1月17日(水)
大分寒くなり、これなら熊も冬眠に入ったかも?
そんな期待をしながら、7か月ぶりに南高尾山稜を歩いて来た!
2年以上もの間、閉鎖されていた城山湖・発電所脇の駐車場。
昨年11月にやっと地権者との話がついた?ようで、使えるようになった。
久し振りに広い駐車場へ停めることが出来た。
これで梅林脇の路上に停めずに済みますよ! 感謝です。
ここで登山靴に履き替え、南高尾山稜へ出発。
熊出没で山歩きを控えていたので、久し振りの登山靴とストックだ。
駐車場を出て、発電所横の道を行くと、道脇には4日前に降った雪がまだ溶けずに残っていた。
標高320mの山陰はヒンヤリと寒い。
慌てて上着の襟を立てた。
ここが発電所脇の登山道入口。
柵に「熊出没注意!」の張り紙。
もう熊は大丈夫?とは思うが、心配なので用意していた「熊除け鈴」をリュックに取り付けた。
チリン!チリン!と鳴る音を聞きながら、長い坂道を登る。
久し振りに歩く道は、随分荒れていた。
ここは雨が降ると川の様に雨水が流れるので、道が傷みやすい。
7カ月ぶりに見るせいか、その傷みを感じた。
登山道入口から榎窪山までの長い坂道。
ず~と平坦地を歩いていたので、息切れがして脚も辛い。
ストックを助けに何とか頑張って登りました。
もう少しで南高尾山稜との合流地点と言う頃、疲れを癒してくれるのがこの景色。
梢の隙間から見える都内方面。
そこにはスカイツリーも見えるのだ。
今日はスカイツリーが見えるかな?
残念なことに少し霞んで見えない?
何とか見えないかな?
ジッと目を凝らして見たら・・・
見えました!
スカイツリーを見たら、疲れも吹き飛んだ!
景色を楽しんだ場所から程なくして「南高尾山稜」と合流。登山道入り口からここまで1.3Km、23分程だ。
南高尾山陵の道は、草戸山〜大垂水方面だ。
この分岐点にも「クマ出没注意」の張り紙!
大丈夫とは思うが注意して行こう!
この分岐点を大垂水方面へ行くと、直ぐ「榎窪山」を経て「三沢峠」
ここを右に下って行くと梅ノ木平。
その道沿いの辺りにも、熊が出た?と聞いたような・・・
出発してから約40分、三沢峠から10分程で「フクロウの彫刻」がある休憩所に到着。
入口にフクロウの後ろ姿
久し振りに見るフクロウの顔。
ホッと心を癒してくれた。
彫刻の傍には、ベンチやリュック掛け。
南高尾山稜には愛好家がいて、道の整備やベンチなど休憩所を造ったり管理をしてくれている。
あちこちにこうした休憩所が有るので本当に有難い。
今日は久し振りの山歩き。
ここで水分補給休憩しました。
元気を取り戻し、さらに歩いて行くと急な階段。
泰光山への道だ。
今日は無理をせず、左の「まき道」を進む。
南高尾山稜の道は狭い。
人が来ると、道を譲り合う事となる。
コロナ禍の時は随分気になったが、コロナも治まって来た最近は、譲り合いも気が楽だ。
歩いて行く途中、葉を落とした梢の隙間から微かに冨士山が見えた。
何故か冨士山を見ると嬉しくなる。
その道脇に「関東ふれあいの道」の案内。
高尾山口から草戸山までは、かなりアップダウンが多い。
でも、そこから大垂水までは、平坦な道が多いのが南高尾山稜。
そのためか、お年寄りにも人気のようだ。
快調に歩き、西山峠までやって来た。
西山峠にもベンチがあり、5人グループのご婦人達が休憩中。
西山峠の先を少し登った所に有るのが、龍の彫り物がある休憩所。
フクロウの彫り物の休憩所から15分程。頑張りました。
南高尾山稜を歩く時は「中沢山」まで行き折り返すのが常だが、今回は「久し振りなので無理をせず行ける処まで!」と出発した。
でも出来れば「今年の干支の「龍」の彫り物がある休憩所」までと頑張りました。
これが「龍の彫り物」
この龍は2021年2月に来た時「伊藤さん」と言う方が、倒木を生かして彫っていた作品だ。
伊藤さんは先ほど見てきた「フクロウ」も掘った方。
この作品を制作しているとき、たまたま出会った時の様子がこちら!
(2021年2月24日撮影)
この伊藤さんは、小仏城山の天狗像も制作し設置をされた方です。
久しぶりの龍とのご対面。
龍の角?には、お正月なので赤い実の南天が飾ってあった。
左目辺りには、松葉と松ぼっくりも!
さて、久し振りの山歩き。
無事に熊にも出会わずここまで来れたが
足もそろそろ限界?
ここまで!として戻るかな?
でも、折角だから見晴台から見える冨士山が見たいな~。
しかし見晴台までは、まだ距離がある。
ちょっときついかな?
久し振りの山歩きはいろいろと悩む。
悩んだ末、昨年春に見つけた「富士山が綺麗に見える所」まで、頑張って行って見ることに!
そこは入沢山の山頂脇。
見晴台より手前なので何とか頑張ろう!
龍の彫り物の休憩所から15分程で入沢山に到着。
この山頂にも、南高尾山稜の愛好家達が作った休憩所もあり、愛好家達の間では「奥座敷」と呼ばれている。
標高490mの入沢山。
見晴らしも良くて、右向こうには高尾山・薬王院が見える。
目の前には陣馬山方面が広がっている。
ここは北西を向いているので、夏場は涼しいが冬は日陰で寒い。
そんな入沢山だが、登ってくる途中の木陰から冨士山が見えるのだ。
休憩所には何度か来ていたが、教えてもらうまで気づかなかった場所。
木々が多く狭いが、そこからは冨士山が綺麗に見える。
「南高尾山稜」唯一の見晴らしの良い場所が「見晴台」で、そこから冨士山が見えるのだが、ここ入沢山は見晴台より標高が高い分、冨士山の姿がより綺麗に見える。
今日は、雲一つなくクッキリとした冨士山が見えた。
今年初めて見る富士山だ。
思わず手を合わしてお祈りをした。
もう災いの無い穏やかな一年となりますように!
能登の被災者の方々に、一日も早く平常な日常が訪れますように!
この富士山を眺めていたら一人オジサンがやって来て、いろいろお話をしてくれた。その話は楽しいが、途切れることが無い。
そろそろ戻りたいがどうしよう?と思い始めた頃、二人連れのオジサンがやって来た。
喜んでオジサン達に場所を譲り、その場を失礼した。
話し上手なオジサンは、今度は新たなお二人に山の話を始め、盛り上がっていた。
話好きなオジサンに感謝しながら、今日の山歩きはここで終了。
来た道を戻るとします。
片道の記録
出発してから約1時間
距離、約3.2Km
さあ、頑張ってこの時間と距離を戻るとしよう!
入沢山の急な登山道は枯れ葉が堆積していて滑りやすい。
滑って転ばないよう注意をしながらユックリ下山。
帰る途中、お腹がペコペコだ。
本来なら富士山を見ながら昼食の予定だったが、オジサンの話しで食べるチャンスを逸したのだ。
そこで帰り途中、何処かのベンチで!と思ったが、何か所もある休憩所は昼時なのでどこも満席。
何とか泰光山まで戻った所で昼食が出来た。
食べて元気を取り戻し、スタート地点の城山発電所まで戻って来た。
駐車場への木陰の道にある水溜り。
近寄って見ると凍っていた。
寒い木陰の道を通過して、無事に駐車場に戻りました。
7か月ぶりの南高尾山稜。
綺麗な初冨士を見ることが出来、熊と出会う事も無く完歩出来ました。
今日の記録(往復)
時間:約3時間、距離:約6.7Km
熊も大丈夫そうな南高尾山稜、また歩きに来ようと思います。
最後までお付き合い有難う御座いました。
南高尾山稜の紹介