本日雨が降っております。
雨、、、
こんな天気の時、ふと思い出す事があります。
...もう20年以上前になりますか、、、
あるライブハウスでの出来事。
その日のイベントが終わり、ライブハウスのスタッフが掃除やら後片付けをしていました。
僕らを含めた出演バンドがまだ残っていて、初めましての人達と繋がろうと雑談していると、奇妙な匂いに気づきました。
今までにあまり嗅いだことの無い匂い。
とにかく臭い訳です。
その場にいた人達がざわつき始め、何か落ちてるんじゃないか?と、ホール内を捜索したんです。
例えば、そんな異臭を放つモノがあるとして、確実にそれは普通のモノじゃないし、そんなモノが落ちてるなら処理しないといけない。
何か動物の死体じゃないか?
そんな事も頭をよぎる訳です。
床、物陰、、、
皆で端から見落としのないように注意深く見ていると「何か落としたんですか?」と、その日に出演者さん。
「いや、何か変な匂いがするので、何かなぁと思って。。」
「確かにさっきからめちゃめちゃ臭いですよね。」
そして、手伝いますよ。
と、捜査に参加してくれました。
しばらくすると、「コレっぽくないですか?」
と、その彼。
見ると、立てかけてあったバケツとモップ。
バケツの中には昔、学校とかで見た事のある ワックス。
通称、腐った牛乳。
絶対これですよ。
と、腕を組む彼の方に顔を向けると、明らかに匂いの元がその彼。
厳密には、彼のTシャツ。
そこで、ふと思い出したのが、「生乾き」
汗と混ざると強烈な悪臭を出す。
特にプリント辺りの少し乾きが悪い部分。
ここからは推測なのですが、
恐らく、今日のライブの為に どうしても着たかった某バンドTシャツ。
まだ少し湿っていたけど、着てしまおう。
という事なのでは??
とりあえず僕は「あ、このバケツですね。」
と、その場をおさめました。
もしかしたら、彼は僕のTシャツが臭ってると思って気を使ってくれたのかも知れません。
その日以来、生乾きは「生がわ鬼」として、今も特に気をつけるようになりました。