瀬戸内の食材にこだわった「瀬戸内バル コラボ」。
料理長の水野さんは実際に現地へ足を運び、
お世話になっている農家さんのお手伝いをしたり、
港で漁師の方から話を聞いたりするなかで、
改めて美味しいものを作ろう、
という気持ちになったという。
「どんな人が作っているのかを知り、
その人間性に触れて、
この方々が丹精込めて育てた食材を
粗末に扱うことは絶対にできないと思いました。
自分が美味しい料理を作ることが、
農家の方や漁師の方へできる
感謝の表し方だと思うんです。
そして、瀬戸内の良さをもっとたくさんの方に
知ってもらいたいですね」と水野さん。
白い壁に大きく描かれた瀬戸内の地図。
店内には瀬戸内のドリンクとして提供する
「本気のでこっとぽん」や「すだちサイダー」、
ご当地ゆるキャラのマスコットなども飾られ、
瀬戸内を身近に感じてもらおうとする気持ちが
伝わってくる。
三田市・日向牧場のモッツァレラを使った
「カプレーゼ」↑と「お通し」↓
店のこだわりは食材だけではない。
店長の小泉翔さんは、
「お客様に気持ちよく過ごしてもらえるよう、
接客にも力を入れています。
スタッフ同士が連携を取り、
各テーブルの状況を確認し合う。
料理が冷めてしまっていたら、
お客様にお声がけし、
温めなおすサービスもそのひとつです」
常にお客様の立場になって、
細かなところにも目を配り
「今、何をすべきか」を一人ひとりが考える。
しかしその前に、心がけていることがある。
自分たちが楽しんで、笑顔で働くということだ。
スタッフの雰囲気は店そのものの雰囲気になり、
お客様にも伝わる。
水野さんは「スタッフへの言葉遣いや言い方、
伝え方に気を付けています。
怒鳴りつけているだけではスタッフはついてこないし、
笑顔もなくなりますから」と話す。
瀬戸内の食材にこだわるだけでなく、
常にお客様のことを考え、
働いている人たち自身が笑顔でいきいきとしている
素敵なレストラン「瀬戸内バル コラボ」。
全席30席ほどの小さなイタリアンのお店は、
たくさんのこだわりからできていた。
ぜひ一度、そのあたたかい空間に
足を運んでみてください。(おわり)
「瀬戸内バル コラボ」
東京都世田谷区太子堂1-6-9 ☎03-5787-6078
営11:30~14:30(14:00LO)
17:00~24:00(23:00LO)
土日祝は12:00~24:00
※15:00~17:00はアイドルタイム
Report by Hinako Inoue