我が家のお盆
<2017年>
暑い日が続き、夏バテ気味~と思っていたら、
梅雨のような雨降りの毎日。
8月13日、
この涼しさは有り難いが、
雨の中、ご先祖様をお迎えに行きました。
遠方の御実家へ、渋滞の中帰省の方は大変ですが、
我が家は幸いな事に、歩いて行ける所にあるお墓です。
お墓でお線香に火をつけて、そのお線香を持って帰ります。
ご先祖様には、この煙に乗ってお帰り頂きます。
昔は門の所で藁を燃やしてお迎えしましたが、
今は藁を燃すのは省略です。
我が家では床の間の脇に盆棚を設えます。
用意した盆棚にお線香を備え、
これで、我が家にお迎え出来ました。
お帰りなさい!
ゆっくりして行って下さいね!
お供え物の中の馬と牛ですが、
本来キュウリと茄子に足を付けた物をお供えするのだが、
我が家ではいつからか、藁で出来た馬と牛です。
何故、馬と牛か、ご存知とは思いますが、
馬で早くお帰り頂き、牛歩でゆっくりお帰り頂く・・・
先祖を想う気持ちですね!
盆提灯
盆提灯の中には白熱電球、
絵が画かれた筒が、電球の熱で回るようになっている。
今の時代はLEDが主流だが、LEDは熱が少ない。
いずれ、白熱電球も無くなるだろうから、
この盆提灯も回らなくなるかも。これも時代ですね。
因みに、この盆提灯。
先祖の霊が迷わず家に帰れるよう目印として灯すもの。
昔は「迎え火」「送り火」として、家の門前で火を焚いていました。
我が家は、門前で火を焚かないので、盆提灯は必要です。
昔の盆棚には、両サイドに細い竹を山から切ってきて、
その竹から竹へ縄を張り、そこに紙垂をつけるのだが、
もう随分前から竹飾りは省略しています。
床の間の掛け軸は、仏様に掛け替えました。
この掛け軸は、今は無き叔母が描いたもの。
優しい顔が叔母に似ています。
座卓の上には、お地蔵様?の素焼きのお人形。
母が亡くなった時。この人形が母に似ている・・・と、
母の友人から頂いたもの。
玄関には、日日草を飾りました。
お盆には、いつも姉妹達との集まりをするのだが、
それぞれ来客が有ったり子供達も帰って来るので忙しい。
そこで、今年はお彼岸に集まることにしました。
その代わり?孫娘が一人で泊まりに来てくれました。
夜、孫娘と久しぶりに花火をしました。
何年振りだろう!花火をするのは!
暗闇に輝く小さな花火の灯りは、
お盆の夜を一層盛り上げてくれました。
喜ぶ孫娘の声を、ご先祖様も喜んでくれたことでしょう!
とっても楽しいひと時でした。
そして今日は8月16日。
送り火です。
アッという間の3泊4日。
一年振りに帰省頂いたご先祖様のお帰りの日です。
また来年、元気にお迎えできるよう、
どうぞ、お守りくださいね!
少し小降りになってきたので、
そろそろお見送りしようと思います。
線香の煙にお乗り頂き、
牛のようにゆっくりお送りしてきます。
最後まで
お付き合い有難うございました。
我が家のお盆は、以前にもご紹介しました。
宜しかったらそちらもご覧ください。