最近、山で出会った老人夫婦が皆さんとても元気です。
その人達には共通の何かがあるような気がする。
そこで、出会った老人夫妻の元気は何処から来るのか?
少し考えてみるとしよう!
最初に出会ったご老人夫妻。
2019年1月1日。
元旦に八重山登山をした時でした。
上野原中学校から展望台を経て八重山・山頂へ登っている時です。
前を歩くお婆さんが、急坂を這いずって1歩1歩、亀のごとく登っている。
上ではお爺さんが心配そうに見ているが、補助をする様子はない。
見るに見かねて手助けをしようとしたら、「大丈夫です、先に登ってください」とお婆さん。
脇を抜けて頂上へ到着するが、しばし登ってくるお婆さんを、お爺さんと一緒に見守ることになった。
お爺さんは、「そうそう、焦らずゆっくりな!」と優しく声をかけていた。
お爺さんのお話だと、お婆さんは半年間寝たきりになってしまい、最近やっと歩けるようになったそうだ。
そこで、リハビリも兼ねて、昔良く登っていた八重山で、足腰鍛錬を始めたようです。
昨年に続いて、今年、令和2年の元旦に登った八重山。
このご夫婦にお会いできるかな?と思っていたが、残念ながらお会いすることはなかった。
その後、元気になられたのか気になるが、優しいお爺さんが付いている。
きっと元気に歩いていることでしょう!
次に出会ったご老人夫妻。
初夏のある日、城山湖一周でお会いしたご夫婦。
ご夫婦は発電所から右回り。
最初のなだらかな坂を登って来られた。
東京都八王子市で「町の電気屋さん」をしていたようだ。
しかし昨年春、ご主人が腰骨を骨折したため、やむなく閉店。
ご主人は82歳。
見るからに元気そうだが、胃も半分無く足も骨折をされたり満身創痍。
現在は、健康保持のために週に何回か城山湖へ来られているようだ。
歩きやすい城山湖。
私と同じで大好きなようです。
山がお好きで、昔はアルプスなどを歩かれていたようだが、最近は城山湖を歩くのが日課。
そのコースは、発電所から右回りで、二つ目の「ふれあい休憩所」まで。
距離は駐車場から約1.4Km程のなだらかな長い上り坂。
この「ふれあい休憩所」は城山湖一周で一番高い所。
ここへ来るのも、足腰弱いと結構大変だと思う。
この休憩所で一休みして戻られるのが日課とのこと。
高齢のご主人だが、車の運転をされて城山湖まで来られるそうだ。
運転はまだ大丈夫そうです。
山歩きをしているからだろうか?ご夫婦の歩く速さは健康そのもの。
私たちとあまり変わらないスピードにビックリ。
このご夫婦とは、その後3回お会いすることになる。
すっかり顔なじみとなり、先日城山湖一周左回りで「ふれあい休憩所」まで来た時、ここでご夫婦と出会った。
今までは坂道での立ち話だったが、今回出会った場所は休憩所。
ゆっくりベンチに座っての会話となった。
奥様はお話が大変上手で、途切れることない楽しいお話。
この奥様が、お店に来られたお客さんを接客していたのだろう。
今回も、奥様の話に引き込まれてしまった。
笑顔で話す奥様の姿を、横で穏やかな笑顔で見守るご主人。
とても仲が良さそうです。
最後は、先日登った髙川山で出会ったご夫婦。
山頂手前で追い越した老夫婦。
奥様の足取りが遅く、ご主人が奥様に声掛けして道を譲ってくれた。
髙川山・山頂。
ここからの景色は最高!
景色を楽しみながら、ゆっくり昼食を楽しんだ後は下山です。
下山を始めた時、さっきの老夫婦の奥様が一歩一歩、ゆっくりゆっくり下っていた。
そのお婆さんの足取りに合わせ、優しい眼差しで見守るオジイサンが後に付く。
掛ける声も優しく、奥様のペースを大事に歩いていた。
追い越すときにお声掛けしたら、気さくなお爺さんが山の話をしてくれた。
山登り経験豊富なお爺さん。
若い頃はあちこちの山をご夫婦で登っておられたようだ。
しかし、連れのお婆さんは認知症になってしまった。
病気になっても、奥様を連れて山登りをしているらしい。
認知症のお婆さん、先日病院へ行ったら、先生がビックリするほど回復したようだ。
認知症が改善する薬は無いのだが?と言う程に。
山登りが認知症改善に効果があったようだ。
このお爺さん、とてもお話がお好きで、次から次へと話は止まらない。
声も張りがあってとても元気だった。
山で出会った三組の老夫婦から教えて貰ったこと。
三組の老夫婦の皆さん、体調不良はあるようだが、それでもお元気です。
私もこの老夫婦を見習って、元気で余生を過ごしたい。
そのためには、夫婦仲良いのが一番。
そして体を動かすことが大切のようだ。
特に、三組目の認知症が改善したご夫婦の事が気になり調べてみた。
そうしたら、NHKの「ためしてガッテン」のこんな記事が目に付いた。
2017年5月17日に放送された「これが世界最先端!“認知症”予防SP」
その中の一つに有酸素運動が、認知症予防には効果あるようだ。
山登りは有酸素運動です。
三組目のご夫婦の、認知症に効果が出ているというのは、理に合っていたのですね。
そして、二組目の奥様と三組目のお爺さん。
体調不良や認知症でお世話は大変だが、介護している連れ合いの共通点がある。
それは・・・
とても明るい、優しい、そして話好き
この「話しをする」ことも必要なようだ。
自分以外の人と関りを持ちながら暮らすことが、人間にとって大変重要なようだ。
さらに調べていたら、こんな言葉に行きついた。
「きょうよう」「きょういく」「ちょきん」
「教養」「教育」「貯金」❓
いえいえ違いました。
「きょうよう」とは、「今日する用事」
「きょういく」とは、「今日行く所」
「ちょきん」 とは、「筋力を貯める」
働いている時は、「今日する用事」はいっぱいあった。
「今日行く所」も決まっていた。
だけど「筋力を貯める」時間はなかったな~!
そして仕事を終わった今、無趣味な私に、
今日する用事が ・・・ない。
今日行く所も ・・・ない。
そこで、自然が好きな私は山歩きを始めたのだが、お陰で筋力を貯めることは随分出来て来たと思う。
あとは、夫婦の会話を楽しむ。
そして社会へ出て、いろいろな人と大いに話し合う事かな?
山で出会った素敵な人たちに教えて貰った人生の生き方。
「きょうよう」「きょういく」「ちょきん」
人にお世話にならなくても済むように、
この3つを実践して頑張としましょう!
最後までお付き合いありがとうございました。