高瀬渓谷(大町)の紅葉
<ダム内部見学と葛温泉>
 
前回の続きです。
 
龍神湖畔を歩く、高瀬渓谷の紅葉見学を終え、ダムへ戻ります。
戻った所に「大町ダム情報館」がありました。
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この建物は、国土交通省の管理下にあり、その一角に、情報館がありました。
中はワンフロアーでそれ程広くないが、ダムの事を紹介している。
 
先客が、入口脇にある「ダム・カード」が無いと、インターフォンでお願いしていた。
 

補足:国土交通省と独立行政法人水資源機構の管理するダムでは、ダムのことをより知ってい ただこうと、平成19年より「ダムカード」を作成し、ダムを訪問した方に配布しているそうです。

 
係の方が、持ってきたダム・カード。
その時ダム・カードの意味も知ら無かったが、取り敢えず私も頂きました あせる
 
頂いたダム・カード(表)
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ダム・カード(裏)
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館内に、「ダム内部の見学案内」と書かれていた。
 
ダム・カードを持って来てくれた係の方に、
「見学できるのですか?」とお聞きお聞きした。
「出来ますよ!見学されますか?」
「はい!お願いします」
 
しばらく待つと、若いお兄さんが来てくれた。
 
私達二人だけを案内とは恐縮ですが、お願いしましたチョキ
まず、この案内板でダムの説明を受けました。
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このダムは、他の「発電を主目的」とするダムとは違い、「洪水を防ぐ」目的で作られたそうだ。
 
他のダムは発電が目的となるため、いつも満杯に近い状態に水があるが、このダムの水位は、大雨の時にも余裕があるように、かなり少なめになって居る、との事だ。
 
発電を主目的のダムは、東電など電力会社が管理となり、ここは洪水の調整などが主目的なので、国土交通省管理。
 
普段、ダムとは縁が無いので、お聞きする事が初めて聞くことばかりです。
 
さらに詳しく知りたい方はこちらを
ダウン
 
一通り説明をお聞きした後、いよいよダムの中へ向かいます。
 
何処から入るのかな?と思ったら、先ほど高瀬渓谷へ行く時渡った、ダムの中程の建物。
燕が沢山いた側です。
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お兄さんが鍵を開け中に入り、中にあったエレベータで下へ降ります。
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下まで来てエレベータから出ると、トンネルが左右に伸びている。
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洪水吐きゲート?
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トンネルを少し歩いたらドアを開けて中に入りました。
そこが、水位をコントロールするゲートの内部でした。
 
説明板でご説明頂きました。
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その説明板をご覧ください。
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この2本のシリンダーがゲートに繋がっていて、これで開け閉めして水位調整するそうだ。
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お兄さんのお話だと、ここで操作をすることはほとんどないらしい。
 
日常操作は、先程のダム資料館の4階で行い、お兄さんのお仕事が、この水位管理。
…て、言う事は、案内などさせてしまい、お仕事の邪魔をしているって事ですね。
 
土日は案内お休みで、平日のみ。
 
ここにお勤めの人達は、お休みでも緊急時のために近くに居なくてはいけないようだ。
当然、交替でしょうけど、大変ですね。
 
人の命にもかかわる事なので、水の管理は大変です!
 
水管理には…
ダムの下に、小さいが東電の発電所があるので、そこへ流す量も連絡し合って居るそうです。
 
多目的なダムだけに、他社との協力も必要なのだろう。
そのお陰で、下流の人達は安心して生活や農業が出来る。
 
本当に感謝です。
 
エレベーターで降りた所が、写真の赤丸の所。
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上から、ここまでエレベータで降りたことになります。
 
この部屋から外を覗くと排水を受け止める堰?がある。
堰が2段有る事により、放水した水圧で下の土がえぐられる事を防いでいるそうだ。
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いろいろお話をお聞きし、エレベータで上にあがり、ダムの上に出た所で案内は終了。
丁度30分程の見学でした。
 
お礼を申し上げお別れしました。
 
お兄さんは、今年4月入社の新人さんでしたが、知識の豊富さ、説明の上手さに感心しました。
 
私達が、駐車場脇の高台にある休憩所に居ると、お仲間の方達と、事務所に戻るお兄さんをお見かけした。
 
ご案内、有難う御座いました!
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ダム全景 向こ中程に見えるのが先ほどいた場所。
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こちらが国土交通省の入る建物(左)
右がダム
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駐車場脇の公園の紅葉が綺麗だった
ここで、ダムと渓谷を見ながら、途中で買ってきた昼食。
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公園の一角に銅像
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近寄って見ると、竜と少年です。
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この像は、龍の子太郎。

 地元・大町市に伝わる伝説『泉小太郎』にちなんだもので、この物語の 一部始終は童話『龍の子太郎』として広く知られている(TBS系列で放 送された『まんが日本昔ばなし』 ウィキペディアより

 
その傍にあった三つの輪の石碑
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オウム真理教事件の事は記憶にあるが、何故ここに坂本弁護士一家の慰霊碑?
 
調べたら、長男龍彦ちゃんがここ大町市の日向山で発見され、偶然にも「龍の子伝説」のある大町の地に埋められていたことから、弁護士仲間が、一家の慰霊碑を、ここ龍神湖傍に建立したそうだ。
 
痛ましい事件でしたね。
二度とこのようなことが無い事を祈るばかりです。
 
改めてお参りさせて頂きました。
 
これで、今回の旅は終わる予定だったのだが、先ほど案内してくれたお兄さんが、「この先の七倉ダム近辺の紅葉が綺麗ですよ」の言葉に誘われて、行って見る事にしました。
 
幾つかトンネルを抜けた所の山が燃えていました(笑)
 
少し走ると行き止まり。
一般車はこれ以上いけません。
 
車を停めて、しばし紅葉を楽しみました。
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脇の山に日が差していたせいか余計綺麗。
色取り取りの紅葉。
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通行止めの先は橋がかかっている。
歩いて行くことは出来るので、その先のトンネルまで行って見た。
 
橋から見る渓谷の紅葉。
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残念ながら、日が傾いて来ているので、色が少しくすんでいました。
 
でも、このあたり一帯の紅葉の美しさは素晴らしい。
 
この先も紅葉は続くのだろうが、一般車は入れない。
ハイヤー等営業車は可能だが、歩いて行くには時間が無い。
 
ゲートのオジサンにお聞きすると、
こことあまり変わらい。ここが一番だと思うよ!
 
そのお言葉に、先へ行くのは諦めた(笑)
 
ゲート脇にある七倉山荘。
入口に目につく「日帰り温泉」の昇旗。
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温泉と聞き寄りたくなった。
 
入ろうか?
と思ったが、駐車場には沢山の車。
周りを見ると人影が少ない。
ほとんどの方が温泉に入って居るのかな?
 
だとしたら、混んでいそうなので、ここでの入浴は止めにした(苦笑)
 
帰り道、トンネルを一つ抜けた所が七倉ダム。
ダムの下へ車で行けるので、ちょっと寄って見た。
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このダムは、発電専用のダムなので、国土交通局管理ではなく、東京電力管理。
 
造りは、高さ125ⅿのロックフィルダムで、この造りとしては日本有数らしい。
また、先程寄った龍神湖(大町ダム)を利用した、揚水式発電所としても、日本最大級らしい。
 
 
揚水式発電は、相模原市緑区(旧津久井町)の本沢ダムもロックフィルダム。
本沢ダムは純揚水発電!
 
いつも歩いている本沢ダムと造りが同じと聞き、ちょっと親しみを感じてしまった(笑)
 
ここは温泉としても人気の場所。
やっぱり温泉へ入りたい~!
と思っていたら、道沿いに温泉のマークがあった。
 
急遽、駐車場へ車を停め入浴できるか聞きに行く。
 
その前に、ここの駐車場の紅葉もとても綺麗だったので、聞きに行く前にお庭を拝見。
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ここは、旅館でした。
名前は「温宿かじか」
お食事も、日帰り温泉も、可能です。
 
こちらがお店の入口。
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内湯と外湯がありました。
ほのかに硫黄の臭いがしていて、自家源泉かけ流し。
とても良い温泉でした~チョキ
 
温泉はカメラ持ち込み禁止(当然ですね)
なので「温宿かじか」のHPより拝借しました。
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紅葉は、まだここまで色付いてなかったけど、自然いっぱいの落ち着いた温泉でした。

 
ご興味ある方はこちらを
ダウン
 
 
良い湯に浸かって、気分は最高チョキ
 
気持ちも軽く来た道を戻ります。
 
トンネルを抜けた所に掛かる橋に、車が多数路駐。
皆さん、紅葉を眺めている。
 
ちょうど、日光に照らされて、本当に綺麗です。
早くしないと山影に太陽が隠れそう。
急いで写真を撮りました。
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白く濁った川の水にとても映えていた。
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もみじ今回の中で一番色付きが綺麗でした。
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橋の上から、真下を覗いた川の畔も負けじと綺麗‼
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最後まで、期待以上の紅葉に見送られ帰路に着く。
 
途中、朝登った鷹狩山の展望台が見えた。
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今日は…
 ・鷹狩山の日本一の眺望、
 ・高瀬渓谷の紅葉、
 ・大町ダムの見学、
 ・七倉ダムの紅葉、
 ・最後に葛温泉入浴
 
楽しさ満載の一日となりました チョキ
 
これで、今回の長野への旅は終了です。
 
 
最後までお付合い有難う御座いました。
 
 
 
補 足
山の上の建物と言うと、前回長野へ来た時も、松本IC傍から山の上に、どでかく見える建物が気になっていた。
その建物がまた見えた。気になりますね~。
 
ズームアップして見るとこんな建物。
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帰宅後調べてみたら、松本市アルプス公園内にある、山と自然博物館らしい。
 
次回、長野へ来たら行って見たい場所となりました グー
長野は沢山楽しめる所がありますね。
 
では、またパー