やがて魔剱のアリスベル | かるーく紹介日記

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やがて魔剱のアリスベル


作者はなんと、あの《緋弾のアリア》の赤松中学先生です。本来の発売日は9/10ですが、各地書店、早売りしているので、買ってきました。アリアと同じ世界観で描かれるバトル恋愛もの。
 世界には、異能が存在している。その異能を育てるのが、居鳳高―異能高である。
 そこに、国家の策略によって、そうとは知らず入学してしまった原田静刃は、アリスベルという少女とであってしまう。
―そう、やがて魔剱のアリスベルと呼ばれる、同級生に。

 はい、というわけで、赤松中学先生最新作、やがて魔剱のアリスベルです。電撃文庫から発売。絵師さんは、閏月戈様(代表作として、お兄愛など)です。

登場人物
原田 静刃
 主人公。異能とは、無縁の生活を送っていた少年。ある夜、ビビとキリコの戦いに遭遇し、アリスベルをかばって、致命傷を負う。しかし、翌朝起きて、何の外傷もないため、夢だと思うことにした。
 《妖刕》を操る際に、少し緋色がかった右目《バーミリオンの瞳》に視覚的情報が表示される。その表示は、静刃が今までにやってきた《ゲーム》のバーやゲージである。静刃いわく、《妖刕》が、自分の記憶の中から、分かりやすいように表示するための情報を取り、ゲームの画面のようになった。
 ゲージが表示されていて、それは、静刃の力のゲージで、通常時は2くらいで、鞘に入った《妖刕》を持った状態で、リミッターがかかった状態の10くらいまで開放され、鞘を抜くと、力が上がっていく。
 完全に、接近攻撃に特化した異能だといえる。また、《妖刕》には、相手の名前を表示したり、マップの表示をしたりする力もある。
 《妖刕》は、音声を出したり(おそらく脳に直接響く)、静刃の無茶な要求を聞いたりと、人間味のあるような様子も見られる。
 《妖刕》は二刀目があり、その二つを持つと40近くまで力が引き出せる。

立花・氷焔・アリスベル(たちばな・ビーニャン・アリスベル)
 《魔女狩り魔女》や《サムライガール》などの二つ名を持っている。環剱を使って攻撃をする。本人いわく、巫女、超能力者、武偵、吸血鬼や自衛官とも対峙したようだ。吸血鬼ということは、ブラドかヒルダのどちらかと戦ったのだろうか?
 荷電粒子砲(メビウス)という、魔法を使う。
 いちご大福が好物で、コンビニで、いちご大福を静刃に大量に買ってもらった。
下着はイチゴ柄である。幼げな体格だが、胸は巨乳にカテゴライズされるらしい。
 両親を生き返らせようと、鳳の欠片を集めている。

 両親は、藍幇によって殺され、立花家は、藍幇にのっとられる。九龍のスラムで暮らし、母の助言に従い、沖縄の首里城へ行って、獏を解放した。


 恋を食べ、殺めの武器を生む化生。立花の人間に封じられたらしく、ある制約から、立花の人間の恋及び、その周りの恋のみしか食べられなくなった。そのため、アリスベルが、恋愛と無縁の生活だったころは、飢えていた(恋愛関係のドラマ、漫画、ゲームで飢えをしのいでいたらしい)。
 また、人の体を癒すこともできるようで、静刃がビビとキリコの戦いに巻き込まれて、致命傷を負った際とビビとの勝負で倒れたときの二回、傷を癒している。
 アリスベルが静刃とであったときの恋心から、とても美味しい恋をチョコとして食べている。最初のアリスベルと静刃が出会った日に一本目の《妖刕》を、その後、アリスベルが静刃の家に泊まり始めた日に《黒套》を、アリスベルがキリコと戦っている途中に二本目の《妖刕》を生んだ。

黛 美々(ビビ)
 アイドルであり、魔法少女。自身いわく、魔法少女で無法者だから《魔少女》らしい。
 幼いころに宝城ルリという少女と出会い、親友といえるほどに仲良くなったが、アイドルの育成学校に入ったことで、関係が壊れていく。ビビをアイドルに、ルリをグラビアなどで、騙し騙し続けさせて、いずれ、政治家など愛人にして、パイプ役にするという話を聞いてしまい、ルリは性格が変わり、ビビを監禁、何も食べさせようとしなかった。そして、焼死させられる寸前で、鵺に会い、魔法少女となる。
 ルリとの関係を改めてやり直すために、鳳の欠片を集めている。
 電気の魔法を得意としている。

京菱 キリコ
 機械の扱いに長けた、先端化学の鎧《PAD》を使う。自身いわく感情がないらしい。
 また、そのない感情に何かを感じさせた静刃のことが気になるようだ。
 最先端科学が魔法より強いことを証明したいと思っている。《PAD・レタ=デルオロ》というテスト機を使用。
 また、アリスベルとの戦いの最中、とある言葉が出てきた。
「こういう時、私は、あの人に聞いた言葉を思い出す。
―私は一発の銃弾。銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない。ただ、目的に向かって飛ぶだけ―」(やがて魔剱のアリスベル335ページより)
この言葉から、レキ、もしくは、それに関わる人に会っていることになる。

 また、武器の中に、アプリスカというものがあり、製作者は「平賀文」。

原田 祈
 静刃の義理の義理の妹。義理の母の義理の妹。正体は、ESPで、防衛省防衛研究所・精神科学開発センターの首席で静刃を監視する役割を持っていた。だが、静刃に寄せる好意は本物。物体を動かしたり、静止させたりできる。かなりの力量の持ち主。

森 セアラ
 居鳳高一年X組担任。1999年に居鳳高に在学していた卒業生。クォーター。

八九藻
 居鳳高一年X組副担任。かなりの強い異能の持ち主。大雑把というよりも、女性としての意識が皆無。化生だから、仕方がないのかもしれない。
 八九藻は狐の化生で、九九藻の姉に当たるようだ。緋弾のアリアの13巻で、玉藻がその名を口にしていたことから分かる。

用語
居鳳高
 異能力者を隔離教育する国策校。類感魔術に基づき、神奈川県横須賀市、居鳳町に創設された。創設当初は、《魔法少女》と呼ばれる、日本固有の異能少女専門の育成機関だったため、作品開始時の前の年までは、女子校だった。
 Ⅰ組 ヤパンセ  日本古来の異能力者のクラス
 Ⅱ組 シャマン  自然界から超常の力を引き出す、精霊術の才能を持つ少女のクラス
 Ⅲ組 エスピカ  科学的・近代的手法で育成される可き、超能力者のクラス
 Ⅳ組 マッキ   歴史的手法で育成される可き、魔力を有する者のクラス
 Ⅴ組 マッキーナ 魔法少女の特性が確認された者のクラス
 Ⅹ組 エックス  先端科学を含む、未知の異能者のクラス 育成不能の落ち零れ
わたくし的感覚で言わせてもらうと、居鳳→居る鳳→鳳が居るとしか思えないのですが。

鳳の欠片
 不死鳥である鳳が死すると64の欠片に分かれ、バラバラになる。それを再び集めると、集めた者は鳳に8個願いをかなえてもらえる。
 現在、アリスベルが6個、ビビが4個、キリコが9個だったが、すべてアリスベルが奪い、アリスベルが19個となった。
 アリスベルは、両親を生き返らせるために、ビビは、ルリとの関係を改めるため、キリコは、心を得るために、欠片を集めていた。
あのZやらGTがあるジャンプ作品的な感じが…

感想
 面白いです。緋弾のアリアの関係する部分がかかれていたりするので、緋弾のアリアファンの方は是非買ってください。また、緋弾のアリアを読んだことのない方も、十分楽しめる作品なので是非買ってください。ついでにアリアシリーズも買っていただけるとうれしいです。