富士山・絶景の十国峠と岩戸山
12月1日(火)
天気が良いので、出かけて来ました。
向かった先は、伊豆長岡。
予定は往復3時間のトレッキング。
中央道を行くか圏央道を行くか、最近良く迷う(笑)
行く方法が増えて嬉しい迷いです。
結局圏央道~東名に決定。
気持ち良く高速を走っている時、連れ合いが、
3時間歩くのはキツイかも…
と言いだした。
数日前から咳が止まらないようだ。
風邪だと思うのだが、無理をするのは止めておくことにした。
そこで急遽、行き先変更。
向かった先は十国峠。
高原ルートは、走っていてとても気持ち良い
クッキリ見える富士山を背に、十国峠レストハウスに到着。

ここからケーブルカーで十国峠駅へ向かいます。
9時35分出発。
朝早いせいか、乗客は私達の他にもう一組。

下ってくるケーブルカーには一人も乗っていない。

駅に到着。
駅舎の中に、十国峠の謂れが書いてあった。
十国峠とは
昔の国名で「伊豆」「駿河」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」の十の国がここから見渡せたことに由来。
(現在の静岡県・山梨県・長野県・神奈川県・東京都・千葉県)
晴れ渡った日の十国峠の頂上からは富士山や南アルプス、駿河湾はもとより湘南海岸や三浦半島をご覧いただけます。(伊豆箱根鉄道HPより)
十国の紹介

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ここからの景色は「十国見られ」る程景色は最高です。
まず富士山。

大分、雪の帽子も大きくなったね!

富士山が見える脇に、写真入りの案内。

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ケーブルカー駅建物の上から見た景色。
駿河湾や南アルプスが一望です。

ここは視界を遮る物がない。
本当に素晴らしい眺めだ。
頂上の広場には、お地蔵さん。
十国峠「お願い地蔵」

旅の安全と交通災害ゼロを願って建てられたようです。
私達も、今日の旅の安全をお祈りしました。
素晴らしい景色を眺めたからか、
大分調子も良くなって来たようだ。
ならば、少し歩いてみようか?
ここから60分程の岩戸山へ歩きだした。
高原の道は気持ちいい。

左の向こうに見えるのが岩戸山。
手前に墓地が広がっている。

素敵な高原の墓地っていいな~(笑)
歩いて直ぐ、源実朝の歌碑。

「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」
詩歌を愛した将軍源実朝は、二所詣のため鎌倉から箱根権現・伊豆山権現に参詣する途中でいくたびもこの峠を越えています。この歌は22才のときに詠まれたといわれています。(伊豆箱根鉄道HPより)
歌碑を見た所で、振り返って見ると、
富士山が輝いていた。

少し歩くと姫の沢公園に突き当たる。
そこを左に曲がって歩く。
歩いてきた左下の墓地の入口。
幾らかな?なんて興味持つ私です 


岩戸山ハイキングコースの案内図。

赤い線が私が付けた岩戸山へのコース。
この道沿いには、沢山のお地蔵さんが何か所もあった。

ここは、石仏の道と言うらしい。

沢山のお地蔵さんが有る場所に出た。

綺麗にならんだ沢山のお地蔵さんの前には
10㎝程の小さなお地蔵さんが沢山無造作に積まれていた。

可愛い顔をしたお地蔵さん達

境内には、沢山の灯篭

奥まった所にお宮。
ここは、日金山 東光寺

日金山 東光寺の由来
応神天皇二年(271年)伊豆山の浜辺に、光る不思議な鏡が現れました。
鏡は波間を飛び交っていましたが、やがて、西の峰にとんでいきました。
その様子は日輪のようで、峰は火を吹き上げているように見えたので、日が峰と呼ばれ、やがて日金山と呼ぶようになりました。
同四年(273年)松葉仙人が、この光る不思議な鏡をあがめ、小さな祠を建てて祀ったのが、開山と伝えられています。
推古天皇の頃(594年)走湯権現の神号を賜り、その後、仁明天皇の承和三年(836年)甲斐國の僧、賢安が、日金山本宮から神霊を現在の伊豆山神社のある地に遷したと言われています。(走湯山縁起云云)
鎌倉時代は、源頼朝の篤い信仰に支えられ、現在本尊として祀られている延命地蔵菩薩像も、頼朝公の建立によるものです。
地蔵菩薩は、地獄に其の身を置いて、地獄で苦しむ者を救ってくれる仏であることから、死者の霊の集まる霊山として篤い信仰があり、今も尚、春秋の彼岸には多くの人が登山して、神仏や先祖供養のために、卒塔婆供養をしています。
日金山・東光寺HPより
ご本尊が「延命地蔵菩薩」
お地蔵さんは子供の守り神。
だからか、小さいお地蔵さんが有るんだね!
と一人で納得
お地蔵さんが見守る手水舎

熱海市指定文化財の紹介

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祠の中にも沢山の小さなお地蔵さん。

こちらには石仏

本堂向かって左側に、奪衣婆
(三途の川の渡し賃を持たない亡者の衣服を剥ぎ取る役目)

右側には、裁きを行う閻魔王
(写真は割愛)
趣のある梵鐘がありました。

境内の端にあった案内図

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お参りを済ませて、さらに先へ進みます。

分かれ道

ここを左折すると湯河原の町。
私達は真っ直ぐ行きます。
少し行くと出てきた「末代上人宝筐印塔」

この方は、
日金山で修業した伊豆走湯山の住僧末代上人(冨士上人)は、富士山の修験の頭領として富士山に数百回登って修業し、富士山頂に大日寺を建立し、鳥羽上皇の書映した直筆の如法経を埋経したりして、富士山の山岳仏教を定着させた方の宝筐印塔。
(脇にある案内より)
山の上なのに、沢山のお地蔵さんや偉い方に守られた道となりました。
体調不良の連れ合いには、ピッタリの道… ですね
程なくして岩戸山頂上に到着。

標高734m

ここからは熱海の海と街並みが望めます。

霞の向こうに熱海城

富士山の眺めも期待したが、残念ながら海側しか望めなかった。
帰り道、木々の間から見た富士山。

歩き始めは寒かったので、着こんでいたが、
帰り道は少々暑く服を一枚脱いで歩くほど。
道はアップダウンも少なく、運動靴でも歩ける道だった。
快適に歩き、1時間程で戻って来ました。

富士山も随分雲が出てきていた。
人気の無かった頂上駅だが、今は12時近く。
大勢の人が景色を楽しんでいた。
朝気づかなかったが、ここからスカイツリーも見られるようだ。
今は霞んで見られないけど…

この中央あたりに見えるはずですが…
目の前には真鶴半島。

ツアー客がいたので、一便送らせてケーブルカーに乗る。
それでも満席。
今度の運転手は若いお姉さんです。

体調悪かった連れ合いですが、
お地蔵さんに見守られ、無事戻って来られました。
下の駅で、お土産を買いこんで車に戻りました。
予定変更で、時間はたっぷりあるので、
梅で有名な「熱海梅園」へ行って見る事にした。
今年最後の紅葉かな!
ちょっと期待してハンドルを熱海に向けました。
最後までお付合い有難う御座いました。
