8月5日(木)
蓼科で迎える二日目の朝。
今日も気持ちよく6時半に起床。
今日も八ヶ岳に雲は無い。
今日も天気は良さそうです。![]()
涼しいからか、体は随分楽です。
そこで、少し歩きに出かけました。
三蜜が少ない場所を!と考えると剪定が難しい。
今までは、そんな選び方した事が無いから悩んでしまった。
悩んで選んだ場所は「横谷峽」
ここは紅葉と氷瀑で有名です。
夏の今は、紅葉も氷瀑も無いので、歩きに来る人も少ないのでは?と考え、行って見ました。
混んだとしても朝早ければ空いているだろう。
支度をして直ぐに出かけました。
良く行く場所なので、道案内のナビはいらないが、それでもナビに横谷峽をセット。
しかしこの車に付いているナビは、広い道しか案内しない。
何度も再検索をしてもダメ。
結局、ナビの案内を無視して、いつも通っている近道を走りました。![]()
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まずビーナスラインに出て、蓼科湖を目指します。
蓼科湖に着いたら、焼肉のお店「蓼科牛 Ittou」を蓼科湖側に曲がり、手造りハム・ソーセージ専門店の「ザ・ババリアン・ペーター」と蓼科湖の間の道を走ります。
突き当りを左に曲がり、湖の反対側の「TINY GARDEN 蓼科」まで行き、そこからはゴルフ場脇を抜ける道です。
狭い道は本当に狭い。
さらに蓼科高原カントリークラブの脇を通ります。
手入れされたグリーンは気持ち良いですね!
このコースは最短距離だが道が狭く、車一台やっとの道幅。
車が来ないことを祈りながらゆっくり進みました。
これだけ狭いから、ナビは案内しないのかな?![]()
蓼科湖から10分程で駐車場に到着。
時間は8時40分。
朝早いからか、駐車場には業者の車が2台だけ。
自家用車は一台も停まっていません。
駐車場脇にある木戸口神社。
何事も無く歩いて来れるよう、お参りしました。![]()
この神社の後ろには、綺麗な水が流れています。
神社の後ろを流れたこの水は、道路の下を通って、道の反対側の斜面に流れ落ちています。
深い谷底に落ちる水を撮影してみました。
実はこの流れ落ちて行く姿が乙女滝なのです。
その事を知らない方は多いのではないだろうか?
ここに、立て看板を立ててもいいかも?
でも、そんなことをしたら、ここから下を覗き込む人が多くなり、万が一転落しても危険ですよね。
この事は私だけの秘密としておきましょう!![]()
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さあ!その乙女滝を見にって見ましょう。
流れ落ちる脇の岩の上に、20㎝程の可愛いお地蔵様?の人形がありました。
前にはお賽銭がいっぱい。
何故、ここにお地蔵様?の人形があるのか不明ですが、私もお参りしました。![]()
道沿いに横谷峽の案内図。
今日は大滝辺りまでは歩いて行って見たい。
頑張ろう!![]()
水の流れ落ちる所からすぐの所に、乙女滝への降り口。
ここを下っていくと、大きな音と水しぶきが舞う滝が出現。
これが乙女滝です。
滝の下から見る乙女滝。
落差約15メートルの迫力ある乙女滝。
近づくと、小雨のように水しぶきが降ってくる。
ここは、20000個/立方cmのマイナスイオンがあるようです。
大きく息をして、マイナスイオンをいっぱい浴びて、心身ともに爽快。![]()
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滝の周りには誰もいません。
今まで、何度か来ていますが、誰も居ない乙女滝は初めて。
早く来て良かった!![]()
滝の傍に、大河原堰の説明がありました。
この滝は「世界かんがい施設遺産」でもあるようです。
この説明によると、この滝は江戸時代に作られた「大河原堰」の一部。
昨日訪れた蓼科大滝の流れの「滝の湯川」から取水して、ここへ流しているようです。
この流れは、下流の泉野地区を経て玉川地区の田へ水を引いているようです。
いつも帰りに通る八ヶ岳エコーラインの周りに広がる田まで、この水は流れていくようです。
江戸時代は、土木機械も無い時代です。
人力だけで、これだけ壮大な灌漑工事をしたとは、本当に凄いですね。
そう言えば、この近くにある湖の多くは人造湖。
まず諏訪湖、白樺湖、女神湖、蓼科湖、そして東山魁夷の絵で有名な御射鹿池・・・
沢山の人造湖があります。
最近は温暖化で勝沼でも40℃近い気温となりましたが、昔の冬は厳しかったのでしょうね。
田へ引く水を温める為に造った溜め池。
それが今や観光資源となっているのです。
先人に感謝ですね‼️
この地の灌漑用水の話だけでも、大分長くなりそうです。![]()
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また別の機会にするとして、話を横谷峽に戻しましょう!
滝を見た後、いよいよ横谷峽散策です。
滝から渓流沿いに王滝を目指します。
紅葉で人気の横谷渓谷ですが、この季節も青葉に光が当たりとてもとても綺麗。
横谷峡は午後になると日陰になるので、午前中がお勧め。
乙女滝から小川沿いを歩くと、横谷温泉旅館です。
小川沿いの道が一部通告止めなので、旅館の敷地内を通行させて貰います。
建物の間を抜けて、遊歩道へ向かいます。
この階段を登った所に小さな滝。
素敵な景色です。
横谷峽の遊歩道に戻りました。
最初の滝、霧降の滝です。
橋の上で、朝食しているご夫婦。
邪魔をしてはいけないので、脇の方から一枚だけ滝を撮影しました。![]()
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横から見る霧降の滝
一か所だけ、岩が赤茶色。
流れ出ている水が温泉なのでしょうか?
温かいかな?と手を付けてみたが冷たかった。
この辺りから、周りは苔がいっぱいです。
ジブリ作品の苔の妖精が出て来そう!![]()
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この辺りは、大きな溶岩がいっぱい。
鷲滝
岩の凹凸が、鷲の羽の模様に似ていることから、そう呼ばれているようです。
大きな一枚岩の上を、流れる水。
岩底は茶色です。
これは流れる水が強酸性水のため。
さっき霧降の滝で、茶色かったのはこのためですね!
よく見ると茶色の川底の一部が緑色。
気になり調べると、緑色は強酸性水を好むチャツボミゴケのようです。
チャツボミゴケと言えば、草津温泉へ行ったときに見た、チャツボミゴケ公園を思い出す。
(チャツボミゴケ公園、2020年10月撮影)
なる程、納得です。![]()
視線を山側に向けると、苔むした大きな岩にへばりつく様に根を張る樹々。
自然って逞しいですね。![]()
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さらに進むと「氷瀑」と書かれた案内。
右側です。行って見ました。
厳冬期には、この水の流れも凍るようです。
屏風岩
辺り一面に水の音。
岩肌を流れ落ちる綺麗な流れです。
この景色は、とても癒されます。
いつまでもここに佇んで居たい。![]()
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小休憩の後、さらに上流を目指します。
周りは原生林。
それにしても、自然の生命力は凄い!
根元が空洞の木。
中にお札がありました。
自然の大きな力を眼にしたら、崇めたくなりますね!
左の階段を登って行くと王滝。右は一枚岩のようです。
一枚岩を見に行って見ました。
これが一枚岩。
一枚の大きな岩の上を流れる事からそう呼ばれるスポット。
一枚岩を見た後、分岐点に戻ります。
ここからは階段の登坂。
運動不足の足にはキツイ登りです。。
登って行くと、坂の途中に東屋。
その前に見えるのが、王滝です。
乙女滝から2.3Km。時間は9時50分。
丁度1時間程歩いて来ました。
この東屋で滝を見ながら休憩です。
朝早かったので、小腹も空いています。
「おいしい学校」で買って来たメロンパンを頂きました。
休憩していたら、下から登って来る女性一人。
今日初めて出会う人です。
その方も滝を撮った後、隣で休憩。
お声をかけて、お話をしてみました。
東京から来られた方で、横谷温泉旅館にお泊りのようです。
山が大好きな方で、八ヶ岳は随分登られているとのこと。
横谷峽は、いつもこの王滝までだったので、今日はおしどり隠し滝まで。
さらにお話をしていたら、今回は仕事で来られたようです。
その仕事とは、ピアノの演奏。
彼女はピアニストで、横谷温泉旅館で、今夜宿泊客130人の前で演奏するそうです。
コロナ禍の今、コンサートは中止が多く、演奏の機会も少ないようです。
そんな今、「演奏する場があることは、本当に助かります!」と話された。
演奏会はどうしても三蜜になるので、演奏する機会は激減のようです。
どんなお仕事も大変ですね。![]()
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昨日ここに来て、今夜行われるコンサート前に、山歩きを楽しんでいるとのこと。
また、八ヶ岳がお好きな斎藤さんは、北八ヶ岳の黒百合平の山小屋、黒百合ヒュッテでもコンサートをされているそうです。
今夜のコンサートは、是非お聴きしたいが、宿に宿泊していない私は無理ですね。
黒百合ヒュッテも、なかなか登れないので、難しいかな!![]()
今度機会があったら、黒百合ヒュッテ以外のコンサートを見に行きますね!![]()
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お話を終え、またの再開を約束してお別れしました。
今回歩くのはここ王滝まで。
折り返して駐車場へ戻ります。
ピアニストの彼女は、さらに階段を登って、少し先のおしどり隠し滝へ歩いて行かれました。
今夜のコンサート、頑張ってくださいね!![]()
戻り、旅館のコンサートを調べて見たら、彼女の名前は「斎藤美香さん」
著名なピアニストでした。
帰宅後、斎藤さんの演奏を聞いてみたい!とネットを調べていたら、インタビュー動画がありました。素敵なお人柄が分かる動画です。
良かったらご覧ください。
演奏もありました。
そのうち一つご紹介
音楽って良いですね!
王滝から戻る途中、登って来る人に出会いしました。
本当に今日は静かです。
ここが賑わうのはやっぱり秋ですね!
コロナ禍の今、横谷峽を楽しむなら今は安全!![]()
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横谷温泉旅館まで戻って来ました。
旅館の裏は高い崖で、その崖が崩落し修繕したようです。
旅館の裏を通れたのが、安全のために通行止めとなっていました。
無事、王滝までの往復完歩です。![]()
時間は約2時間でした。
帰り道、横谷峽からすぐ近くのパン屋さんへ寄りました。
ここは、人気のパン屋さんで、早くいかないと売れ切れてしまいます。
時間はまだ10時40分。まだ大丈夫でしょう。
そのお店の名前は「ベーカリー・レストラン EPI」
入り口横にあるテラスの席で食事もできます。
でも今日はかなり埋まっていました。
エピのパンはとても美味しくお勧めです。
パンを買っての帰り道は、来た道と同じ石遊の湯から蓼科湖へ抜ける道です。
途中に「石遊の湯」
案内には「臨時休業のお知らせ」が貼って有ります。
コロナ禍の為と書いてあります。
素敵な泉質の温泉です。
早く営業再開することを、楽しみにしていますよ!
再開を願うように、入口脇にはお花がいっぱい咲いていました。
何処へ行ってもコロナ禍の影響が見えてきます。
一日も早く、マスクのない生活が戻る事を願うばかり。
この後、今日はのんびりと涼しい夏を堪能しました。
最後までお付き合い有難う御座いました。![]()





















































