東北電力や北陸電力管内で電力が不足し、東電が融通しているというニュースに対して『何だ電気余ってるんじゃないか。ついた嘘を自ら証明している様なものだ。』『やっぱり原発なんかいらないじゃないか。』と言うようなネットへの書き込みが非常に多く見られます。果たしてそれは本当なのでしょうか。



結論からするとそうとはいいきれないということになります。




個人、特に企業で節電に取り組んでいるのはご存知でしょう。そのお陰で何とかなっている様に見えるだけなのです。


私は省エネシステムの開発をしている仕事柄多くの企業から相談を受けていますが、みなさん悲鳴を上げています。




大体の状況はこうです。


「エアコン全停止」「エレベータ原則使用禁止」「生産に必要な電源はエンジン発電機を購入して賄っている」


「事務所完全閉鎖」


更にデマンド監視をしつつ、ある一定のデマンドに達したら警報が出て、優先順位を決めて生産機器の電源を落とすのです。




エアコン全停止のせいで工場や事務所内の温度は31℃以上。熱源があるところだったらもっと高いでしょう。


しかもこれは猛暑になる前の話です。従業員に過酷な環境で働くことを強いて、しかも生産性が落ち、こういう事態に備えるための設備投資によって利益まで減らされているのです。今年は多少気温が低かったのが幸いしているとも思います。




要はこういう無理な節電対策をしてデマンドを下げているにすぎないのです。


その上に成り立っている砂上の楼閣とでもいうか、見せかけの余剰分なのです。




しかもこういうことはやってみないとわからない。節電というのは東電がコントロールできるものではありませんので。日本人は生真面目というか馬鹿正直というか、非常に忠実に、場合によっては過剰に節電に取り組みました。その結果見せかけの余剰分が生み出されたわけです。


電力会社は電気事業法で電力の安定供給が義務付けられています。需要家から電力供給を申し込まれたら断る権利もないのです。よって「まぁ何とかなるでしょ?」みたいな楽観的な対応はできないのです。そういいながらあっさりその義務を放棄して需要家に節電させているのはおかしなところですが、これは政府の誤りといった方がいいでしょうね。東電単独ではできませんから。ずいぶん前に書きましたが、本来は電力供給量確保に全精力をつぎ込むべきだったのです。これからでも遅くないので来年や冬に向けてすぐに動いて欲しいですね。




でもちょっと考えてみてください。節電を呼びかけないで、何とかなるみたいな楽観論で夏場を迎えてデマンドオーバーで全停電に至ったらどうなっていたか。家でエアコンは使えない、冷蔵庫も使えない、照明もつかない。場合によっては水や温水が出なくなる家庭もあります。そうなったら皆さんどうしますか。「原発は使えないんだからしょうがない」って言いますか?いやいや違うでしょう。ぼろくそに東電に文句言うんじゃないですか?そういう社会インフラが整備されていることが現代の社会生活の基盤になっていますから当然の反応ですが。




あと電力融通ですが、電力が余っているから行っているわけではありません。


通常行ってきたものです。東電はガリバーで発電所の量も多く、東北電力などの小さい電力会社を助けているのです。夏場に必要な供給能力は当然このような電力融通も考慮しなければなりません。よって融通分も考慮しながら、足りる足りないの話をしているわけです。




本当に足りているのか足りていないのかは負荷を投入してみないとわかりませんが、今のように余裕がある状態では到底あり得ません。


まあでも電力使用制限は解除になるようですし、当面は大丈夫ということかもしれません。ただ、来年も大丈夫かはわかりませんが。

それと原発は現在でも動いています。少なくとも15基。今でも電力は足りていないのに原発を停止しても何とかなる、というのはあまりに短絡的すぎます。デマンド=供給能力ではだめなのです。故障やメンテナンスを考慮して余力を持っている必要があります。

結構影響力がある評論家やシンクタンクの人達が東電は嘘つきで電力は余っている、という発言をしているのはどうなのかなと思います。もう少し正確にものを言っていただきたいと思います。ただ、現在の状況下で原発推進はありえません。今他の原発が暴走したら日本はおしまいですから。エネルギー政策の転換には時間がかかりますが、徐々に原発のウェイトを下げていく事は必要でしょう。




因みに熱中症での搬送者が8月上旬だけで7000人を超えたそうです。全体でも例年の3倍の搬送者が出ているそうです。こんなのおかしいでしょう?こういう愚かな行為はやめるべきです。過度な節電で命を落としても誰も補償してはくれませんよ。政府も東電も評論家もエコ活動家も。しかも命はお金では買えませんから。節電より命を大切にして欲しいと思います。



ご意見は色々あるでしょうが、強電の世界にいる人間からすると、こういう見方が公平だろうと思います。

次回は照明の節電に有効とされるLEDの落とし穴についてまとめてみます。

うちの事務所から外を眺めると面白い光景が飛び込んできたのですかさず写メ。

拡大してよ~くご覧下さい。真ん中辺に人影が映っております。


ビルの5階です。ベランダではないので柵も膝くらいまでしかありません。

そこに足をかけて職人さんがタバコをぷかり。


こういう人好きです。昭和っぽくて(笑)。

安全管理とか無視。っていうか俺っちは慣れっこだから大丈夫だよ、みたいな。


よいこのみんなは真似しちゃ駄目だよにゃー



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スイーツ以外銀座は出てこないわけだが(笑)、その辺は置いておいて今日はステーキ屋さんのご紹介。


知る人ぞ知る、プロレスラーご用達のステーキハウス、リベラ目黒店に超久々に行ってきました。

外タレも来日した時は必ずここに寄ると言われる有名店、壁から天井からサインや写真がびっしり張ってあります。

プロレスファンにとっては聖地かも。


メニューはステーキのみ(曙ステーキとかサイドメニューは別)でポンド単位しかありません。ハーフ、ポンド、ポンドハーフ、2ポンド・・・。上はいくつでも(笑)。

注文は重さのみ。焼き加減も聞いてこない。「当然レアでしょ?」みたいな(笑)。


1ポンドステーキですがどうですかこのデカさ目


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どうですかこの厚み!


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特性ソースをかけて食べるんですが超旨い。

ガッツリ肉を食いたい!という人にお勧めの名店です。


学芸大学から15分くらい歩くか、目黒駅からバスで5分くらいです。バスは頻繁に出ています。

目黒通り沿いにあります。


1ポンドで確か3300円だったかな?

肉好きの方は是非どうぞ。絶対期待を裏切りませんよ。

但し海外スタイルのステーキなので、和牛霜降りステーキみたいなのではありません。

そういうのが好きな人は前に書いたホテル竹園の「レストランきく」をご覧下さい。

しゃぶしゃぶの記事ですが、ステーキもありますよにゃー