5月24日（火）
2か月半振りに南高尾山稜を歩きました。
緑深い南高尾山稜の道には鶯の鳴き声が響いていました。
ウグイスの鳴き声響く南高尾山稜
2か月半ぶりの南高尾山稜。
城山湖の発電所脇の登山道入口からスタート。
その道は前回3月10日に来た時と比べ、ビックリする程緑深くなっていた。
榎窪山までの道は長い上り坂。
前にオジサン２人、ユックリ歩いて行く。
服装からして、登山客とは違いそう。
追い越した時、背中のリュックの隙間から「城山パトロール」の文字。
手には熊手を持っていたので、コースを巡回して安全確認中なのかも？
ご苦労様です。
今日は朝から初夏の陽気。
これから暑い夏に向かうが、緑多く陽も隠れる南高尾山稜は涼しい
今回のコースは樹が多く、景色は殆ど見えない。
周りからはウグイスの鳴き声がずーっと聞こえてくる。
谷渡りもビックリするほど長い。息が切れないのか？と心配するほどだ。
景色が見える場所は2か所だけ。
①見晴台。
素晴らしい展望と富士山。
②この上り坂の途中。
都内方面とスカイツリー。
②の坂の途中からの景色だが、今日はほとんど見えなかった。
その理由は、樹々の枝葉が元気良く伸び、景色を隠していたのです。
何とか僅かな隙間からスカイツリーを探すが、残念ながら霞の中。
見える時はこんな景色です。
スカイツリーも！
（今春撮影）
次にこの景色が見えるのは、枯葉が落ちた秋頃かな？
その時を楽しみにしましょう！
あとは富士山が楽しみです。見えるかな？
道沿いに白いお花。
ヒメウツギでしょうか？
スタートしてから30分程、長い坂を登り切った所で南高尾山稜と合流。
写真左が登って来た坂道。
右が相模湖方面。後ろは草戸山方面。
今日の目的地は「中沢山」なので相模湖方面（大垂水）へ向かいます。
榎窪山を通り過ぎた所が「三沢峠」
いつも休憩している人気の休憩所だが、誰も居ません。
時計を見ると、9時過ぎたばかり。
まだ早いから？
南高尾山稜は道が狭いので、すれ違いは譲り合いながら。
コロナ禍の今、すれ違いは気を使います。
幸いなことに、今日は本当に人が少ない。空いているのは大歓迎。
緑深い道はとても涼しい。
50分程で、フクロウの彫刻がある休憩所に到着。
ここも静かだった。
道脇には、あちこちにカマキリの卵？
カマキリの卵に負けない程、倒木が多い。
３月以降、間伐や倒木の伐採をしたようです。
この切り株は高い所でカットしてある。
切りっぱなしが多いのに、これは回りを綺麗にカットしてある。
お花を飾りたくなりました。
ひたすら森の道を歩くと分岐点。
西山峠です。
右へ下った所がニリンソウの群生地。更に下ると梅の木平へ出ます。
またそのコースも歩くとしよう。
西山峠の直ぐ先が、龍の彫刻がある休憩所。
久し振りに見る「龍」は迫力ある顔。
彫ったのが一昨年の秋頃。
色も変わり、貫禄が出てきたね。
因みにこの龍は、先ほど見たフクロウと同じ方の作品。
この方とはこの龍を掘っていた2021年3月にここでお会いした。
その時のお話だと「小仏城山の天狗像が痛んできたので、掘って欲しい！と依頼され、制作の計画している！」と言っていた。
確かに、2020年12月に見た天狗の頭は欠けていた。↓
その天狗像は、小仏城山の春美茶屋の前に2021年完成したようです。
その天狗像、近いうちに見に行こうと思います。
今日は本当に人が少ない。
この休憩所にも人はいなかった。
マスクを外し、新鮮な空気をいっぱい吸いながらの山歩きは最高。
気兼ねなくマスクを外せる時が来ると良いですね！
深い森の道は細く暗い程樹々が多い。
この辺りではウグイスがより元気に鳴いていましたよ。🖐
道の左側は相模川だが、葉が重なってほとんど見えない。
その分、夏は涼しくて良いのですけれど！
約1時間20分程で「見晴台」に到着。
3人程休憩中。
眼の前には、南高尾山稜では貴重な景色が広がっています。
ここから見える富士山が楽しみだが、今日は雲の中。
今の季節は、見えないことが多い！
雲が無ければこんな富士山が見えるハズ。
（2021年12月撮影）
またこの富士山を見に来るとしましょう！
いつもはこの景色を楽しみながら小休憩します。
でも今日は人がいたので写真撮影し後、目的地の「中沢山」へ向かいました。
中沢山手前の道沿いも深い森の中。
冬には津久井の街並みが見える所も、樹々に隠れている。
途中の休憩所も静かです。
聞こえるのはウグイスの鳴き声だけ。
気持ち良く風が吹き抜ける所に、黄色い花。
「キンラン」です。
咲き始めのこの花は「ギンラン」かな？
キンランの傍に咲いていた。
キンラン＆ギンランは、高尾山では見る事が少なかった。
高尾山にはこの花達が好む雑木林が少ないようだ。
南高尾山稜は、まだまだ自然が豊富という事でしょうか！
自然を大事にして、いつでも素敵な花が楽しめるようにしたいね！
お花を楽しみながらも、見晴台から15分弱で中沢山に到着。
時は10時過ぎ。出発してから1時間半程。
標高494ｍ。
この先の大洞山、コンピラ山に続いて高い山です。
中沢山の頂上には狭い広場があり、その中央に立派な観世音菩薩像。
立派な像です。
台座を見ると、消えかかっているが昭和10年と読めそうな建立日。
その時代にこれだけ大きな重い像を、ここまで運んで設置するのは大変だったと思う。
観音菩薩は、人々の苦しみの声を聞き、その人に合った救いの手を差し伸べてくれる仏様と聞きます。
この像には、建立した人達の思いが込められているのですね。
今回ここまで来られた事に感謝し、また元気で来れます様お祈りしました。
歩いたのでお腹も空いた。
まだお昼にはかなり早い。
でも帰りの途中では混雑も予想されるので、少し早いが昼食としました。
ベンチに腰掛けようとしたら先客。
大きな「アブ」です。
申し訳ないが席を譲ってもらいましょう。
刺されないよう、ソ～ッとどいてもらいました。
アブが居なくなったベンチで頂いたのがこちら！
コンビニのおにぎり3品と、初めて食べる「明星 評判屋 重ねだしわんたん塩ラーメン」
お握りは流石に食べきれず１個残ったので後で食べます！
汗をじっとり流したせいか塩味が美味しく、残ったスープはお湯を足して完食。
久し振りの4Km越えの山歩きなので、無理せずここで折り返して戻りました。
来る時は本当に人が少なかったが、昼頃になると人も多くなりそう。
そこで休憩もほどほどに、30分程で出発。
帰り道は下りが多いので、来た時よりも足は軽い。
軽快に歩いていたが、予想どおり大勢の人とすれ違うことに。
その年齢は、中年～高齢者ばかり。
そして、気になるのがマスクをしていない人が多い事。
先日、マスク着用について政府の考え方が発表された。
「新型コロナ対策でのマスクの着用について政府の考え方が公表されました。屋外では、周りの人との距離が確保できなくても、会話をほとんどしない場合には着用の必要はないなどとしています」
この発表にはちょっと違和感を感じます。
例えば、山道は譲り合う程狭い。そんな状態ではマスクをすることが感染予防上必要と思うが、このように言われれば、山歩きではマスクをしなくても良い！ともとれる！
この発表のせいかは不明だが、前回来た時は6割方がマスク着用だったが、今日は２割程しかマスクをしていなかった。
マスクをしていない人とのすれ違いは、こちらはマスクしていても息を止めて、しばらくしてから息を吸うようにして自己防衛。
この発表の反動として、感染者数が増えなければ良いですね！
ちょっと心配です。
マスクをしていない人とのすれ違いを心配しながら、龍の彫り物の休憩所まで戻って来ました。
運よく人が居なかったので、ここで水分補給して再出発。
次の休憩場所は、いつもほとんど人が居ない「泰光寺山」
皆さん巻道を使うので、いつも静かな山頂だがベンチもあります。
聞こえて来るのはウグイスの鳴き声だけ。
ここで水分補給と、残っていたお握りを食べました。
小休憩後はひたすら歩いて戻ります。
榎窪山を過ぎ、発電所に戻る下り坂で黄色い花を発見。
来る時気が付かなかった花です。
「ニガナ」
綺麗な花なのに、何故「ニガナ」なのか？
調べると…
漢字で「苦菜」と書くようで、その字の通り茎や葉に含まれる乳液が苦いらしい。また薬にもなるそうで、副鼻腔炎や胃炎の民間療法に使われる？ようです。
長い下り坂が終わった所が発電所。
久し振りの山歩きも、そろそろ終わりです。
今日は歩いている間、ずっと聞こえて来たウグイスの谷渡り。
空気も爽やかで緑深い山道は、楽しく歩くことが出来ました。
ただ、マスクの事が気になりますね～！
一日も早くコロナ禍が治まる事を願うばかりです。
以前駐車場として使われていた所までやって来ました。
未だにゲートは閉じたままです。
この様子だと、駐車場として復活は無理のようですね。
人気の城山湖なのに残念です。
そんな事を思いながらゲートを見ていたら、ひとりのオジサンが道を聞いて来た。
道が分からないようです。
高尾山口～城山湖一周～高尾山口のコースらしいが、これから草戸山への道が分からなくなったようです。
今私が歩いて来た榎窪山手前の分岐点から長い下り坂を来たが、そこからの道が分からなくなったようです。
本来、坂道を下った所を発電所上側の道へ進み、金刀比羅神社前を通ってダム天端を歩いて草戸山へ行かなくてはならないが、変電所下側を歩いて来てしまったようです。
地図で説明しようと、オジサンが持っている地図を見ると、その地図は山歩きの地図ではなく普通の地図で山道のコース表示がない。
これでは分からないので、間違えてもしょうがない。
そこで、梅林の中を通って金刀比羅神社への階段を登って行く道をお教えしました。
でも心配なのでオジサンの後を追い、神社への階段を間違えずに登って行くのを確認して一安心。
その後、間違えずに帰る事が出来たら良いが、ちょっと気になります。
山道を歩く時には、山用の地図かスマホで山の地図を見られるようにするのが必須ですね。
低山と言えども、道に迷って遭難しては大変ですからね。
オジサンを見送った所で今回の山歩きは終了です。
今日の記録
距離：8.4 km
時間：約3時間30分（昼食＆休憩約30分含）
コース（スタート地点～中沢山往復）
久し振りの山道の８Km越えは、少しばかり疲れました。
運動不足ですね。
また南高尾山稜を歩いて、足腰鍛えようと思います。
最後までお付き合い有難う御座いました。
