セールス・ライターへの備忘録 -4ページ目

セールス・ライターへの備忘録

本1冊で独学、クライアントを獲得してセールスライターとして活躍するまでの日々の備忘録を綴ります。

、貧しい村がありました。
この村には火山灰がよく積もり、作物がなかなか育ちませんでした。

の村に、業突く張りで意地汚いお庄屋が居ました。

このお庄屋、自分にはたくさんの田畑があるのに、
貧しい人に恵んでやる気など、さらさらありませんでした。

方、この村の外れには貧しいおばあさんが一人で住んでいました。
このおばあさん、無口で働き者、
毎日食べるのに困るくらい貧しかったのですが、愚痴は一言も言わず
毎日を淡々と過ごしていました。


る寒い冬の日の夜、このおばあさんの玄関先でバタっと音がしました。
おばあさんが玄関を開けるとそこには男が一人倒れていました。

男が言うには旅をしている途中で何日も食べていないとのこと。

おばあさんは男を家に入れてやり、温かい火のついた囲炉裏のまえに座らせると、
自分が夕飯に食べる雑炊を全て男に食べさせてやりました。

全てといっても貧しい家、茶碗に一杯だけでした。

しかも雑炊は、米などもちろんなく、葉っぱを炊いたもので
味付けすらしていません。 塩も味噌も無いのです。

男はそのことも知らずに、
有り難くその雑炊を一気に平らげておばあさんにお礼を言いました。

しかし腹の虫はどうにも鳴り止みません。
男は申し訳なさそうにしていました。 おばあさんはあたりを見渡しましたが、
食べさせてあげられるものは何にもありません。 

見兼ねたおばあさんが、
どういう訳かこの寒い夜に家から出て行きました。


ばらくして・・・

帰って来たおばあさんの手にはたくさんの大根がありました。

おばあさんはその大根を無造作にざくっ、ざくっとぶつ切りにすると、
囲炉裏に掛かっている鍋の中に水と一緒に放り込みました。

ぐつぐつと大根が鍋の中で踊りだしました。

炊きあがると、その大根を汁ごと全て茶碗に入れて、
男に差し出してあげました。
自分は何も食べていないのにです。

その大根のとても美味しそうなこと。

塩や味噌などもちろんありません。 
ただお湯の中で大根が炊きあがっているだけです。

でも、今の男にとってこれほどのご馳走はありませんでした。

男は泣きながら「美味しい、美味しい」とやわらかそうな、
ほくほくとした大根を、口いっぱいに頬張りました。


て夜中、業突く張りのお庄屋は日課にしている田畑の見回りを
していました。 誰か作物を盗むヤツがいないかの偵察です。

「こっちの畑は異常なし。」、「こっちの田は異常なし」、
「こっちの畑は異常、、、んー、こっちは異常あり、
大根が盗まれている、どこのどいつだ、くそおー」

お庄屋は怒りました。
「必ず犯人を見つけて代官所へつきだしてやる」と。 

ふと、道を見ると火山灰が積もっている為に、
畑から向こうの方まで、点々と足あとがついていました。

この足あとをたどれば当然、誰が盗んだかわかります。

しかしその日の夜はとても冷えこんでいました。
「ぶるるう、寒い、犯人探しは夜が明けてからしよう」、
お庄屋は家に帰っていきました。


ばあさんは男を少しの間寝かせてあげた後、
男を起こし、夜中のうちに家を出て行くように言いました。

男には何故だかわかりませんでしたが、言いつけに従い
夜中にうちに去っていきました。

男を見送ったおばあさんは囲炉裏の前に座り、
静かにその時を待ちました。 

ただ淡々と、何事も無かったかのように、いつもと変わらずに・・・。 

おばあさんにはわかっていました。

夜が明けると、どかどかと家の中に入ってくるお庄屋や代官所の者が
来ることを。


が明けました。

お庄屋は犯人探しの為に息巻いて玄関の戸を開けると・・・

外は銀世界、見渡す限り真っ白の雪で覆われていました。
火山灰によってついた足あとは全て雪によってかき消されていました。

お庄屋はその場で、ただ、呆然とするしかありませんでした。































いかがだろうか? 

この物語は日本昔ばなしの中の一話で、ネットで検索すると「あとかくしの雪」と言うらしい。 実はこの話、私が30年以上前、子供の頃リアルに見たテレビの内容で、日本昔ばなしの中で一番印象に残っている話だ。その記憶を頼りに思い出しながら物語を書いてみた。実際の話とは、違うところがあるが大筋ではこんな感じで、いまだに覚えている。 これが(物語)の威力。人を惹きつける文章を書くには(物語)の威力は抜群だ。よくある情報商材系等もほとんどこの(物語)を取り入れている。あなたも、もし印象深い文章を書きたい時は(物語)を入れてはどうだろうか? ただこの物語、どんなものでも入れていいと言うことではない。〇〇を取り入れなければ何の意味も成さなくなるのだ。その〇〇とは何か?長くなったのでそれはまた今度にしよう。機会があればまたしゃべろうと思う。