尾白川渓谷を歩く
6月29日(月)
今週の雨マークを避けて、尾白川渓谷を歩いてきました。
歩き始めてしばらくすると、
タイトルの「歩く」と言う言葉が不似合いの事に気が付く。
歩き始めて直ぐ、アップダウンがきつく、
「歩く」より「登る」の方が適切かも 
尾白川渓谷は、
緑深く、清流の滝を巡る素敵なコースでした。
朝早く出たかったのだが、役所に用事があったので、
出かけるのが遅くなってしまった
幸いなことに、
高速は渋滞もなく快適

韮崎ICを降り20号線を長野方面に進む。
「道の駅はくしゅう」に立ち寄り美味しい水を補給。

大勢の方が、
大きな入れ物を沢山持って水汲みしていた。
この水美味しいからね!
「道の駅はくしゅう」から、20号線に別れを告げ山道へ入る。
5月に日向山へ登ったときと同じ道。
途中から
尾白キャンプ場へハンドルを切って少し進むと、
キャンプ場脇の駐車場に到着。

すでに、駐車場には沢山の車があった。
準備をして、11時45分出発。

少し歩くと、日向山への登山口の案内。
ここからも日向山へ登る事が出来るようだ。
これから歩くコースは、日向山の裾野だった(笑)
川沿いの道を進むと、駒ヶ岳神社。

写真右下
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駒ヶ岳は信仰の山のようです。
神社の建物はどれも新しく造り変えたようで綺麗。

尾白川渓谷散策(登山?)の無事をお願いしました。
境内の石像群

神社脇に尾白川を渡る吊り橋を渡って出発。

定員5名の吊り橋は、幅も狭く結構揺れた。
足元は白い石と綺麗な清流。
この川上を目指して歩きます。

右が川。
新緑の素敵な道を、森に響く川音を聞きながら進む。
あちこちに倒木。

川沿いの斜面を歩く道は狭く、
所々にあった「滑落注意!」の注意書き。

鉄製の階段も何か所もあった。

滑落したら大変。足元を注意をして進みます。
川沿いと言っても、谷合を歩くコース。
当然、斜面を登ったり下ったりとアップダウンが続く。

連れは、「ちょっと休みたい!」
と度々声を掛けてくる(笑)
コースは青々とした森が続く。
大蛇が木に巻き付いている?
と思ったら、太い蔦が木に巻き付いていた。

この森にはツルが多く、後々何か所も見る事になる。
ここにも木から木へ渡り歩くツル。

かなり登ったかと思うと、また川沿いに降りる 

少し降りた所は河原へ降りられた。

水辺の石に座って、しばし流れを楽しむ。
直ぐ脇を轟音を立てて落ちていく水。

白い岩肌に砕ける水。
水の音に癒されて、心も体もリフレッシュ。
素敵な川を楽しんだ見ました。
再出発し、斜面を登る。
尾白川の周りは、大きな岩がいっぱい。
男性的な荒々し岩と緑爽やかな森が続く。
岩にへばりつく様に逞しく映える木々。

次に出てきた千ヶ淵。
ここも大きな石が河原にあり、石の上で記念写真もOK!

白いしぶきの滝の上は青空。
青い空を際立たさせるように一筋の飛行機雲。

天気で良かったな~
今日は暑そうだが、
新緑の森と清流の川辺は涼しい!
滝の向こうにも、滝が見える。

しばし、しぶきを浴びながら休憩。
また斜面を登り、次へ進む。
道すがら、向かう斜面に動くものが…
それを見た連れが
「キャ~… 蛇~」
と固まった。
良く見ると、ヤマカガシのようだ。

この蛇は毒があるので、注意が必要ですね。
ヒキガエルを食べるようなので、川辺は住みやすいのだろう!
そっと脇を通り過ぎた。
君子危うきに近寄らず…
ですね。
蛇は苦手です。
旭滝と書かれた案内。
旭に映える飛沫は、コバルト色に輝くようだ。
でも、時は昼。
コバルトの輝きは見えないだろうね!

河原より高い所に見晴らしがあるが、
滝は左の崖で見ることが出来ない(涙)

コバルト色の虹が出るほどの滝!
と聞いては、どうしてもみたくなるのが人情、
ですよね(笑)
連れが
「危ない!止めなさい!」
と止めるのも聞かず、下り道を探す私。
道らしきものは無く、人一人通れる岩の間を降りていく。
その足元の岩には苔がビッシリ。
誰も降りて行ってない様子。
頑張って、何とか下の岩場に降り立った。
苔を避け岩の上を歩くが、ツルツルで危ない。
命がけ?で撮った滝がこちら。

コバルトブルーの虹は出ていなかったが、
迫力が凄い。
でも、のんびり滝を見ている余裕がなかった。
何しろ滑る。
とっても怖くて、撮った写真はこれだけでした(苦笑)
実は帰る時、
少しこけそうになり、必死の思いで戻った次第。
レスキュー隊にお世話にならなくて良かった。
駄目ですね。歳を考えないと(涙)
でも…、
若くても滑りますよ~


やっとの思いで引き返し、ホッとする私でした。
自分で行っておいて、こういうのも変だが、
ちょっと危険、と言うより
かなり危険。
この滝へは降りて行かないほうが良いですよ!
(苦笑)
神社から、ほぼ30分程の所まで来た。

次の景勝地が、百合ヶ淵

写真右下
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ここは流石に無理しても滝まで降りることは出来ず、
高見見物です 


大きな岩に挟まれた川へ流れ落ちる白く輝く滝。
見事です 
さらに続く道は、アップダウンの連続。

休憩を何度も取りながら、何とかついて来る連れ。
涼しくて良かったね~
休み休みながら、
今日の目的地(折り返し点)の神蛇滝に到着。

写真右下
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大きく割れた石に、渡してある木の橋を渡り、
行者が眺めたように、
絶壁の岩の上から滝を、怖々眺める連れ。

そこからは遠くに見える三段の滝。

山間の木々の間に、綺麗な滝。
とても神秘的です。
ん?二段しかないですね~。
もう一つはどこかな?
この滝は、
写真では二段しか見えないが三段らしい。
もう一つ滝が有るらしいが、
こんもりした木の陰で見えなかったようだ。
ちょっと残念ですね。
この滝の音を聞きながら、大きな岩の上で昼食タイム。
駐車場に車が沢山あったのだが、
ここまで会った人は1組だけ。
その1組も、最初の滝で戻ったようで誰も来ない。
圧倒される自然に包まれ、
大きくフ~とため息をついて目を瞑る。
言葉で言い表せない程!最高のひと時。
30分程休憩し、離れがたいが、
次もあるので滝に別れを告げる。
滝の傍にあった尾白川渓谷の探勝路の案内

写真右下
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この案内図にもあるように、右上にある山が日向山。
頂上に広がる天空の砂浜の感動が蘇る。
帰りは尾根道。
林の中を進む。川音も小さい。

それでもアップダウンがあるが、往路の川沿いよりは楽だった。
そろそろ吊り橋、と言う所で、
山から降りてきた男性を見かける。
その分岐点にあった案内板。

甲斐駒黒戸尾根登山道とある。
えっ?ここから甲斐駒へ登れる?
いつかは登って見たいな~。
そんなことを考えているうちに吊り橋。
河原の石の上で休憩する男性。

様子から、甲斐駒ヶ岳へ登ってきた人のようだ。
駐車場手前にあった記念碑

これらは皇太子殿下が甲斐駒ヶ岳御登頂した記念碑。

これは平成2年7月18日。
早朝に神社に参拝し出発され、甲斐駒ヶ岳に登頂された事の記念碑。
皇太子も登られたのだ!ますます登りたい(笑)
甲斐駒ヶ岳へのコースが書かれた案内図。

写真右下
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私の車の隣の車の持ち主が、
なんと、先ほど山から降りてきた方だった。
少しお話をさせてもらった。
お話によると、この方は甲府在住の方。
登山初めて15年のベテラン。
5年前に半月板を損傷したため登山を断念していた。
先生からも登山は無理と言われたらしい。
でも、どうしても、もう一度北アルプスに登りたい。
あの素晴らしい山を見たい!
と言う一心で厳しいリハビリーを実行。
普段から鉛を足につけ、腹筋・背筋を鍛え、
やっと少しずつ登れるようになった。
今は北アルプスを登る練習として、甲斐駒を登って居る。
今日も朝早く出発して、今戻ってきたそうだ。
と、疲れを感じさせない笑顔で話してくれました。
と言うことは、駒ヶ岳を日帰り登山ですよ。
もう、北アルプス登れますね(笑)
その方の話だと、
そのオジサンを追い抜いて走って登山された二人組もいるらしい。
その方達は、6時間程で登頂下山するらしい。
調べてみると、
甲斐駒ヶ岳の標高差2,000mもの山も
走って登る方が多いようですね。
ビックリするばかり。
オジサンは、その方達に、
体に無理させると、俺みたいに山を登れなくなるぞ!
と言ったらしい。
同感ですね~。無理をせず、
ゆっくり自然を楽しむのが、私達には向いているようです。
因みに、駐車場に戻った時間は、15時20分
今日の記録
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総時間 : 3時間半(休憩含)
総歩数 : 11,400歩
迫力のある大自然に包まれ、自然の素晴らしさを堪能した1日でした。
紅葉の時期に歩いて(登って)みたいコースとなりました。
最後までお付合い有難う御座いました。
