳山頂と有名な天狗岩。遠くに見えるのが三ノ沢岳

宝剣岳山頂直下の岩場。山頂から降りる人、山頂へ上る人で大渋滞。

宝剣岳山頂

宝剣岳山頂から極楽平方面に縦走。途中の突き出た岩に人がいた。

イワギキョウ

コマウスユキソウ

岩場が続く

慎重に進む。

タカネニガナ

岩場が終了し、ほっとした。

今までとは違うゆったりとした尾根道となった。この先が極楽平。

極楽平から千畳敷への下山路には花がいっぱい。これはカンチコウゾリナ

ウメバチソウ

ヨツバシオガマ

エゾシオガマ

登山道にずっと咲いていたアキノキリンソウ

千畳敷に下りてきました。

千畳敷ホテルのテラスで千畳敷ビールで乾杯。

最後は1時間近く待って乗ったロープウェイで楽ちん下山。