8月13日(木)

今日からお盆ですね。
毎日慌ただしく過ごしていると、ついご先祖様のことを忘れてしまいがちですが、1年の中で何度か改めて思いを馳せる機会があります。

春と秋のお彼岸、お盆、そして年末年始。

 

その他にも命日や月命日、年忌法要などがありますが、こうした節目があるからこそ、普段は薄れがちな感謝の気持ちを呼び覚ますことができるのかもしれません。

我が家では毎年、お盆になると盆棚を設えてご先祖様をお迎えします。


今年もその準備を整えました。


盆棚の両側には、大切な「道しるべ」である盆提灯を飾ります。


ご先祖様や故人の魂が迷わず我が家へ帰ってこられるように、そして無事にお迎えして送り出すための大切な灯です。

仏壇から御位牌を移し、おりんや蝋燭立などを整えて盆棚が完成。


これで準備は万全です。

 

さっそくお墓へ向かい、ご先祖様をお迎えしてきました。



上差し 時代と共に変わりゆくお盆
 

ここで少し、友人から聞いた「時代と共に変わりゆくお盆」のお話をしたいと思います。

友人宅の菩提寺では、以前はお坊さんが各家庭を回って仏壇の前でお経を上げてくださっていたそうです(いわゆる棚経ですね)。

 

自宅まで来ていただけるなんて、私からすると羨ましい限りなのですが、友人には一つ悩みがあったと言います。

それは、「お坊さんが来られる日時がはっきり分からない」ということ。


たくさんの檀家さんを一件一件回るため時間の特定が難しく、お経を上げていただくまではいつ来られるか分からないので、留守にできなかったそうです。

 

急な用事がある時などは本当に困ったようです。

彼と同じように思う檀家さんが多かったようで、その声を受け、一昨年からお寺の方式が変わったようです。

 

その方法とは•••

各家庭を回るのをやめ、お盆の初日に檀家がお寺へ集まり、合同で盆供養のお経を上げていただく形になったそうです。

今年の場合、8月13日の朝8時から午後3時まで1時間ごとに8回法会が行われ、都合の良い時間にお寺へ行けば良くなったそうです。

「待たなくていいから本当に助かる!」

と喜んだ友人。


でも、その一方で

「便利になったけれど、少し寂しい気持ちにもなった」

と漏らしていました。

自宅の仏壇の前でお経を聞いていた頃は、家の中にご先祖様が帰ってきてくださったような独特の気配や温もりが感じられ、より身近に思えたそうです。

 

その時間がなくなってみて初めて、あの「儀式」が持っていた意味の大きさに気付かされた、とのことです。

「待たなくていいのは助かるけれど、なんだか少し寂しいね」

友人がそう感じていたところ、他の檀家さんからも同じような声が聞こえてきて、

「ああ、そう思うのは自分だけじゃなかったんだ」

と少しホッとしたそうです。

コロナ禍以降、人との繋がりや行事のあり方は大きく変わりつつあります。

けれど、どれだけ形が変わっても、ご先祖様を思い感謝する気持ちだけは変わらずにいたいものです。

今、私達がこうして存在しているのは、遠い昔から途切れることなく命をつないできてくれたご先祖様がいるからこそ。

 

お盆という特別な期間に、その感謝を改めて心の中で伝えたいと思います。

 



送り火の日まで心を込めてお参りし、ご先祖様との時間を大切に過ごしたいですね。

 

そして私自身も健康に気を配り、一日一日を元気に重ねながら、次の世代へ命をつないでいきたい!

 

そんなことを考えながら、今年のお盆を迎えています。

便利になったお盆。
でも、少し寂しくなったお盆。


これからも時代とともに様式が変わっていくかもしれませんが、そこに込める「ありがとう」の想いだけは、これからも大切に守っていきたいね!と、友人と話しました。


最後までお読みいただき、有難う御座いました。お願い