とある学生とのやりとりシリーズ


学生(留学生):「先生、どうして日本人は介護の勉強をしないんですか?」


(おそらく同じクラスにいる日本人の勤勉さが足りないと感じているのではと判断)


私「なんでだろうねー。(留)さんはどうしてだと思う?」


留:「わからない。でもどうして勉強しないのか知りたい。私たちはこんなに勉強しているのに」


(確かに、留学生たちは彼に限らず皆勤勉である。授業中にスマホを触る、居眠りする、そもそも遅刻欠席といった日本人学生には多く見られるネガティブな態度がほとんどない。)


私「ホントにそうだよね。みんなは確かに勉強してる。アルバイトをしながら、日本語の勉強もして、介護のことも勉強している。すごいことだと思うよ。」


私「日本人は恵まれすぎちゃったのかもしれないね。介護の専門学校を卒業したら介護福祉士の資格が手に入る。この資格があれば職場を選べるし、安定してる。だから真剣に勉強をしようとする意味を忘れちゃったのかもしれないね。」


留「介護の勉強は楽しい。よくわからない言葉や考え方、制度もあるけど、外国人の私たちとたくさん話してくれたりありがとうと言ってもらえるからがんばれる。」


私「そっか。これまでは日本人が日本人に助けてもらうっていうこれまで当たり前だったけど、もうすぐ外国人に助けてもらうっていうことが当たり前の時代がくるね、きっと」


今は日本という国が外国人から魅力的に見られているからこそこうした考え方が成立しているが、経済力が今以上に低下したり、コロナ対策を失敗してしまうなどにより日本の魅力が低下したとき、日本の介護業界は大きく傾く可能性がある。


学生とのやりとりから、今後の介護現場に対する危機感を感じました。