【0507】
「カラオケ館」は5/8、新業態の時間制カフェ「タイム珈琲店 銀座店」をオープンする。
TOUCH TO GOが開発した、多機能セルフレジとゲートを組み合わせた「TTG-MONSTAR GATEWAY」を導入した。
コンセプトは「国際空港のラウンジをイメージした近未来型喫茶店」で、座席は１階の禁煙席42席、地下１階の喫煙席70席の計112席。ドリンク飲み放題サービス・軽食販売に加え、座席にコンセントも用意し、テレワーク利用も見込む。
同社によると、主力事業であるカラオケ業態はコロナ禍でかなりの打撃を受け、社会情勢の変化に弱い業態であると痛感。事業構成を強化するべく、2023年8月に「グランピング事業」を開業したが、開発などオープンに年数がかかることから、ほかの業態での事業拡大が必要だと判断した。そこで、B＆Vの強みである駅前立地の自社ビルを活用した新業態の展開を決定したという。
新業態について、カラオケ館 直営チェーン本部 営業本部の大沼淳 常務は「コロナ禍を経て、カラオケ業態の19:00～24:00の集客が厳しくなっている。夜の回復が見込めない中でも、タイム珈琲店なら出店チャンスがあると考えた。平日はビジネスマン、祝日は買物客・インバウンドで賑わう銀座にカフェ店舗は多くあるが、時間制で飲み放題・喫煙可・出入り自由というコンセプトであれば、勝算がある。
日中は最大４時間のフリータイムがあるため、ふらっと町中に出て買物をして、喉が渇いたタイミングでタイム珈琲店に戻り、無料でドリンクを楽しむといった使い方もできる」と述べた。
人手不足などの環境変化に対応すべく、同社が運営する店舗で初のセルフサービス型システムを採用。入口の端末で「滞在時間」を選択・購入すると、QRコードの印字されたレシートが発行され、ゲートにQRコードをかざすことで入店できる。退店時もゲートでQRコードをかざす。「滞在時間」内であれば、再入場も可能だ。
基本料金60分税別900円、延長30分450円、フリータイム（日中最大４時間／夜間６時間）2000円。「滞在時間」や軽食を追加で購入する場合は、店内にある「TTG-MONSTAR」よりセルフオーダーを行い、呼出用のサイネージに表示される番号を確認し、商品を受け取ることができる。
地下１階
座席の半数以上を占める地下１階は、全面喫煙フロア（電子たばこ54席、紙巻たばこ16席の分煙対応）となる。喫煙席の設置については、町中の歩きたばこ解消の促進や、喫煙者にたばこをゆっくり吸ってもらえる場所を提供する狙いがあるという。
ドリンクコーナー
飲み放題のドリンクには、３種のコーヒーと、20種類のソフトドリンクを用意した。荒井本部長は「銀座界隈では、コーヒー１杯飲むだけでも1000円を超える店がある中、時間のある限り、いつでも熱くて美味しいコーヒーを飲めるという点が売りだ」と話す。
軽食メニュー
時間帯ごとに異なる軽食メニューも用意。モーニングランチ（07:00～13:30）には、小倉トーストやホットケーキなど６種類そろえ、１品無料で選択できる。デザート＆軽食メニュー（13:30～22:00）では、シナモンロール（391円）を始めとするリーズナブルな価格のメニューを用意した。
今後の出店計画について大沼常務は「今後は、50棟以上ある自社ビル内で、タイム珈琲店の基準に合う場所に出店していきたい。新宿・歌舞伎町内の自社ビルに２号店目のオープンを考えている」と語った。
タイム珈琲店 銀座店
5/8オープン
中央区銀座4-2-17 銀座111レジャービル１階・地下１階
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