前回は、朝早く登った静かな車山で360度の大パノラマを満喫したところまでご紹介しました。

さて、ここからが今回の「小さな冒険」の始まりです。

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山頂から急な階段を下り、眼の前に広がる雄大な草原が広がっています。

 

この景色を眺めていると、「今日はまだ時間も早いし、もう少し歩いてみようかな」という気持ちになりました。

いつもなら湿原を抜けて車山肩の駐車場へ戻るのですが、この日は右方向の殿城山・南の耳方面へ進み、蝶々深山を目指してみることにしました。




歩き始めると、一人の登山者が前を歩いています。


広場で休憩された時に少しお話をすると、「これから八島ヶ原湿原まで歩きます」とのこと。

その健脚ぶりに驚きながら、

「お互い気を付けて歩きましょう!」

と挨拶を交わしました。

広場から眺める霧ヶ峰の草原は、どこまでも続く緑の絨毯。
そして途中の景色は、思わず足を止めて見入ってしまうほどの美しさでした。


気分よく歩き始めたのですが、蝶々深山が近くに見えてきても、それらしい道が見当たりません。


あるのは八島ヶ原湿原へ向かう道だけです。

「おかしいな……?」

慌ててスマートフォンで地図を確認しましたが、この場所から蝶々深山へ直接向かう道はありませんでした。
 

歩く予定だったコースに道が無いのです。

 

このまま八島ヶ原湿原まで歩いて戻るには、かなりの距離になります。

 

仕方なく、来た道を引き返すことにしました。

「思い付きでの行動は、こんなことになるんだなあ〜」

少し反省しながら歩いていると、道端にはヤマハハコやカワラナデシコが優しく咲いていました。

 

ヤマハハコ

 

カワラナデシコ



さらに足元ではジャノメチョウがひらひらと舞い、まるで「元気を出して」と励ましてくれているようです。


遠回りにはなってしまいましたが、高原を渡る爽やかな風、美しい草花、そして可愛らしい蝶との出会いが、沈みかけた気持ちを少しずつ軽くしてくれました。

元の分岐まで戻り、車山肩への道を少し歩くと、先ほど目的としていた蝶々深山への登山道があります。

「ここまで来たのだから、このまま帰るのは悔しい!」グー

そんな思いから、気持ちを切り替えてリベンジすることにしました。


蝶々深山への登山道には多くのハイカーが行き交い、皆さん元気いっぱいです。


先を行く団体の皆さんに負けないよう私も頑張って歩き、ようやく目標だった蝶々深山へ到着しました。


時計を見ると午前11時。
ちょうどお腹も空いてきたので、持参したおにぎりとカップ麺で昼食です。


綺麗な景色を見ながら食べるおにぎりと温かいカップ麺は、格別のおいしさです。


昼食を終える頃には、先ほどまでの落ち込みもすっかり消えていました。

帰りは分岐まで戻ります。


その分岐からは、左に車山肩、正面には八島ヶ原湿原、そして右には南の耳が見えます。


歩いてきた道を眺めながら、「少し遠回りはしたけれど、これも今日ならではの思い出だなあ〜」と感じました。

湿原の木道を歩き、車山肩の湿原入口に到着。

 

その脇には「ころぼっくるヒュッテ」があります。
いつも大勢の人で賑わう人気のお店です。


この日もお店の前には長い行列ができていて、その人気ぶりは相変わらずでした。


前回訪れた時、一面を黄色に染めていたニッコウキスゲの丘は、今では緑豊かな草原へと姿を変えていました。


同じ場所でも、季節が変われば見える景色も変わるものですね。

今回は思い付きから遠回りをしてしまいましたが、そのおかげで予定にはなかった景色や出会いを楽しむことができました。

山歩きでは計画を立てることも大切ですが、時には予想外の出来事が、その日ならではの思い出をつくってくれることもあります。

失敗もまた山歩きの楽しみの一つ。上差しウインク

次に訪れる時は、もう少し下調べをして歩いてみようと思いますが、この日の出来事は、きっと笑い話として長く心に残ることでしょう。

 

今日の記録をご紹介。

 距離 : 6.6Km

    時間 : 3時間(休憩含)

 


失敗談に

最後までお付き合い有難う御座いました。バイバイ