おはようございます😊
私、本には鼻が利きます。
この本には何かある、これは面白い本だって感覚で分かるんです。
今日は図書館で出会った、心揺さぶられた本の話です。
著 前田亜紀
グレートジャーニーの探検家、関野吉晴さんが大学で行った授業。
それが、カレーライスを一から作ること。
一からってどこから?
私もスパイスからカレーを作っていますが、
そんなレベルではありません。
スパイスを育てるところから!です。
野菜も米も鶏肉も育てます。
塩も作り、器とスプーンも手作りです。
でも「0ゼロ」からではなく「1イチ」から。
それは、人間は自然の存在がなければ食べ物を育てることは出来ないからです。
そしてひとつのルールを決めます。
それは、「作物をなるべく自然に近い形で育てよう」というもの。
授業を進める中で学生たちは葛藤を抱えていくことになります。
そして出来上がったカレーに様々な想いが…。
自然と人が、自らが口にする命と人が、
どんどん離れている。
それが当たり前になりつつある今を痛感します。
そして、野菜や米を育て、鶏を屠る(ほふる=殺して解体する)中で、
食べ物の命とは何かを考えさせられました。
まえがきで関野さんは
「日本人は年間8キロの人口添加物を食べているという。それが使用される以前は、私たちが食べるものは塩以外はすべて命だった。米、野菜、スパイスを栽培し、鶏を育てるという、命を育む体験は「命を食べる」ことを実感する体験でもある。「命を食べる」ということは「生きる」ということにも繋がる」
と書かれています。
まさに私たちが生きるということは、
命を食べることです。
本の中のエピソードに、
自分が自然農法で育てた人参の味の強さ、本物の甘みに衝撃を受けた女子大生が、
それまで毎日食べていた大好きな菓子パンを一切食べなくなったという話があります。
人の身体は
命の味を、そのエネルギーを
本当に美味しいものは何かを
本能的に知っているんだと思います。
私も時には、出来合いのお惣菜や、レトルトカレーに頼る日もあります。
子供たちは駄菓子も好きです。
でも、
シンプルな原材料の調味料と、
生産者を身近に感じる地産の旬野菜、
国産のお肉やお魚で
日々のご飯を作ることがベースです。
ベースがあれば、そこに帰ってこれます。
さらに今回この本を読んで私は
「私たちは自然と繋がっていて、命を食べて生きている」
その感覚を心の根に張りたいと思いました。
児童書なので大人も分かりやすくて読みやすいですし、
小学校高学年くらいから読めると思います。
読書感想文にもオススメです。
映画もあるようなので、探してみたいと思います
(映像だとお子様には刺激が強すぎるかもしれません。血が苦手な方もご注意ください⚠️)
お子様にはこちらもオススメです
ひとまず自然と人に感謝を忘れず「いただきます」を。
みなさま、今日もおいしい1日を(*˘︶˘*).。.:*♡