リニア中央新幹線の工事と諸問題
東京~大阪間を約1時間で結ぶ 世界最高速のリニア中央新幹線。
その工事も徐々に進んでいる様子。
私の近くのJR橋本駅近くでも、その工事は行われている。
このリニア中央新幹線は時速500km、新幹線の約2倍の速さで山梨と東京を約20分、東京と大阪もわずか1時間ほどで結ぶ世界最速の新幹線。
そのスピードの効果は、色々あるだろう。
しかし、その工事ではいろいろ問題があるようだ。
品川・名古屋間を2027年開業を目指して工事を進めているが、色々トラブルが発生し、予定通りに進んでいない?
先行きが心配な新幹線工事
そのリニア中央新幹線に関して、色々なニュースが流れる。
南アルプストンネル静岡工区において、大井川の水資源の影響について、静岡県、流域市町等の理解が得られず、実質的に工事が進捗しない状態が続いており、2027年の開業は難しい状況となっています。
また、9月22日にこんなニュースが流れた。
「神奈川県が2027年開業を不可能にした」川勝静岡県知事がリニア工事めぐり今度は隣県に噛みつく JR東海社長にも「あなた何やっているんですか」
静岡県が、リニア工事の遅れの原因と思う人は多いはず。
なぜ静岡県はリニア着工に反対するのか?
静岡県が着工を認めないのは、トンネル工事で南アルプス(南ア)の地下水が漏れ、県中西部を流れる大井川の水量が減少するという「水問題」が表向きの理由だ(ヤフーニュース)
・・・と私も思っていた。
知事の発言から、静岡県の苛立ちが見えて来る。
水問題が反対理由と思っていたが、本音は違う所にありそうだ。
立場を変えれば、それぞれが言っている事は分かる気がする。
遅延なく工事を進めるためには、互いの立場を理解し、よく話し合って解決して欲しいものだ。
武器こそ使われていないが、こんないざこざが大きな問題と化していくものだ。
世界で起きている戦争も、元をたどれば些細な行き違いではないだろうか?
そうは言っても、利害関係の絡む問題解決は本当に難しい。
関係者が膝を交えて、一番良い落としどころを話し合って欲しいものだ。
新幹線で盛り上がる地域も!
そんな問題があるリニア中央新幹線だが、新駅ができる地域では盛り上がっている所もあるようだ。
工事の進行状況が気になるリニア中央新幹線だが、身近にも気分が盛り上がりつつあるところもある。
それが、リニア中央新幹線の新駅ができる「JR橋本駅」
10月2日、こんなイベントが行われたようだ。
JR線・京王相模原線「橋本駅」前にて2027年の開業を目指して建設中のリニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」の工事現場で、初となる住民向けの大規模イベント「さがみはらリニアビジョン」が2022年10月1日~4日まで開催
問題が噴出している中で、行われたイベント。
私は地域住民では無いので、参加していないから詳細は不明だが、新幹線に期待する人も多いだろう。
1本の列車がもたらす諸問題と経済効果。
静岡県や神奈川県だけの問題でもなさそうだ。
いろいろ問題があるリニア中央新幹線。
しかし、私はニュースを聞いた時に耳を傾ける程度。
そもそも私は、新幹線利用は殆どないので、身近な問題としては気にしていなかった。
時間短縮のメリットも、あまり興味が無いから?
高速道路でさえ単調な運転が嫌いで、敢えて時間がかかる一般道を走る人だから、電車も鈍行でのんびり旅の方が好きかな
リニア中央新幹線の用地に動きが出た!
そんな私も、今リニア中央新幹線の事で気になっていることがある。
それは、良く歩きに行く相模川の小倉橋傍に、リニア中央新幹線が通る橋が出来る場所(用地)を見た事から。
その用地はずっと空地だった所にロープが張られ、こんな看板が取り付けられた。
「JR東海用地・関係者以外立入禁止」
この案内が無い一年程前までは、リニア中央新幹線の用地である事さえ気づかなかったが、この看板が出てからずっと気になっている。
そして、今日その場所へ歩きに行くと、こんな案内板があった。
この看板設置者は「銭高JV」
気になったので、帰宅後調べて見たら、案内板に書いてあった事業者名?の「銭高JV」とは、株式会社錢高組を軸とした請け負事業組織体。
さらに調べると、「リニア南アトンネル山梨工区/大成・佐藤・銭高JVと契約」と言うのが見つかった。
という事は、この相模川に掛けるリニア新幹線の工事は「銭高JV」が行うのかな?
リニア南アトンネル山梨工区/大成・佐藤・銭高JVと契約JR東海は、リニア中央新幹線の建設で南アルプストンネル新設工事(早川町)について、大成建設㈱・佐藤工業㈱・㈱錢高組JVと8月26日に契約した。www.nikoukei.co.jp
そして、その用地の傍に工事関係者?と思われる人達がいた。
話声が聞こえてきたが、工事に関するような単語もチラホラ。
用地の場所はこの少し先。
この人たちの右脇には、通行注意の看板があった。
さて、その用地はどうかな?
その場所は、川沿いの道沿いで、小倉橋の少し下流地点。
今まで全面が雑草で覆われていたが、今日行ってみると「工事車両出入口」の看板が立てられ、車一台程の幅の草が刈り取られていた。
工事車両出入口という事は、いよいよ工事が始まるのかな?
だから、道の入口の所に「徐行」とか「幅員減少」などと通行注意の看板があったようだ。
ここは橋本駅からトンネルで来て、相模川に橋をかけて渡り、またトンネルの中を進むと知人は言う。
橋を渡る!という事は、「リニア中央新幹線が見られる数少ない場所?」と期待したが、「橋を覆うようにカバーが付けられるので、通過する車両は見られない!」と知人の話。残念!
その工事が行われる場所だが、さらに、異変が見つかった。
その敷地の隣に、何年も置きっぱなしだった廃車のような車。
(前回来た時に撮影)
ナンバープレートは付いていたが、何年も動いた様子の無い車だ。
その廃車同然の車が、今日見ると無い。
その車まで移動されたという事は、いよいよリニア中央新幹線の工事が始まるのか?
また歩きに来た時、気にして見ようと思う。
盛り上がる地域もあれば、デメリットとして反対する地域もある。
リニア中央新幹線は、関連する地域に大きな波風をこれからも立てていきそうだ。
新幹線さえあまり使わない私としても、注視していきたいと思います。
最後までお付き合い有難う御座いました。