前回の記事からだいぶ期間が開いてしまいましたが・・・
まず、前回の記事では、SoundHorizonの物語にはメタ構造があり、メタ視点的なキャラクターを中心にして物語が展開するという内容だった。
5thStoryCD「Roman」を例に挙げるならば、イヴェールというキャラクターの魂が物語の要素(ファクター)であるのにもかかわらず、物語を横断するような特徴が見られる。
このような特徴が見られる物語をメタ物語と呼ぶが、メタ物語を読みこむ聞き手の視点もベタ(そのまま)な視点ではなく、メタ視点が要求される。
おそらくだが、今まさにこの記事を読んでいるあなたも、アニメやゲーム、キャラクター小説などに触れることでメタ視点を獲得している方が大多数だと思う。
そう、メタ視点は東浩紀が「ゲームのプレイヤーのような視点」と言ったように、オタク系文化に触れることで獲得できる視点であるからだ。
オタクではないごく普通の一般人がサンホラを最初に聞いたらどう思うだろう。
おそらく、音楽的には評価できても、物語を評価することはオタク以上に困難であるはずだ。
なぜなら、メタ物語に慣れていない為、構造的に複雑なサンホラを前にして戸惑い、理解すらできない可能性だってあるからだ。
逆に、メタ視点を持っていれば、構造的に複雑なサンホラのStoryCDに魅力を感じ、その物語に引き込まれてしまうかもしれない。
このような中で、サンホラはオタクを中心としてコアなファンを集めているのである。
ここまでで、SoundHorizonの物語がメタ構造を持つメタ物語であり、またその物語を考察するようなコアなファンはメタ視点を持つメタ物語に精通したオタクである可能性が高いことを明らかにした。
あまりサンホラの考察には詳しくないのだけど、今後は各アルバムごとに見られるメタ構造とメタ視点を持つキャラクターについて焦点を当てて確認していきたいと思う。