美容サロンのオーナーなのに美容の話はしないんですか?
と、ご質問いただいたので今日は番外編です。
生まれた時から美容室の娘で、十代からずっと美容の仕事に携わり、
延4万人以上のお客様に美容のアドバイスをしてきた経験から
【日本人の美意識】
についてご説明します。
皆様、【美意識】はありますか?
多分、ほとんどの方がそれなりにあるはず。
ですが、日本人に多い【美意識】は
美しくなければいけないという
強迫観念型美意識
が非常に多いのです。
例えばよくあるのが、
癖毛がヒドイから縮毛矯正をかけたい
一重でキツく見えるから二重にしたい
全体的に顔のパーツが薄いから
濃い顔に見えるようになりたい
などなど。
アイリストや美容師目線からすると
え?せっかく可愛いのに
もったいない!
って思う事結構あるんですよ。
パーマのように綺麗なカールしてるのにストレートにしちゃうの??もったいないんじゃないですか?
綺麗な一重だから二重にする必要ないんじゃないですか?
薄い顔だけど、無理に濃い顔にするんじゃなくて宮崎あおいみたいに可愛い系になればいいのに、、、
などなど。
この個性消しちゃうの?
もったいないー!!!!
って思う事めちゃくちゃあります。
とは言え、美容業に従事している者はお客様の要望に答えるのが仕事。
癖毛を治したいと言われればその通り縮毛矯正をし、濃い顔になりたいと言われればそのように仕上げるしかないのです。
これって、あるお金の悩みと似ていて
どんなにお金があっても不安
と同じ悩みなのです。
対象がお金か見た目か
だけの違いなんです。
自分はお金をたくさん持っていなければならない
一般的な(もしくは、自分が思う美しい)容姿でなければいけない
どちらも
自分は〇〇でなければ存在してはいけない
という思い込みがあるのです。
そしてそういう人に多いのが
癖毛が治ると次は眉毛が気になる
とか
二重になったら鼻とのバランスが悪くなった
とか
濃いメイクにしたけどまだまだ薄く感じる
もっと濃くしてほしい
と、キリがなくなっていきます。
こうしていくうちに、美容室やアイラッシュサロンでは対応できなくなるような要望にまで肥大していき、整形中毒者が誕生するのです。
拒食症なんかも似たような心の仕組みが作用していますね。
お金と一緒で、あなたがその思い込みを解消しない限り、あなたの強迫観念型美意識に終わりはありません。
でも、周りの人に癖毛だ!って言われる。
顔薄いねって言われたんですよ!って方。
よーく考えてみて下さい。
ただの事実を言われただけで、ダメだなんて言われてないんじゃないですか?
あなたの心が強く、自分の外見を否定しているだけなんです。
世の中には太っていても、美しくなくても幸せな生活をしている人はたくさんいます。
あなたは、あなたの大切な人が整形中毒者になってまで、お金持ちと結婚してほしいですか?
私は自分の娘がそうなってほしくはないです。
可愛くなくても、太っていても、幸せになれる相手と一緒になれていればそれでいいです。
じゃあ、美意識って必要ないの?
って思われました?
美意識はあっていいんです。
本当の美意識とは
自分を愛でる事
あなたは自分を愛でていますか?
あなた自身が美容の技術を使う事で、楽しく幸せになれるのなら
それでいいんです。
でも、美容がなければ幸せになれないという気持ちであれば
それは強迫観念型美意識です。
今の自分も十分素敵だけど、もう少しこうなったら毎日もっと楽しいかも!
という気持ちで、美容室やアイラッシュサロンに行けるようになってください。