インフィニティ・ビジョンQe | シターロ3★(アートと麦酒と…■■日記)

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(2024/02/16▼)

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2023年10月にその存在が明かされ、2024年2月にワールドプレミアされる「インフィニティ・ビジョンQe」の容姿は、次期スカイラインと無関係とは思えないものだ。当初発表されたなかには、そのクロスオーバーSUV版と思われるモデルもあったものの、ちゃんとセダンもあったので、スカイラインがSUVのみになってしまうことはなさそうで安心したファンは少なくないだろう。


若い人にはピンとこないかもしれないが、スカイラインは中高年の日本人にとって特別なクルマだ。そのスカイラインが、2021年6月に一部新聞で開発の中止が報じられた際には、星野朝子副社長が「そのような意思決定をした事実は一切ございません。日産はスカイラインをあきらめません」と異例なまでの反応を示した。


開発の中止が報じられるのもわからなくない。スカイラインが売れていないのは事実だ。筆者の父も愛車としていた「ケンメリ」と呼ばれる4代目のC110型は、1972~77年に国内でじつに67万台超を販売した。


ところが近年は、年間で1万台に遠く及んでいない。寂しい限りだが、比較してどうこういう話でもないが、とにかく昔はすごかったと認識してもらえればよいかと思う。


スカイラインが大きな転機を迎えたのは、R34からV35になったときだ。昔ながらの雰囲気を残したR34は売れ行きが芳しくなく、打ち切りに近い形で発売から3年半という短命に終わった。そのR34が、いまやGT-Rだけでなく普通のGT系でも、驚くほどの高い相場となっているのは皮肉な話だが……。


V35は本来、スカイラインになる予定ではなかった。ところがR34の一件を受けて、日本ではスカイラインと名のることになった。世に出るやいなや、是か非かが大いに論じられたものだが、これこそが今回のインフィニティ・ビジョンQeの始祖となる、インフィニティG35である。


続くV36は、V35のコンセプトを踏襲する形で世に出てきた。V35には否定的な声が大きかった日本でも、V36ではそれほどでもなく、スカイラインはこれでいくという方針をあらためて見て取れたように思う。


一方で、インフィニティのバッジを付けて日本でも販売されたことは物議をかもした。日産としては、スカイラインをプレミアムブランドとして位置づけるためにインフィニティのバッジを付けたという旨のちょっと苦しい弁明をしていた。


ところが2019年のマイナーチェンジで、日本向けのスカイラインのみ、R35GT-Rに似た専用のフェイスが与えられた。このデザインがQ50の流麗なフォルムに似合うとは思えず、個人的には歓迎しかねたのだが、日産は日本のスカイラインファンを大事にしているという意思表示、メッセージだった。


2023年には登場から10年を迎えようというV37に、スカイラインNISMOが登場するという、思ってもなかったサプライズもあり、ファンは大いに色めきだった。


10年も経てば次期モデルに関する情報があってもおかしくないが、スカイラインにもこれまでなかったわけではない。2018年のデトロイトショーで発表された、「インフィニティQインスピレーション」がそうだ。


インフィニティ初となる完全BEVのコンセプトモデルであり、フラッグシップセダンらしい風格を感じさせるファストバックのスタイリングからは、前出のQインスピレーションとの共通性も見て取れる。そこに、インフィニティのBEVとしてのエッセンスが盛り込まれている。


流麗で低くワイドなフォルムのボディは、すべて1本に集約される彫刻的なラインで構成されており、LEDで周囲を縁取った新しい大きな「ダブルアーチグリル」が目を引く。前後にインフィニティならではのゴールドに輝くデジタルピアノキーライトも印象的で、足もとにはマシンドフィニッシュのホイールが組み合わされる。


ボディ表面で光と影が際立ち、よりゴールドのイルミネーションを引き立てているブルーとゴールドを組み合わせたボディカラーは、インフィニティの新しいビジュアルアイデンティティを反映したものだという。


スペックについては明らかにされておらず、詳しいことはおいおい発表されていくようで、Q50=スカイラインにもBEVがラインアップされるかどうかはわからないが、ビジョンQeが見せた世界観が大なり小なり関係していることは間違いなさそうだ。

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