8月15日（火）
台風の影響で強い雨が降ったりやんだり。
今朝、その雨音を聞きながら、ベッドでウトウトしていたら、庭のセンサーチャイムが鳴る。
夜中には狸が良く遊びに来て、センサーチャイムは鳴るが、明るくなったら来ない。
では、今鳴るのは何だろう？
眠い目をこすりながら、カーテンの隙間から庭を覗いてみると、そこには近くに住む姉がジッと立っていた。
微動だにせずじっと立ったまま我家を見つめる姿は、ちょっと異様な光景だ。
10分経ってもまだ立っている。
この姉は、最近かなり痴呆が進んでしまったのだが、いつもと様子が違う。
心配になり、パジャマ姿で庭に出て、話しかけてみた！
そしたら
家の雨戸を開けるために外に出た。雨戸を開けて家に入ろうとしたら、玄関の引き戸が開かない。鍵が掛かっている。
2階に娘がいるので、電話して起こそう！と思うが、姉は携帯を持ってない。そこで、娘の部屋の下に脚立を持って行き、箒の柄で窓を叩こうとしたが届かない。何度も玄関を叩いたり、チャイムを鳴らしても起きてくれない。
どうにもならなくなって、我が家へ助けを求めに来たようだが、朝も早いので起こすのも悪い。どうしたら良いか？と立ちすくんでいたようだ。
姉の話を聞き、締め出されたのでは放って置けない。
今日は娘が家にいるというので、電話を何度もかけるが出ない。
留守電にいれても返信が来ない。寝るときは、マナーモードになっているのかも！
我家で話を聞いても状況が分からないので、早速着替えて姉宅へ行って見た。
まず、引き戸が開くかどうかの確認。
ドアをガチャガチャやっても動かない。玄関引き戸は、やっぱり鍵が掛かっている様子。
もしかしたら姉が「玄関を出る時鍵を掛けた」のでは？と、問いただすが、掛けてないと言う。
そうは言うが、痴呆の姉のこと、念のため鍵が家の周りに落ちていないか探して見るが、落ちていない。
これでは、外から開けるのは鍵屋さんでもないと無理だ。
そこで、娘が２階にいるというので、電話をかけてみた。
嬉しい事に、今度は出てくれた。
「母親が玄関の鍵が開けられずに困っている。開けて欲しい！」と伝えたら、眠そうな顔をしながらも、玄関引き戸を開けてくれた。
玄関の引き戸が開いて一安心。
でも、何故鍵がかかってしまったのか？の原因を調べないと、また同じ事が起こりかねない。
そこで玄関の中へ入って鍵の確認だ。
もしかしたら姉が鍵を落とした可能性もあるので、家の中にある鍵置き場を調べるとしっかりあった。
それでは鍵を掛けてないのに、何故鍵がかかったのか？
引き戸の鍵を見てみた。
（直すこと優先で写真撮らなかったので、手書きで失礼します）
内側で施錠する時は「内側施錠スライド鍵」を下げると、上を向いた人差し指のような鍵がドア枠の引っ掛ける所にガチッと鍵が掛かる。
この鍵の構造から考えられることは…
①娘が母親を追い出すために鍵をかけた。
②外へ出て、ドアを閉めた時に、内鍵のスライドが半分下にスライドしていて、閉めた時に、衝撃で鍵が上がって掛かってしまったのかも？
①は冗談だが、②の可能性は高い。
鍵の状態を見ると、古い引き戸の鍵は動きが重い。
動きが悪いから、スライドが半分下がって止まっていて、閉めた衝撃で鍵が掛かってしまったか？
原因は特定できないが、出来る事をやってみよう！
まず、鍵の動きを良くするために潤滑剤を注入してみることにした。
姉宅に潤滑剤は無いので、家に取りに戻り持って来た「CRC-556」を注入してみた。
流石に「CRC-556」の効果は絶大で、動きがとてもスムーズになった。
動きが良すぎて、ドアが閉めた時、勝手に閉まってしまう？という不安もあるが、取敢えずこれで様子見とした。
今はドアのカギは２つが普通。
姉宅の引き戸に鍵は１つしか無いので、防犯上、鍵の交換も考えた方が良さそうだ。
取敢えず、解決？したので帰ろうとしたら、姉が「玄関のインターホンのボタン押しても鳴らないのよ、見てくれる！」と言われた。
そう言われては断れない。
そこでインターフォンのボタンを押してみるが、押し方によっては鳴らない
（写真はパナソニックのHPより拝借、現物とは型番が違います）
長年使った玄関子機なので接点不良かも？
そこで再度家へ取りに行き、持ってきた接点復活剤を注入してみた。
結果は前より少し良くなった気がする。
これでだめなら、インターフォン・玄関子機の交換しかない。
その事を伝え、取敢えず様子見して欲しいと伝え、家に戻りました。
明るくなった頃からの騒動も、７時前に何とか終わり一安心。
ため息をつきながら、朝食を取りました。
最後までお付き合い有難う御座いました。
