関 節夫のパラダイス・カフェ

関 節夫のパラダイス・カフェ

心からの言葉「ココトバ」を紡ぐココロ二スト&短歌アーティスト・関 節夫の公式ブログです。

https://www.bestkenko.com/

心からの言葉「ココトバ」と、魂を込めて紡いだ31拍の短歌をお届けする

ココロニスト&短歌アーティストの 関 節夫ワールドへようこそ。

短歌を武器にして、音楽、写真、イラストなどのコラボレーションによる

クロスメディアの表現で時代を先鋭的に切り取り、 癒しから元気の素を

発信しています。

心の琴線に響く、メンタルデザインと短歌セラピーの世界を

ゆっくりと ご堪能いただければ 幸いです。

*「ココトバ」「ココロニスト」は関節夫が商標登録です

関 節夫のパラダイス・カフェ

短歌朗読CDアルバム        i-Tune からダウンロードができます。                     

「ゆらぎの言ノ葉」

                        「ゆらぎの言ノ葉」のCDや

                  「関 節夫・短歌スピリットコンサート」の動画が   

                               MySpace から試聴できます。

関 節夫のパラダイス・カフェ 九州・博多の自殺しようとした男性の命を救い、

マスコミで話題になった

~お父さん応援短歌~

「たそがれはまだ早い」

関 節夫のパラダイス・カフェ 日本で最初の

短歌と写真のコラボ

写歌集

「恋  時」           

関節夫ビタミンラヂオ【ココトバWAVE】 関 節夫のパラダイス・カフェ

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#関節夫の手のひら小説286


今日という灯(ひ)


すべからく明日のことなど解かるまじ——

圭介は、真理子の短歌を心の中でなぞりながら、病室の椅子に腰を下ろしていた。


白いカーテン越しの光はやわらかく、時計の針だけが妙に大きな音を立てている。明日になれば何かが変わるのか、それとも何も変わらないのか。圭介には、そのどちらも想像できなかった。


「人は、つい先のことばかり考えてしまうわね」

真理子は窓の外を見つめたまま言った。

「でも、未来はいつも曖昧で、今日だけが確かなのかもしれない」


圭介は彼女の横顔を見つめ、静かに息を吸う。

不安も恐れも、消えてはいない。けれど、それ以上に、この瞬間を失いたくないという思いが胸を満たしていた。


彼は真理子の手を取り、ぬくもりを確かめる。

「さらば、だな」

そう呟くと、彼女は小さく首を振った。

「いいえ。輝かせるの。今日のいのちを」


二人は言葉を交わさず、ただ同じ光の中に身を置いた。

明日は分からない。だからこそ、今日という灯は、静かに、しかし確かに燃えていた。