先日、姉から電話があった。
電話してきた要件は、自転車の鍵の事だった。
その内容は・・・
自転車の鍵をかけたり、カギを持って用事をするのが面倒。そして戻った時、鍵がどこにあるのか探すのが大変!
と言う内容だ。
ここで、姉のご紹介と様子。
姉は4人姉妹の一番上で、80歳をとうに超えている。
年をとっても女性なので、実年齢は控えます!
80歳を超えた頃までは、自分で車を運転して我が家へやって来ていた。
しかし、その運転を見ていると、年が経つにつれハラハラするほど不安な運転になってきた。
高齢者の交通事故がニュースの話題になる昨今、とても不安だ。
そこで見るに見かねた私は、姉に免許返納を勧めたが納得してもらうのも大変だった。
息子など姉の家族の要望もあり、何とか納得をしてもらい免許返納。
その免許返納で警察署に行く時には、言い出した手前私が付き添った。
それ以後、車の無い生活は活動範囲が随分狭くなった!と寂しそうだ。
郊外に住む姉にとって、車は貴重な足だったのだ。
行動範囲が狭くなったとは言え、とても元気な姉は家にじっとしている人ではない。
免許返納後は自転車であちこち出かけるようになった。
まだ自転車ならアクセルとブレーキを間違えて、事故を起こすことも無いと思うので安心だが、今度は自転車に乗る姉の事が心配となる。
実際私が車を運転している時、自転車の人を抜く時はとても気を遣う。
特に高齢者は、ゆっくり走るがフラフラしている人が多く、いつ車道の方へ膨らんでくるか?とヒヤヒヤだ。
姉が自転車の運転も返納!してくれれば良いのだが、元気な姉は車は納得したが、自転車に乗ることを止める事は当分なさそうだ。
自転車に乗っていての怪我や事故に合わなければ良いが!と願っている最近だ。
姉の話が長くなり恐縮だが、その姉からの電話は自転車の事だった。
とても年齢には見えない姉だが、流石に年を重ねてくると足腰も弱くなってくる。
何処へでも自転車で出かけているよ!と元気な姉も、最近はペタルを踏むのがきつくなった!と、言い始めた。
姉の乗っていた自転車はかなり古い物。
そこで、自転車を買い換えることにして、息子と一緒に買いに行ったそうだ。
その新しい自転車がこちら。
てっきり電動アシスト自転車かな?と思ったが、そうではなかった。
これは軽量なアルミフレームと電池の要らないアシストギアの自転車だ。
初めて聞くアシストギア。
調べてみるとこちらのサイトへ行きついた。
ペタルのギアにシリコンを挟み込み、その反発を利用して軽い踏力で動くようにするシステムのようだ。
今までの自転車と比べ楽だ!と喜んでいた姉だが、困っていることがあり電話を掛けてきたようだ。
それは、鍵の問題。
出先で鍵をかけて自転車から離れるが、その鍵の管理で困る。バックや洋服のポケットに鍵を入れるが、用事を済ませ自転車に戻り鍵を探すが「何処へしまったか分からない?」と大変なので、何か良い方法はないか?
・・・と言う助け舟を求めての電話だった。
誰でも年を取ると記憶力は衰えてくる。高齢な姉なら止むを得ない事だ。
何とかしてあげたい!
そこで少し時間を貰い、ネットで調べてみるといろいろな種類の鍵があるのに驚いた。
沢山ある中で、これなら!と見つけたのが「ダイヤル錠」。
ダイヤル錠は、自分で決めた暗証番号を合わせるだけなので鍵不要。
なので鍵を探すことも無い
これなら姉の要望に合いそうだ。
唯一心配なのは、暗証番号を忘れないか?という不安もあるが、好きな番号はあるはず。
これしかない!と、早速買って来たのがこちら!
4桁の数字を合わせて解錠できるダイヤル錠。
早速、昨日姉宅を訪問して届けた。
姉も、これなら助かる!と喜んでくれた。
乗っている時は、サドル下に鍵を付けて置き、鍵をかける時だけ使用できるので、鍵本体を探す手間も省くことが出来る。
始めて見る姉は、取り付け場所やダイヤル錠の使い方に戸惑いはあるようだったが、自転車への取り付けと、ダイヤル錠の暗証番号決めて貰って設定した後、使い方を何度か繰り返して操作に貰れて貰った。
数回繰り返したら大分慣れ、自信もついたようで喜んでもらえた。
ところで気になるのが、新しいシステムのこの自転車。
私は始めて見る自転車なので、興味があるので試乗させてもらった。
平地では、確かに踏み出しが少し軽く感じる。
電動アシスト自転車の軽さには叶わないが、踏む力は楽だった。
このシステムの紹介。
ギア内部にシリコーンを搭載した革新的ギアクランクシステム。ペダルを踏み込む力で内部のシリコーンを圧縮し、その反発力を推進力に変換することで、漕ぎ出しが軽く、長距離や坂道にも強い。シリコーンが足の筋肉や骨に与える衝撃を吸収し、筋肉痛になりにくいなど体への負担も軽減!(Fun&Smile)
非常に興味深い技術だ。
私も免許返納し自転車を買うときは、この自転車と電動アシスト自転車を比べてみよう!と思う。
その姉から、今日電話が入る。
最初は、自転車への取付方やダイヤル操作に戸惑ったが慣れたよ。鍵の事を考えなくても済むのでとても便利!と喜んでくれた。
前向きに生きている姉も、年波には逆らえない。
その姿は、いつか私も行く道だ。
姉がいつまでも笑顔でいられるよう、これからもアシストして行こうと思います。
姉の自転車の相談に
最後までお付き合い有難う御座いました。