8月22日(水)
朝の八ヶ岳。
アベックで来ている台風の影響が気になるが、空は青空。
でも山の上は雲がかかっている。

明日はもっと台風の影響があるだろうし、
山へ行くなら今日しかない。

行ってきました。
今回登る予定コースは、
麦草峠 ⇒ 白駒池 ⇒ にゅう(乳)の往復。
しかし、とっても素敵だったので、さらに足を延ばして
麦草峠 ⇒ 白駒池 ⇒ にゅう(乳)⇒ 中山⇒ 高見石 ⇒ 白駒池 ⇒ 麦草峠
を歩いて来ました。
コース図はこちら(地図:YAMAP)

「にゅう」と言う山の文字ですが、ニュウと記載されている所もあるが、今回は「にゅう」とします。
素敵な写真が多く絞り込み出来なかったので、2回に分けてご紹介。
今回はその一回目、
麦草峠 ⇒ 白駒池 ⇒ にゅう(乳)
台風の影響で、午後の天気が気になる。
そこで、いつもより早く出発。
気持ち良い高原の道路、メルヘン街道。

行く先に見える道路上の看板には、国道299号最高地点の案内。
因みに、ここは国道では2番目に高い所。
国道299号(メルヘン街道)の最高地点(標高2,127m)は、本来の麦草峠よりも佐久穂町側に数100m寄った地点にある。この地点は、国道では渋峠に次いで2番目に標高の高い場所である。(ウィキペディアより)
麦草峠駐車場に到着。

まだ8時半と言うのに、駐車場には多くの車が停まっていた。
皆さん早いですね!
準備して、8時45分スタート。
まず白駒池へ向かう。

白駒池までは、コメツガ、トウヒ、シラビソの原生林の中を行く道。


山小屋へ荷物を運ぶ強力さんが前を歩いて行く。

高見石の山小屋へ行くのかな?
10分程で白駒池へ到着。

白駒荘は、湖畔では唯一の宿泊所だが、宿泊棟が新築工事中。
もう直ぐ完成のようで、調べてみると10月1日完成らしい。
白駒荘前のボート乗り場。

湖に向かい手を広げ挨拶する連れ合い。

今日の目的地は白駒池ではなく「にゅう(乳)」
山の名前は「にゅう」「乳」「ニュウ」と色々ありそうだが、今回は「にゅう」とします。
白樺湖とのふれ合いは程ほどに、湖畔の向こう側へ向かう。

途中から見る白駒池。
何処から見ても素敵な景色!

白駒荘から5分程の所が、白駒池一周と「にゅう」への登山道の分岐

右方面が「にゅう」

平坦な石ころの道を10分程歩いて行くと、白駒湿原に到着。

湿原を過ぎると、平坦な道から登りになる。

ここで二組の登山者と出会う。
最初出会ったのは、一眼レフカメラをそれぞれ手にしたご夫婦。
カメラが趣味のようだ。
前日もう少し先まで行ったけど天気が悪かったので戻り、今日は再チャレンジとの事。
写真を撮っているお二人に、頂上での再会を約束してお別れ。
次に出会ったのは、道を戻って来るご年配のご夫婦。
「にゅう」への登山道が厳しく、お二人には無理そうなので、高見石から丸山へ行こう、と戻って来たそうだ。
丸山への道も大きい石がある坂道ですよ!
と、話をする連れ合い。
少しお話をした後、お別れした。
この御夫婦がその後どうしたかは不明(笑)
少し歩くと、「にゅうの森」の案内。

ミヤマクサゴケの密生する苔の森
さらに進むとまた分岐。
右方面が「にゅう」だ。

案内が分かり易く、初めての登山ではとっても助かった。
しかしこの辺からの道が・・・
この登山道が何処までも続いている。

先ほど戻って来た高齢ご夫婦の言っていた意味が分かった。
確かにこの道を見ると戻りたくなる(苦笑)
そしてどこが道だか分かり難い所も。


さらに、道が分かり難い所も有り、途中何度もスマホの地図を頼りに登ることになった。
山の地図は色々ありそうだが、このソフトは、山好きの友人に教えて貰ったもの。
スマホのお陰で道に迷うことが少なくなった。
こんな時、ガラケーをスマホにして一番良かったな~と思う時。

また分岐。真っ直ぐは稲子方面。
にゅう・中山峠は右だ。

この標識は「ニュー」と書いてある(笑)
途中、大きな岩を抱え込み育つ木。


生命の力強さがヒシヒシ伝わって来た。
その生命力の証?
・・・の根が張り巡る斜面を登ります。

こんな所は、道が分からなくなる。
道沿いにロープや、木に巻きつけてある赤い紐を頼りにひたすら登る。
一歩一歩気を付けながら登ると、上の方が明るくなって来た。

人の声も聞こえて来たぞ!
そろそろ頂上だ。
道を確認しながら息を切らし、頑張って登頂!
そのご褒美がこの景色!
まずは富士山

八ケ岳の天狗岳などが見える。

左側にそびえるのが「にゅう」の頂上だ。

早速登って行きましょう!
頂上からの景色が凄かった!

「にゅう」の頂上。標高2,352m、360度遮るものない景色。
岩の上から見える右が天狗岳、そして左が硫黄岳

台風の影響か?
風がとっても強く、アッという間に富士山が隠れてしまった。

八ケ岳の山々の前に広がる景色。

平地は、南牧村あたりか?
だとすると、先日行った滝沢牧場もあの辺かな?
こっちには丸山


右の方に白駒池が小さく見える。

白駒池の写真に写っている方は、登って来る時に出会ったご夫婦の奥様。
お二人も無事登頂です!
頂上での再会を喜びました。
気になる登頂までの時間だが、白駒荘から頂上まで1時間10分。
良く頑張りました!
さて、「にゅう」への登頂で目的達成。
あとは今来た道を戻る予定だが、この景色を見たら、もう少し先へ行って見たい。
そこで、中山~高見石~白駒池へ行って見ようと決定。
頂上で再会したお二人も、同じコースのようだ。
先に行ってますね!
と言葉をかけて中山へ向けて出発。
ただ、中山への案内板が無い。
スマホで確認して進む。
ここからの道も根っこや大きな岩の転がる道。

転ばないよう、気をつけて進みます。
しばらくすると、開けた所から「にゅう」の頂上が見えた。

これ程尖った岩の上だったとは・・・

さっき立っていた岩の前は凄い絶壁だった
さらに苔むした木の根が張る道なき道を進む。

中山への途中、また視界が開けた所があった。
目の前にクッキリと天狗岳、その左に硫黄岳。
手が届きそうだ。

すぐそこだね!行って見ようか?
と思える程近い所に見えた。

しかし、見た感じ以上に時間がかかるのですよね!
しっかり準備して、いつかは登ってみたいな~と心に誓った。
汗をかき、息を切らして登る山。
なぜこんなに苦しいのに登るのだろう?
そういつも思うが、頂上からの素晴らしい景色を眺めると、苦しさをすべて忘れまた登りたくなってしまう。
山って素晴らしいですね!
ところで…「にゅう(乳)」って不思議な名前だね。
どんな謂れがあるのだろうか?
所説ある様だが、ここでは説明を控えます。
ネットには色々調べて居る方もいました。
ご興味ある方はそちらをご覧くださいね。

さて、今回の山歩きは、次回へ続きます。
次回は、中山~高見石~白駒池です。
ここまでお付き合い有難うございました。
