映画 マトリックスのモーフィアスに会うまで

今晩なんとなくCDを聞いているとそのドラマーが非常に気に入ったので、生で聞きたいなと思った。ちょっと検索したら今晩演奏するではないか。ということで偶然、コロンバスサークルにあるDizzy's Club Coca-Cola at Lincolnに演奏を聞きにいった。このクラブは舞台の後ろが窓ガラスになっていて非常に夜景が綺麗なのである。メインの演奏の後、ドラマーの音の余韻を頭に残すべく、after hoursを聞かずに帰ろうと思ったら知り合いがサックスを吹いているのでちょっとだけ聞くことにした。

すると見覚えのある人がバイクのヘルメットを片手に僕の目の前を通った。「あああああ、だれだっけ?」と思いをめぐらし、あの有名なウォシャンスキー兄弟監督の映画マトリックスのモーフィアスであることに気づいた。
モーフィアス(Laurence Fishburne)は店のマネージャーと話し込んでいた。その後、地下鉄で帰途につく途中、何となくマトリックスの映画の世界が僕の頭を過り、今日1日を地下鉄で振り返っていた自分がいた。
リハーサル後に地下鉄でアパートに戻る際、両手に荷物持っているにもかかわらず、さらにコーヒーを片手に乗車してしまった。案の定、地下鉄が揺れ2人の方にコーヒーをぶっかけてしまった。「やばい」と思い、平謝りでナプキンを渡した。「クリーニング代ぐらい払わないと」と思っていたら、笑顔で二人とも「気にしなくていいよ」っていってくれて、懐の広さに感銘を受けた。一人はスーツでもう一人は新調したジャンバーを着ていた。コーヒーをかけてしまった方が紳士なかたでほっとした。今後、両手いっぱいの時はコーヒーを片手に地下鉄に乗車しないように気をつけようと思った。
そのコーヒーは昼食後ケーキを買うと無料でついてくるものであった。いつも昼を食べるのが3時半すぎなのであるが、店にいったのが今日はどいうわけか2時であったらしい。いつもの「割引がない」。「ガーン」しかし、空腹を押さえることができなかったので結局、正規の値段で食品を買うはめに、、、貧乏人にはつらいな、、、今日早朝からリハーサル。演奏の録音が終わる10秒前に知らないおばさんがスタジオに入ってきて録音が台無しになしになってしまった。。。また、最初からやりなおしに、、、、

僕は牛乳は脂肪がむらなく均質に溶けてないのが好きなので、市場で決まった曜日の時間に買わなければならない。高級スーパーでも売っているのであるが、市場の値段の2倍なのである。この牛乳は瓶に入っていて、瓶のディポジットが1ドル程とられる。そう、瓶が溜まりに溜まっていたのである。20本。今日はリハのため、早く起きた。この乳製品を扱う牧場の人たちがニューヨークに売りにくる日時と上手く重なったため、20本を持って行った。通常、瓶を返す時、牛乳をまた買うのであるが、今朝は出かけ途中なので買うことができない。また、いつもものたまにタダでものをくれる顔なじみのおばさんではなく、知らない無愛想な野郎が二人であった。20本出した瞬間、「こいつ、見たこと無いし、瓶代で品物を買う訳ではないし、どこかから瓶を拾ってきたんじゃないの」っていう目つきで20ドルを手渡され、何となく悲しかった。、、、
と思いをめぐらしてる間に乗り過ごさずに、ちゃんと目的の駅で降りることが出来た。アパートまで歩いていると、小腹が空いたので。ピザを食べることにした。いつも見ている怪しいピザ屋。近くではここしか今やってない。まあ、試してみるか。予想通り、これが、、、、超不味くて高くて最悪だった、、、、、他の場所の同じ店はまあまあなのに。。。色々なことがあった1日であった。明日は静かな日であって欲しいと願うばかりである。