電撃文庫から出版されているライトノベル「とある魔術の禁書目録」(作:鎌池和馬)
この物語には多数のキャラクターが登場するのだが、群像劇として描かれるのかと思いきや、その登場人物の多くが使い捨てとして用いられている。碌にキャラクターの掘り下げもしないまま無意味にキャラクターを増やすものだから、悲惨な扱われ方をされるキャラクターが増え、何のためにいたのか分からないキャラクター、いつの間にか消息不明になったまま放置されるキャラクターが増加する一方。
今回はその一端を紹介する。
・御坂美琴
1巻から登場し、最新刊の22巻でもきちんと描写されている禁書目録内でも1,2位を争う人気キャラクター・・・・・と言えば聞こえはいいが、実際には物語の中での立ち位置がかなり不明なキャラクターで、出番はそこそこ与えられてはいるものの、皮肉にもそれがこのキャラクターの存在意義に疑問を投げかける形となっている。
禁書目録はバトルメインであるのだが、どういう訳かこのキャラクターは恋愛絡みでの登場しか与えられていない。しかも彼女が想いを寄せている相手である上条当麻には全く相手にされず、あろう事か作者自ら「美琴は上条にスルーされるキャラですから(笑)」等と言う始末。鎌池のキャラ苛めはこれだけに留まらず、美琴は上条の置かれている状況を全く知る事の出来ないポジションに置かれたまま空回りさせられ続ける中、上条は本命と着々と絆を深めあっているという凄まじい展開が繰り広げられている。
最新刊でも相変わらず美琴は空回りさせられ続けており、上条を助けに行ったはずが上条に救援を拒否され、当の上条本人は本命とお互いの絆を確認し合うという何とも哀れな展開に。その後、紆余曲折あって上条は死んでしまうのだが、美琴の元には嘗て二人で手に入れた携帯ストラップの残骸のみが届けられた。
鎌池曰く、これはコメディと言う事。読んでいる人が笑う展開らしい。読後感はスッキリしたものでないと(笑)
・姫神愛沙
2巻から登場した巫女装束の女性キャラクター。それなりに人気のあるキャラクターなのだが、とにかく影が薄い。2巻ではかなり重要なポジションにいるかのような描かれ方をしていたにも関わらず、3巻以降は完全なモブキャラ扱い。禁書目録を読んでいる人なら誰しも一度は「え?姫神って何のために出てきたの?」と思った事だろう。
3巻以降の出番は御坂美琴と同じで、完全に本編から切り離された脇役扱い。たまに本編に絡みそうな展開になっても、敵の手にかかり全身から大量出血(実際の表現はもっとひどい、何か彼女に恨みあんのか?)し即刻退場。余りに惨い扱いである。
彼女の能力は原石と呼ばれるもので、作中でも重要なポジションを占めているものと思われていたが、鎌池のキャラ苛め、もとい読者苛めは容赦なく、SS巻のあとがきで「「原石」についてはこの一冊で完了しています」という発言をしている。
鎌池曰く、姫神は「ヒロインになれなかったキャラクター」らしい。何だよ、それ・・・・・。
・垣根帝督
15巻で登場し、15巻で退場したキャラクター(厳密には後の巻でも地の文でちょこっと登場はしているが、人間としての垣根は15巻で終わっている。)
いわゆるかませキャラクターなのだが、彼のポジションは学園都市第2位のレベル5という重要なポジションにおり、何故こんな重要なキャラをひどい扱いに・・・・というのが正直な気持ちである。因みに、このキャラクターも御坂美琴や姫神愛沙と同じく読者人気は高い。
19巻では垣根のその後が語られているのだが、鎌池は垣根に何の恨みがあるのか、これまた酷い描かれようである。「ネバネバした液体の入った容器に、三つに分かれた脳をそれぞれ収めたり、潰れた内臓一つを補うために冷蔵庫よりもデカい機材を腹の横に直接取り付けた状態」になっているとの事。
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ありえねぇ。
いくら何でもここまで酷い扱いにするとは。鎌池のキャラ苛めは留まるところを知らない。