808 pp B級アンプは素晴らしい音がしていたが、
ある日、ノイズが出るようになり、アンプのヒューズが
落ちるようになった。分解して調べたところ、808の
直流点火に用いていたダイオードが壊れていた。
秋葉原でみつけたチャイナ製の30VDC 15Aの
ダイオードは75VDC 4AX2 と8Aという電流に
長期には耐えられなかったようだ。もっと余裕のある
ブリッジダイオードを探すことにした。チャイナ製は
避けたいのだが、最近はチャイナ製でない
ダイオードをみつけるのが至難の技だ。
送信管の直流点火に使えるような欧米製、日本製の
ブリッジダイオードは秋葉原でも店頭に置いてない。
808 pp B級アンプにはぼちぼち手をつけて
いくこととして、もっと小型なB級アンプは
できないものかと考えた。
そこで、ずいぶん昔に組み立てた6V6 SEアンプを
B級アンプに改造することを思いついた。
1/2 6SL7-6V6GT-5Y3という二段増幅のアンプだ。
電源トランスはノグチPM100という280V DC100mA、
6.3V 2Aのヒーター巻線が二回路と整流管用の
5V 2A巻線が一回路ついている。
チョークはカナダのHammond社の20H 100mA。
出力トランスはP&C P509というSE/PP兼用のものだ。
浅野 勇氏「魅惑の真空管アンプ」、新 忠篤氏
「古典球アンプの作り方。楽しみ方」に6N7を
出力管に用いたB級アンプの作例がある。
6N7は電流変動の幅がB級管にしては少ないので、
作例ではダイオード整流でコンデンサー・インプットの
回路が掲載されている。水銀整流管での
チョーク・インプットにまでしなくても良いらしい。
無音時の電流は70mA~80mAあれば大丈夫だが、
ピーク時に6N7の電流が二倍になるので理想を言えば
B電源に140mA~160mAの容量がほしい。
といってもB級アンプのピークは断続的で、
日本製の電源トランスは余裕みているから。
ヒーター巻線を余らせればB電源の容量は
いけそうだと判断した。
チョークも、インダクタンスが少々下がる
かもしれないが、電流オーバーに耐えられる
ことを期待したい。
ステップダウンのインターステージ・トランスが
必要ということで西新宿のP&C Electronicsで、
UTC S8/72588を購入した。
UTC 72588だが、あいにくシャーシ上に余裕がなくて
実装できない。別のアンプに用いることとした。
シャーシ内に収まるような小型のインターステージ
トランスだが、真空管アンプ用でそういうものはない。
ネットで検索してみるとトランジスター・アンプ用の
サンスイのインターステージトランスを用いた作例が
見つかった。
ということで再度、秋葉原探索。
サンスイのST-26が20k:1kCTなので使えそうだ。
親指の先ほどの小さなコアだ。
定価966円が半額処分で売っていた。
噂ではパーマロイ・コアだが、一次側の耐圧が
40VDCとある。こんなパーマロイにDC流せない
はずだからコアの正確な材質は不明。
トランジスターアンプ用だから電流は
かなり流せそうだ。クラーフ結合で一次側は
コンデンサーでDCをカットすることとした。
それにしても小さなコアだ。
このままで低音、高音は期待できないので、
回路を工夫しないといけないか。
以下、続く。