コロナ禍の中、巷では観光地が半年ぶりの大賑わい。
交通渋滞もあちこちで発生していたようですね!
世の中が動き出した!と感じる風景。
これで「経済は一安心」となるかもしれませんね!
その結果、各地で密集発生している様子がニュースで流れていました。
これが新型コロナウイルス感染者増加に繋がらなければ良いのですが・・・!
数日後の感染者数の数字が気になります。
これだけ人々が移動していると、「私も出かけたい!」とは思ってしまう。
しかし混雑は苦手なので、お彼岸中はおとなしく外出自粛。
出かけても、足の指骨折していては歩くことも出来ないので止むを得ないですね。
そして9月22日(火)、秋の彼岸最終日!
お寺のお手伝いをしてきました。
私は数年前から、お寺の檀家総代の役員。
世話人です。
今回のお手伝いは、護持会費の受付。
12時~15時の3時間、世話人全員で受付してきました。
我が菩提寺の世話人の仕事は、
・春・秋のお彼岸に、お寺で護持会費の納付の受付。
・お盆に施餓鬼法要時の受付。
・お盆やお彼岸前に、墓地や寺廻の除草。
お寺の世話人の仕事は,自治会の役員程多くはありません。
年2回行われる春と秋の彼岸に行われる護持会費納付があります。
しかし今年はコロナ禍の影響で、春は中止でした。
なので、今回は春と秋の2回分の納付の受付です。
まだまだ先が見えないコロナ。
今回、納付受付を行うに際して、いくつかのコロナ対策をして開催となりました。
・本堂の入り口に、消毒液の設置。
・マスクを忘れてきた人用に、無料マスクの配布。
・受付のテーブルに、飛散防止のパネル設置。
最近はこんな便利なものが、ネット通販で買えるようです。
・「振り込み」での護持会費納入。
コロナ禍の為、今回から採用です。
しっかり準備をしての今回の受付業務。
いつもは長い列を作る受付だが、今回は余裕がありました。
振込が多かったのか?
三蜜を避けて時間をずらして来たのか?
受付役としては助かります。
酷い時には並んでいる人同士のトラブル発生の時もありましたから・・・
コロナ禍は、お寺の運営にまで影響が出ています。
しかし、コロナ禍の影響以上にお寺をとりまく「世の中の流れ」が、大きく変ってきたようです。
・葬儀形式が変わってきた。
最近は大勢参列する葬儀が減り家族葬が増えた。それも急激に!
病院から火葬場へ直送。
葬儀減少の結果、葬儀会社も廃業するところも。
・お墓を持つ人が減って来た。
お墓へお骨を入れずに自宅で保管したり、樹木葬、散骨など・・・
お墓を持つと維持費がかかる等の理由から、墓じまいする人が増えた。
結果、檀家数の減少。
檀家数の少ない我が菩提寺でも、お墓を持たずお骨だけ預ける人が増えました。
中には墓じまいをする家も見受けられる。
納骨堂を作るにもお金がかかるので、現在は本尊裏にお納めしている状態。
現在預かっているお骨は40を超えています。
環境が変わってきた理由には・・・
・少子高齢化で見取ってくれる人も減った。
・身体が不自由になりお墓参りが出来ない。
・少子化で墓を引き継ぐ人がいない。
生活の変化により、人との繋がりの減少し「感謝」という心が無くなりつつある。
そのため、「自分ファースト」の考えが進み、人に対する感謝の気持ちが減る。
結果として、先人への感謝も無くなり信仰離れが進んでいる?
(原因については、いろいろ考え方はあるようです)
お寺や墓地を必要としない人が増えつつある今、お寺の存続は厳しい状態になっているようです。
お寺運営は・・・
・檀家が減り、葬儀や法事が減ると、お寺の仕事も減ってしまう。
・仕事が減ると収入が減り、寺の運営が厳しくなります。
お寺は、護持会費や寺院行事、法要のお布施等で成り立っているのです。
我が菩提寺も檀家が減りつつあり、運営が厳しい状態になりつつあります。
そこで、檀家以外の法要も受けているようです。
今日は都内、明日は三多摩と広いエリアのようです。
お寺運営も、今までやってなかったことまで考えないと難しい。
お寺によっては、いろいろな取り組みを行っている所もあるようです。
8月6日に「カンブリア宮殿」で、築地本願寺の事が紹介されていました。
なんと、寺婚活も始めたようです。
築地本願寺の活動記事もありました。
「ビジネスマン僧侶が挑む お寺が「コンシェルジュ」になろうとする理由」
これからのお寺運営は「企業運営」と同じく、待つだけではなく、寺側からも全前進して行かなくてはならないようです。
本当に難し時代です!
このことは仏教だけではなく、キリスト教も同じようです。
近くに牧師さんが住んでいる友人の話。
その牧師さんは、本業以外に結婚式場の式も執り行っているらしいが、最近は結婚式も減少傾向。
そこへコロナ禍の追い打ちで、結婚式場の運営も難しくなっているようです。
結婚式が無いという事は、牧師さんにとっては仕事が減り収入減。
牧師と言えども、働かなくては生活できない状態に追い込まれているようです。
そこで、老人施設の送迎バスの運転手の仕事をしているようです。
その牧師の奥さんも、近くのスーパーでレジとして働いて生活の手助け。
お寺だけでなく、キリスト教にも厳しい世の中のようです。
私は厳格な仏教徒ではありません。
小学校の時には、担任がクリスチャンだったので、教会へも良く行きました。
お祈りの仕方も覚え、当時のロザリオはまだ持っています。
宗教は大切!などとは言いませんが、生きているといろいろな悩みがあります。
悩みとは「幸福とは何なのか」「生きる理由は何か」「子育ての悩み」や「人付き合いの悩み」等など。
そんな悩みを解決してくれるよりどころの宗教だったのでは?と思います。
しかし、私が感じる今の宗教は、結婚式や葬式、法事でお世話になる所。
生き方を教えてくれる、悩みの相談、解決方法などを説いてくれるという活動は見えてこない。
これでは本来の宗教の原点から外れているのかもしれません。
築地本願寺の活動は、表面だけ見ると、なんでお寺で婚活?と違和感を感じる人も。
でも、昔はこれと同じようなことは行われていたようです。
築地本願寺の取り組みは、宗教本来の原点を見つめて活動しているのかもしれません。
我が菩提寺は、法事など以外でお寺に人が集まることはありません。
築地本願寺の活動を見て、我が菩提寺も、人に寄り添う活動が行う必要があるようにも思います。
婚活をして欲しい!とは思いませんが、もう少し人に寄り添う活動を!
それにしても、今の世の中は大きく変わり、人に頼らなくても生活できてしまう。
ネットやコンビニがあり、生活するには事欠きません。
いまや人と話すことなく物も買える時代。
人にお世話になる!という感覚は無くなってきた。
さらに、毎日TVでは、何処かの大統領が「自国優先」的行動を連発。
また、違う国の大統領は、自分の政策に反対する人を殺す?事もいとわない。
自国や自分の政権、自分の事だけを考えている様子が毎日流れている。
これでは、人のことなど考える気も起きてこないのもやむを得ないと感じる。
料理できなくても生きていける。
顔を見なくても話をしなくても買い物できる。
スマホのボタンを押せば、宅急便で品物が届く。
人に頼らなくても生活できる。
自分さえ良ければ!と考えたら、何も困らない。
これでは宗教なんて必要ない!と思えて来る。
だから、宗教を必要としなくなったのか?
中国で話題となった日本の行動。
日本のことが中国で話題になったようだ。
歩道で道を渡ろうとしている子供を見かけると、車を停めて渡らせてあげた。
そしたら、その子供は大きくお辞儀して感謝をする様子がながれた。
この映像が中国で紹介され、大きな反響となり、真似をする人が続出!とニュースになっていた。
しかし、中国を感動させたこの光景も、私の目の前では見る事が出来ない。
運転していて、歩道を渡ろうとする人がいたら、出来るだけ止まってあげるようにしている。
しかし、ほとんどの人は会釈さえせず、当然の顔して行ってしまう。
それも子供だけではなく、良識のあるお爺さん、お婆さんでも。
感謝する子供を見て感動した中国の人達が、今の日本を見たらどう思うのだろうか?
反対に、「中国を見習ったら!」と言われてしまうのでは・・・
情けないですね~
感謝を忘れてしまった日本人の心には、宗教は必要無いのかもしれない。
国も個人も、「自分ファースト」。
これでは、これからの人間社会はどうなっていくのだろうか心配だ?
孫の生きるこれからの世の中が、とても心配です。
秋の彼岸に行われた護持会費の受付で、いろいろ考えさせられました。
そういう私はどうなのだろうか?
随分人との繋がりが減ってきてしまった。
もう少し、人との触れ合いを増やさなくてはいけないですね!
感謝の気持ちを持ちながら・・・
お寺の世話役、そして自治会。
もう一歩頑張ってみようかな。
受付業務を終わり、帰宅して庭を眺めていたら、数羽の鳥が飛んできた。
セキレイの親子かな?
寄り添って庭を歩く姿が仲睦まじい。
人間以外の動物には、まだ「個人ファースト」と言う考えはないようです!
鳥を見習わなければ・・・ですね!
最後までお付き合いありがとうございました。